紙の本
自然の偉大さ
2022/07/17 13:56
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
その辺にいる虫を見るとぎょっとしたり嫌な気持ちになったりするが、よくよく考えると昆虫の造形って面白い。
褐色系の害虫ばかり見ていると気付かないが、図鑑で色彩豊かな虫たちを見ていると、とても自然のものとは思えない美しさだ。自然とはなんて素晴らしいのだと気付かされる。
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虫に興味のない人も、思わす美しいと思うであろう一冊。ただ綺麗な虫を並べただけでなく、虫たちがデザインとして成立している。
本としては高価だが、手元に置いて何度も見返したくなる。
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「昆虫の宝石箱やー」と言ってしまいそうなくらいキレイ。まさに宝石。
とはいえ、もしもらってもちょっと困ちゃうんだけどね。
てゆーか並べちゃうか、そんな風に(笑)。
ずっと眺めていると昆虫たちが自分たちで整列しているようにも見える。
前々から思っていたけど、昆虫にもお国柄ってあるよね。
日本固有の昆虫ってなんか地味だけど、世界の昆虫ってかっこいいしキレイ。
P.126の『さまざまなオサムシ:中国、北朝鮮、韓国』ってページ、
一番そのお国柄に衝撃を受けたかも。個人的にものすごく中国チックだと思った。
お国柄とは関係ないけどP.137、オームの大行進にしか見えない。
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読む前は半信半疑だった。美しい物を誰が並べたって、美しいに決まっている。自然の素材をそのまま自分のアートだと言うなんて、ずるいじゃないか。と、言う気持ちがあったが、大きな誤解だった。
昆虫1つ1つの色合い、一番美しく見える配置が完璧に計算されている。正しくアーティストの所業。これまでにこれらの昆虫たちが、これ程までに美しく表現されたことがあっただろうか。自然は美しい。それに挑み、それを越えられた物がアートなのだ、という事を改めて思い知る。
そう、標本箱の虫は、生息地毎や分類毎に並べなくてもいいのだ。うっとり眺めるための物に、そんなルールはいらない。
私は昆虫が大嫌いでありながら、昆虫の美しさを無視できずにいた。あの目が眩むメタリック。宝石の色合い。
もっと美しい昆虫が見たい。でもその欲求を満たしてくれる本は皆無だった。どの本も必ず不気味な昆虫も載っていて、美しい昆虫にまでもそれらと共通の事項を見出だし、不気味に思えてしまうのだった。
この本に感謝している。虫嫌いも、虫を美しいと思っていいのだ。
著者の前書きや後書きが面白い。なんと著者も大の虫嫌いだったにもかかわらず、ある時突然昆虫の美しさに取り付かれてしまったという。その後のはまり方がすごく、まるで昆虫学者のように虫を集めまくったそう。
また、自分の展覧会に来た人の話をこっそり聞き、人が虫のどの部分を嫌うのか、それをどうしたら除けるかを研究したそうだ。その結果、人は触角や脚に恐れを抱くという結論を出し、触角や脚を極力使わないようにしたらしい。
確かに、この作品に触角があったら、アートとして不恰好になり、昆虫そのものの美しさも薄れてしまうと思った。
この本の昆虫に触角や脚が無い事を批判している人を見たが、普通の昆虫標本と何が違うのだろう。
「虫好き」と言う人だって、昆虫を磔にした標本箱を嬉しそうに眺めているではないか。
この作品は普通の標本箱よりずっと美しい。要は、死んだ虫をただ並べた人が、美しく並べた人を批判するのはどういう事なのか理解しかねる。
標本は学術的興味を感じなければいけないと言うだろうか?私はこの本のある虫が気に入り、名前を検索してみたが、ほとんど画像がヒットしなかった。こんな美しい虫が、ネット上でもちっとも話題になっていないのだ。虫嫌いな私でさえも、ネットでは探せない、美しい虫に出会う事ができた。やっと私は昆虫という生物に興味を持ち始めたのだ。
昆虫採集は昆虫を取りつくしてしまう事はない、という話も初めて読んだ。例外もあると思うけど、少し安心できた。
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虫に対する恐怖は肢から、と見抜いた著者による極彩色のアート作品。
どこをめくっても美しい虫に溢れており、自然の色の凄まじさを実感する。元の作品は立体なので、実物も見てみたいと思わせる写真集兼図鑑だった。
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図書館のカウンターで偶然見つけた本。
普段は昆虫図鑑は決して手に取らないが、
これは表紙からしてカラフルで美しかったので読んでみたくなった。
昆虫図鑑を前ページ見られたのは初めてかもしれない。
基本的に鮮やかな原色の虫が載っているが、
コノハムシやナナフシなどの擬態昆虫も多い。
かなりアップの写真でも模様やフォルムが美しいので見られる。
ちょうど長男と一緒にDSの「動物の森」をやっていたので、ゲームの中に登場する「モルフォ蝶」や「ヤママユガ」などに長男が興味を示すかな…と思ったがイマイチ。
自分としてはいつもと違ったジャンルの本を読む機会になりよかったと思う。
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帯文:”全米で話題となったベストセラー、待望の日本語版登場!著者が世界各地で採集した色とりどりの昆虫たちを、自然のままの色で紹介していきます。日本語版では、それぞれの昆虫に関する説明を加筆!”
目次:献辞/謝辞、昆虫のデザイン、デザインのなかの昆虫、私と昆虫 虫ぎらいからマニアへ、色、甲虫のモザイク 色の練習、繰り返しのパターン、構造、質感、変化を生む特徴…他
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★科学道100 / 果てしない収集
【所在・貸出状況を見る】
http://sistlb.sist.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&materialid=11400926
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大判でフルカラー写真の美麗なこと。最高に美しい。文句なしに美しい。3800円とお高いが、値段相応の恍惚を得られる。甲虫がこんなに色鮮やかに、綺麗でいいのか?いいの?余白の白が贅沢過ぎる一品。
虫の配色がまた絶妙。自分が服の色彩に使ったら破綻する組み合わせでも、虫のデザインとして調和がとれていることが凄いと思える。生き物ってこんなに美しくて素晴らしい、とため息の連続。
買うまでいかなくても、ぜひ図書館ででも見てほしい。
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生態や生息環境を一切そぎ落として、昆虫の造型・色彩の美しさを堪能することに徹する本。というのは案外あるようでなかったように思う。
息をのむほどうつくしいものももちろんだが、
うわーかっけーぇ!でっけーー!!
きゃーーぼつぼつーーー!!ふさふさーーー!!
と心の中でざわざわ叫びながら楽しめる。
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標本を芸術にまで高めている本。なぜ昆虫を美しく見せられるのかというと、昆虫の足を見せていないのと同じ昆虫を組み合わせてパターンを生み出しているからだという。
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9歳息子と読了。
この本を読むまでは、昆虫とうつくしいというキーワードが結びつかなかったけれど、なるほど昆虫はうつくしいのだ、と思えた。
でもこの本は図鑑というよりはアート作品集といった側面のほうが大きいように感じた。
使用している素材自体が美しいので、そりゃ美しくもなるわけだけど、それにしても美しい作品集だ。
でもこの本の著者はもともと昆虫嫌いだったというのが意外。どこかの時点で急激に惹きつけられるようになったんだろうなぁ。そうすると却ってどハマリするような気もする。
全部で200ページくらいあるこの本、パラパラめくってキレイだな〜、と眺めるには良いけど、さすがに後半はちょっと飽きてくる。よっぽどの昆虫好きでないと、最後までちゃんと読むのは厳しいかも。
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昆虫に嫌悪感を抱くのに、それを抑えてでも観たくなる美しさを魅せてくれる一冊。
気持ち悪い感情は完全には拭えないけれど、ただ嫌悪の対象として見てきた昆虫を自然界のアートとして、著者のデザインとして別の角度から見られるのがおもしろかった。
命の美しさと不思議に触れられる図鑑でした。