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失業中の青年クレイがふとしたきっかけで働くことになった24時間営業の書店。棚に詰まっているのはgoogleにも引っかからない本で、それを借りに(!)来る客にもなにやらいわくがありそうで…。
本とそれを取り巻く環境の今昔。デジタルとアナログの鬩ぎ合いと融合。
活字とWEB系嗜好という、結構ニッチなターゲットに向けた1冊。
RPGな味付けもしているので、好きな人にはたまらないと思う。はい、たまりませんでした。
カプラーが出てきたあたりで身悶え。
そしてスキンが布製の電書リーダーが欲しすぎる。
電書だ紙だと世間ではあれこれ言われているけれど、この本の最後の一文『ぴったりの本を、ぴったりのタイミングで。』本読みにとっては、これが一番重要なんだよ。
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24時間開いている書店なんて、なんて魅力的な!と手を出しました。
謎の書店に関して、まったく関わりのなかった主人公といっしょに謎を解いていく感じの物語です。一人称で語られているため、主人公に寄り添えるかどうかが物語に入り込める鍵になるかと思います。
私の場合は、寄り添えたかなと思うとそらされて…の繰り返しで、もうひとつ入り込むところまでいけませんでした。
古い本と現代のネットワークシステムの対峙のような部分もあり、面白い設定のはずなのにもったいなく感じました。
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カバー絵からはちょっと想像しにくい内容だった。あれれ?と思いながら最後まで読んで、解説の「本とコンピュータとゲームを巡る小説」という言葉に、そうか、それでいまいちピンとこなかったんだと納得。
そのうちの一つは三度の飯より好きだけど(よく考えるとヘンな言い方だなあ)、一つは便利に使うだけで特に好きとは思わず、もう一つにはほとんど縁がない私のようなのは、解説氏の言う「うってつけの読者」じゃないものね。三つとも大好き!という方はきっとすごく楽しめるんだろう。
肝心の「謎」についてより、グーグルってよくわからんけどなんかすごいんだね、ということが一番の感想でした。スミマセン。
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多摩市図書館ではティーンズコーナーに分類されているけど、これをスラスラと読んで理解出来るティーンズがいたらスゴイね。
若い頃は画面が真っ黒で白いプロンプトをキーボードから入力していた40代の理系女子は新しい用語にやや苦戦したけど、面白く読めました。
物語の中盤まではなんだか分からず読んでたけど、途中から面白くなってスピードアップ。
謎解きの答えがもうひとひねりあったら良かったかなとも思うけど、青春小説としたらこんなものかな。
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24時間営業の書店、梯子付きの首が痛くなるほど高い本棚、ググっても見つからない本がたくさんあってそれは暗号で書かれているって聞いたら読みたくなるよね?導入部と謎は面白い。でも、解き方がちょっと自分の趣味とちょっと違うなぁ。モチベーションが若干下がりながらだったのと技術が解るようで解らんって感じで中だるみしつつも最後はこう来たかぁとちょっとジーンとしました。それと、布のスキンの電子書籍の機体がちょっと気になる。
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TRPGとか暗号とか地下の秘密の図書館とか、誰かしらのツボを突きそうなキーワードが豊富にあって最後まで終始わくわくしながら読めた。現実にあるweb系の技術とかサービスも散りばめられてて、本とwebが好きな人をロックオンして書かれたような本だった。
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高いはしごを使わないと届かない、見上げるほどの書架に埋め尽くされた秘密の24時間書店。そこは謎めいた貸本屋でもあり、風変わりな客と店主、ラブと冒険と500年に渡る謎が隠されており……という冒頭は思わず手に取らずにはいられない。
ヒロイン・キャット(グーグルに勤める才媛)がとってもキュートで主人公クレイとの恋愛模様も気になるところ。そのほかの友人たちも個性的で、でもグーグルなど実在するものも織り交ぜてあるので時々「これ、本当?」と思いながらひきつけられずにはいられない。
書店と500年の謎、というと古典の香りのする本のミステリーのようだが、最新のITを駆使したSFでもあり、謎を解いていく過程がまるでゲームのようでもあり、ゲーム好きにもわくわくするだろう。
ただ、一番の謎がITを駆使しても解けず、それこそ人脈と手作業で解いていき、現代と過去が融合した見事なミステリーになっていた。
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表紙がいい。
高い、高い書棚。ぎっしり詰まった本たち。
立てかけられた梯子を登って、いざ本の世界へ!
24時間、とゆーのも魅力的。
さて、どんな本屋なのか?そこへくるお客たちとの人間模様は?っと期待。
だが、読み始めるとちょっと期待してたのとは違うみたい、と思う。
本は本でも、なにやら秘密があるもよう。
その秘密を、新しく働き始めた主人公が、現代の技術と
友人たちの力をかりて解き明かしていく。
秘密結社っぽいものも登場で、ミステリーっぽくもあり、わくわく。が、「本」というもの存在自体を
楽しもうと思っていた(だって書店って題名なんだもの)読者、としては、ペラッカシャっとそれがデータ化されていくのをみるのはあまりいい気分じゃない。
つーわけでコルヴィナの気持ちも分からんでもない。
ラストのゲリッツズーンのメッセージは素敵だと思う。
でも、結局表紙の書店はクライミングジムになってしまった。あーあ。
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失業中の青年クレイが出会った本屋は、繁盛していないようなのに24時間営業。本棚にぎっしり詰まった本を見てみると、どうやら暗号化されているらしい。友人たちの力を借りて暗号の解読に挑む。それは500年越しの謎を解く旅の始まりだった・・・
表紙の梯子付の高い本棚に惹かれて購入。
「冒険と友情、その他もろもろ盛りだくさんの物語」って何?と思いつつ読む。
古書、暗号、RPG、先端技術、秘密結社、活字学・・・本当に盛り沢山だった。途中、アルゴリズムとか特異点とか出てきてちょっと焦るけど。
ラストでこの書店が無くなったのは残念。
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Google検索にもひっかからない、存在しないはずの本が梯子付きの高ーい本棚にびっしりと詰まった24時間営業の謎の書店、という設定に惹かれて読んでみました。
デジタルとアナログが絶妙に絡み合いながら謎は解明されていきます。
でもこれ、今読むから面白いのかも。
ITやデジタル技術はどんどん進歩するから、数年後にはもう一昔前のお話になってしまっているような…
ものすごく現実的な結末にちょっと拍子抜けしてしまったけど、それなりに楽しく読めました。
ただ、読み始めてから読み終わるまで間を空け過ぎて、この人誰だっけ?とか、これなんのことだっけ?なんて…
一気に読んでしまった方が面白かったかもしれません。
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読まなくても良かった。読み物としては、楽しげな部分もあったのだけど、退屈な展開に辟易する。エピローグは読まなければ良かった。あと、温故知新の捉え方に固執な専念があるのかもしれないと自問する。主人公を好きになれないのは小説家がいたからだと思うし。大部分は何をやっても許される謎の補正だけど。個人情報とかって無いの?別に良いけど。
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謎めいた本屋をめぐる冒険譚。
グーグルを駆使した探索など、現代ならではの展開が波乱に富んでいて、本好きを楽しませる内容。
失業中の青年クレイは、たまたま「ミスター・ペナンブラの24時間書店」で働くことになった。
まったく繁盛していないのに、文字通り24時間営業。
3人でまわしていて、クレイは深夜勤務。
店頭にはごく普通の本が並んでいるが、売る気はほとんど見られない。
奥の別室には高い天井まで古めかしい背表紙の本がぎっしり並んでいる。会員制で、借りられるのは会員のみ。
店員は本を覗いてもいけないことになっているが、思わずある日覗いてみると‥?
秘密結社のような会員達。
彼らは学びながら、500年越しの謎を解こうとしているらしい。
クレイは、グーグル社に勤める才媛キャット・ポテンテと知り合い、付き合い始める。
興味を持つようになったキャット達の助けを借りて、書店の秘密を探ろうとする。
途中からは、ミスター・ペナンブラを助けたいという気持ちもあって。
「ドラゴンソング年代記」(ありそうだけど架空?)を愛読し、ゲームにもはまっているクレイ。
ネットゲーム仲間のニールは、現実にはソフトウェア会社の経営者となっている。
ルームメイトのマットは、特殊効果アーチスト。
こういった特技のある面々と、ネットを駆使しながら、RPGのように、冒険が進むのです。
キャットが魔法使いという立ち位置らしい。
あまりぱっとしない印象だったクレイが、人脈や能力をフルに生かしてやり遂げたこととは‥
ちょっと現代版「薔薇の名前」みたいですね。
‥‥こういう結末?
と思う部分もあるけど、いいシーンがあちこちにあって、面白かったです。
よく書き込まれている力作ですけど、誰にでもお勧めと言うには渋いので、★4つ。
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昔、マイコン大作戦っていう、アメリカの少年が自作(?)のコンピュータを使って色々するドラマがあって、夢中になってみたなぁ…なんてことを思い出した。ああいう楽しさが満載。
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タイトルから受ける印象とは全く違う内容。書く人(訳者)が違えば面白いのかな。内容はさておき、文体が苦手でした。
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題名から勝手に古書うんちく系の話と思ったら、全然違った。
古書らしきものは出て来るが、RPG的な要素あり、グーグル本社あり、NYに本部を持つ秘密結社ありと何でもありのおもちゃ箱的な印象。
グーグル社のコンピュータを総動員しても解けなかった暗号が主人公の発見で簡単に解けたり、秘密結社が500年間追い求めた宝の中身だったり、終盤やや拍子抜けの部分はあるが、全体として十分楽しめる。