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日本は実は資源大国だった。金、銀、銅について江戸時代までは大口の資源供給国だった。背景には日本が火山帯に乗っていることがある。カルデラ火山が形成される中で、金や銅などを高濃度で含む鉱脈が形成されるため。地震や噴火という自然災害と引き換えに日本は豊かな鉱物資源を持っている。
地上の鉱山はほぼ探索しつくされ、今注目は海底の鉱脈に移っている。探索は原始的な方法でドレッジ(大きなバケツ)で海底を掻きとり、上がってきた鉱物を分析する、というやり方になる。
深海探査艇は一回の潜水が1500万円。ドレッジでやれば効率は悪いがコストは100分の1で済む。
地方大学の研究者が限られた予算の中で行う実地調査である。知恵を絞り、技術を向上して取り組んできた。(必ず道はある)
思い違いをしていたのは火山帯のマグマの中で金ができるわけではない、ということ。元素は宇宙創成の時に出来上がり、それらが、濃くでるかどうかが鉱脈形成につながる。
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日本は江戸時代に銀の3分の1を産出していた。
日立製作所は、日立鉱山に由来していた。
欧米で捕鯨を注力しているのは、幼児からの教育などによる。
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日本近海の海底には、金、銀、レアアースなど、約200兆円もの資源が埋蔵されている! 東日本大震災に見舞われた日本列島は、こうした過酷な自然災害が頻発する場所。しかし同時に、地球のプレートが沈み込む場所に存在するがゆえ、海底に世界有数の鉱物資源が生み出されるのだ。領海と排他的経済水域を併せた面積は世界6位を誇る日本の海の、特にその海底資源にスポットを当て、「ジパングの海」の巨大な可能性に迫ります。
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破滅的な被害をもたらすカルデラ火山跡こそ、高品位鉱山を生み出す源泉。日本近海にはそうした場所がたくさんある。徒手空拳でそれらをなんとか探し出そうとする著者のバイタリティにも感銘。