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前半は暴露した経緯や主な内容について。後半は(実際に記事にした)著者が報道・ジャーナリズムについて物申している。
暴露の内容は非常に興味深い。どこまでが本当で、どこまで収集されているのか。そして、この話題は沈静化してしまうのか。
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興奮と絶望と恐怖、あきらめ。色々な思いが絶え間無く頭をよぎり続けた1時間半でした。日本での勇敢な暴露に関する報道のあり方も怖い。直後に特定秘密保護法案が出てきたり、スノーデンが受けた研修が日本で行われていたりと不安に満ち溢れた内容。ただスノーデンファイルとあわせて読んでわかったことは、この人たちが真に愛国心と世界のほとんどの個人の権利のために知恵と勇気を振り絞ったことです。さあ、この本を読んでそのメッセージを受け取った私たちは、これからどうすべきか?じっくり考えたい。
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世界を震撼させた告発の全容がこの一冊です。
スノーデンがNSAの内部情報を告発するに至った経緯とその内容の一部が書かれています。
ただし、この一冊はNSA秘密裏に行っていた監視のみを告発した一冊ではありません。政府と癒着し、真実を報じれないジャーナリズム、都合の悪いことは力づくで押さえ込もうとする政府権力に対する告発であり、挑戦の一冊であると思います。
ただ、告発内容が専門用語や暗号だったりするので読みにくいですし、英語も読めなかったりする部分があったので、ちゃんと解説や日本語に直した資料を添えて欲しかった。
秘密保護法の可決や、日本版NSAの設立の動きのある日本だからこそ今一読して考える価値があると思います。
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驚きの事実だ。CIAやFBIが何が入っているかわからないからLenovo製PCを使うなと通達を出したが、それ以上のことをしている。シスコから定期的にルーターの新製品を納めさせ、チップを加えてまた新品にして返してくる。メールアドレスがわかればどんな情報も取得することが出来る。一度でもネットに繋げばマルウエァを埋め込み、たとえPCの電源を切っていても起動させることが出来る。唯一秘密が保たれるは、一度もネットに接続されていないPCだ。こんな事が自由主義、オバマ政権で実施されている。
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国家による無差別監視。やってるだろうな、と思いつつも、ここまでやってるのか、とゾッとさせられる。
イギリスでは報道の自由が憲法で保障されていないとは知らなかった。新聞社に乗り込んで、合意のもとでハードディスクを破壊させるって、結構えげつないことするなあ、と。
アメリカの大手メディアの体制寄りっぷりがショックでした。もちろんこれは著者側から見た意見で、大手メディア側にも言い分はあるだろうけど。
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行政、立法、司法、報道の四権という考え方のもと、報道機関は政府の透明性を確保し、職権濫用を抑制する機能を持つべきである。
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いつもより早く読み終えることができた。
今や日常生活に深く浸透しているインターネット網の整備構築がアメリカ主導で行われた(と私は理解している)ことの、当然と言えば当然の帰結なのだろうか。すべてのインターネット通信トラフィックがアメリカを経由している(と私は理解している)のだから、アメリカがこの優位性を手放しで見ているはずはないと思う。私たちがインターネットという至極便利なツールを手にして、この快適性・利便性を享受し始めた時点で、本書で述べられているような事態(アメリカが「すべてを収集する」)は、ある程度受け入れざるを得ないことなのかもしれない。
第4章以降は特に興味深かった。これを読むとさすがに、平凡人の私でさえ、監視されてしまうことの薄気味悪さを感じずにはいられない。
アメリカのマスメディアが、考えていた以上に保守的であることには驚かされた。特に外交軍事面、安全保障面においてであろうが、報道できる範疇について、事前に政府側にお伺いを立てているというのは驚きだ。世界のリーダー、警察を自任するアメリカだから、最終的な安全保障的な局面では保守的にならざるを得ないということか。不安定なアメリカというのも怖い気がするし。さらには、イギリスには憲法で報道の自由が保障されていないとあったが、本当なのだろうか・・・。そして日本の政府の監視状況はどんなものなのだろうか?
私はグーグルのファンである。アンドロイドのスマホを持ち、最近IEからクロームに乗り換え、仕事でもプライベートでも検索するときは迷わずグーグルだ。そんなグーグル社、本書によるとアメリカ政府筋に協力して情報提供しているとのことである。少し残念だ。
本書の最後に述べられている、アメリカ経由以外のインターネット網構築の動きや、アメリカ政府の影響・干渉を受けないツールには注目していきたい。選択できることはいいことだ。
しかしながら、今の自分にとって、これらの事実をどう受け止めるべきなのだろうか。
私はただの暇な凡人である。本書にもあるように、「私の平凡な日常なんか、どうぞご自由に。」という感じだ。スノーデンのような生き方ができるはずもなく、そんな覚悟もない。日常生活や仕事の瑣末なことに汲々としているだけである。今やインターネットは自分には欠かせない。「ブクログ」を楽しみこのようにレビューを投稿できるのも、インターネットのおかげである。
一部の人間がその気になれば、自分の素性やプライバシーなど暴かれるのは簡単だという前提に立って、日々の生活を過ごしていくのだ。
本書でふれられていた、ジョージ・オーウェルの著作、「一九八四年」がとても気になりだした。ほかにも読む予定の本があるのだが、いつもの電子書籍サイトで、ざっと立ち読みしてみた。とても気になる。なぜかというと、これまで自分が無意識にまたは意識して夢想してきた世界がそこにあるような気がするのだ。全体主義の監視社会。自分が夢想していたのとは違って、あまりいいものではなさそうだ。しかも少なくとも最近の作品ではなく、相当程度前のものである。
そうこうしているうちに、電子書籍版を購入完了してしまった。
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GoogleもfacebookもiphoneもOfficeも使う気なくすな、これ読むと。
エドワード・スノーデン氏をアメリカの機密情報を暴露した極悪人と評価するか、NSAの極度のプライバシー侵害を公にしたヒーローと評価するかによって、この本の評価も別れるだろうが。
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すばらしい。
スノーデン、イカす!
顔はイマイチだけど。
ソウルは最高。
逃げるんだ!ベイビー!
逃げ切ってくれ。
君は最高にヒップな野郎だ。
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2013年に世界を騒がせたスノーデン事件の顛末がよくわかる。
著者のグレン・グリーンウォルドはブラジル在住のジャーナリストで、政府の秘密主義がもたらす危険性や市民の自由への侵害についての講演をする活動をしていた。そんなところを、エドワード・スノーデンは信用したのだろう。
この本を読むと、スノーデンがカネ欲しさなどで行動しているのではないことが分かる。「プライバシーやインターネットの自由」と「国家による監視の危険性」について、世界中で議論するようになって欲しいと純粋に思っているのだ。彼をカネで釣ることは難しいだろう。
スノーデン事件で明らかになったことは多いが、有名なNSAのPRISM計画(通信監視プログラム・システム)だけではない。PRISMでは、Microsoft、Yahoo、Google、facebook、Appleなどのインターネット企業各社のサーバーから情報を直接収集しているが、安全保障上の情報収集だけでなく、経済・外交のスパイ活動にも関わってきた。さらには、アメリカ国民も含む一般市民を対象とした監視活動をしていることが分かる。すくなくとも、この本を読んでいる限りは、「結果を出すためならば法律無視も厭わない」という態度がありありと見える。また、アメリカの防諜予算の70%は民間企業に支払われているという記事もあり、ここまでくると、国家・企業がぐるになった監視活動のようだ。
ところで、子飼弾の本書の書評はかなり厳しい。
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51920196.html
その通りだね、と頷ける点もあるけど、それでも、この『暴露』はスノーデン事件の顛末を知るには読んでおく一冊だと思う。
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この問題は解決済みと言えるのだろうか。勇気ある告発、正義感に対し、国家はあまりにも冷酷で強力だ。しかし、この問題は、国民全体の不利益のみならず、次のような事が考えられないのだろうか。例えば、情報の政治利用。時の権力者が、敵対者の情報を入手し、そのことにより政争を有利に運べる場合、政党の転覆が困難なばかりか、自らの立場も危ういのでは。政治エゴの観点からも野放しにして良いはずはない。つまり、ターゲットとなり易いのは、一般市民よりも著名人だという論拠には、理があると考える。では、本来反対すべきは、野党では無いのか。
国家シギントには、プライバシーの権利から反対する。まさに、共産主義社会の体である。そもそも、国家による監視は、必要なのだろうか。組織的犯罪者はこのシギントをすり抜ける可能性が高い。経済においては有効だろうが、これを許せば、無法地帯になるのでは。経済活動は、ルールの上でお互いの信頼に基づかなければ、行き着く先は、原始的な暴力社会だろう。
スノーデン氏の憤りが、よくわかる。これは、あってはいけない事である。権力に屈せず、戦い続けて欲しい。このような事は、国に限らず、企業でもよく起こる。企業内の価値観、同調圧力は、外から見たらすぐ分かるような異常性を許容し易く、正義による告発を裏切りと判別し易い。組織に益があり、仲間とのルールが破られず、バレさえしなければ、その行為が正義だと。組織と戦うには、別の組織の力が必要だ。組織が国家である場合、果たして戦い切れるのか。そのための司法の独立ではないのか。
新時代のルール作りは、暗闇を一歩一歩進むようなものだ。そのルールでさえ、強国有利に作られる。我々は、これからどこに進んでいくのか。
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この人は確実に歴史に残るだろう。
相当に勇気ある行動である。
アメリカがアメリカ市民を監視していることにフォーカスが多くて、中国やロシアとのサイバー攻撃について書かれていないのが残念。
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業界人は目を通しておくべきか。
記事を出すまでの緊張感ある冒頭の下りと、第4の権力の崩壊を指摘する最終章が面白かったかな。ということで、次はエリック・シュミットの「第5の権力」か。
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スノーデンが著者に接触するところから現在(当時)に至るまで、時間を追って物語風に記されているので話にどんどん引き込まれました。最初TVでこのニュースを見たとき、とても表に出てきそうもない情報を暴露するとはなんて勇気のある若者だ、それにその事が色々な妨害もなく(屈せず)世間に出てきたなと衝撃を受けた事から、詳しい詳細に漠然と興味がありました。アメリカNSAが個人の通信の全ての情報(インターネット閲覧情報•電話通話記録等)を漏らさず取得しようとしていた事は驚きです。言われていたように、要注意人物や主要人物はそのターゲットになりうるという認識はありましたが、反政府的な芽を摘むという意味でも一般市民余すことなくとはそこまでやっていたのか、と。いまやネットは個人情報の宝庫でそれを盗まれ管理•操作されてしまうことがどれだけ自由と安全と人権を脅かすか、また見られてるかもという被害妄想によって行動が制限されてしまう、人間の心理による弊害については深く考えさせられました。無意識のうちに管理•洗脳されることが日々の生活の中でも確かにあると。反政府的な思想を少しでも持つものは芽を摘むがごとくに管理工作されつぶされる。筆者は政府のいいなりになっているような現在のジャーナリズムをも問題視しています。これは日本でも同じことかと。最後に、大きな組織•力であっても、論理的に考えて自ら意思決定する小さな人間ひとりひとりが、抵抗し挑戦し変えていく事ができると言っていて、まず意識を十分もって監視•行動することが大事だとおもいました。ちなみに筆者はその後アメリカに入国出来たのか気になるところ。ここまで大きな話題になったら簡単に逮捕とか出来ないと思うけど。
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国家安全保障局(NSA)と中央情報局(CIA)というアメリカ二大情報機関に籍を置いたエドワード・スノーデンの暴露本。
WEB履歴もメールも電話もメッセンジャーも全てログを取られ傍受されている。そんな時代は普通に来ている。
国家レベルの秘密情報を扱う機関は国産の機器やサービスを使うことがいかに重要か。
スノーデンの暴露によって白日の下にさらされた時代を変える実話。
最高峰の「事実は小説よりも奇なり」を味わえる一冊。ヤバイ!