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最近、Jリーグで問題となった2シーズン、ポストシーズン導入の問題から始まり、今Jリーグが抱えている問題を大東前チェアマン、村井現チェアマンの取材を秋元大輔氏が構成した本であると思う。Jリーグ発信の、今のJリーグの抱えている問題の提起本という位置づけだろうか。
内容はJリーグの窮状、2ステージ制の導入、欧州資本への対抗とアジア市場の戦略、クラブライセンス制度(F・マリノスの挑戦)、J3の導入、普及・育成・強化、国内プロモーション戦略、新チェアマンのビジョン、をまとめた8章であった。
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岐路に立つJリーグの現在と未来。正直、コアなJリーグサポだと自負する自分が読んでも真新しくはない内容。大部分は知ってる話。「再建計画」というタイトルだが、後半は「再建」のためにではなく当然にやってかないといけない話。
僕が大部分知ってるということは、Jリーグはこれまでにも情報を割とオープンにやってきたということかも。
この国には、Jリーグがある。
この本を、ライト層に手に取ってほしいけど、難しいか…。僕らにも、何かやれることがあるかもしれない。日本サッカーのために。
ありがとう。
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私は、Jリーグや、サッカーのことを知らないから、感銘を受けたのかもしれない。
これからのJリーグをどうしていくか
これからのJクラブがどうしていったら良いのか
見えたような気がした。
Jリーグバブルが弾けて久しい。
そもそも、いつバブルが終わったのか、よくわからないうちに、日本国内におけるサッカーの主流は、日本代表と、海外サッカーに奪われてしまった。
それは、Jリーグ草創期の選手達で構成された日本代表がワールドカップ予選、本大会で活躍したからであり、次々に海外に挑戦していったから。つまり、Jリーグが発足したからこその今だと言える。
では、なぜ、Jリーグと、Jクラブが苦しんでいるのか?
どうしたら、世の中の注目を再び集めることが出来るのか?
そのために、今、Jリーグとクラブがやろうとしていることが、この本には綴られている。
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2ステージ制への移行で大きく揉めているJリーグ。サポーターの大反対を押し切って2ステージ制を導入する理由はなにか?についてリーグへのインタビューを交えて説明された本。じり貧になる人気に対する危機感は理解できたし、リーグがそれなりに考えていることを考えたが、やはりTBS主導によるポストシーズン制導入という方針については最後まで疑念が晴れなかった。本当に地上波での放送が担保されるのか?など。
2ステージ制に賛成の人も反対の人も一度読んでその上で賛成か反対かを改めて考えるのが良いであろう。
自分はこの本を読んでもやはり2ステージ制導入にはノーである。
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最近Jリーグを取り巻く問題について。Jリーグ関係者側からの意見書。一番大きな問題はポストシーズン制の導入だろう。サポーターからの大反対は記憶に新しいが、本書ではあまり反対運動の大きさについては言及されていない。強調されているのは観客数減少によるJリーグの約13億円の減収だ。この減収分を補うためにポストシーズン制導入は致し方ないという見方をとっている。確かに先立つものが無ければJリーグの存続自体が危ぶまれる。収入を増やすために対策が必要なことは理解できる。
それでも、私は今回のポストシーズンにはやはり反対だ。年間勝ち点三位のチームがポストシーズンを勝ち抜いて優勝しても、リーグ優勝とは呼べないと思う。トーナメントとリーグ戦は住み分けるべきだ。残念ながらポストシーズン制の導入は既に決まってしまったため、来年はポストシーズンの導入でリーグが盛り上がるのか判断したい。
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4大リーグにお金と選手と関心が集まるヨーロッパ覇権構造はサッカーの世界ではなかなか変わるまい。その現実を踏まえ、如何に国内での露出をあげ、海外(特にアジア)からの投資を活性化させるかの戦略を説く。
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2015年の年末に改めて読むと、チャンピオンシップに至る過程でどんなことが考えられていたのか、どういう段階に今Jリーグがいるのかが分かります。
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まず、大東和美、村井充編、秋元大輔構成、という誰がどういう役割なのかさっぱりわからないが、内容もそんな感じに見えた。
世間でJリーグの関心が下がっているのはデータから確かだとしても、プロ野球も同様に下がっている点も重要な点な気がする。問題の本質は、日本のスポーツ全般に共通のものではないかと。
あと、とりあえず露出を増やす必要があるというけど、Jリーグよりもプロ野球のほうが露出が多いからね。本当にその戦略は正しいのかな?
2リーグ制についての説明不足を、本人に肩代わりして正当化しているような、冒頭の数十ページが全くつまらない。何も新しくない。
全体的に報告的な内容が多く、意見がないのも残念。
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2年前に話題になった「2ステージ制の復活」と「ポストシーズン制の導入」の騒動が何故おきたのか????
Jリーグ側が、どんな思い・思惑をもって昨今の各種改革に取り組んできたのかがよく分かる1冊。
「1ステージ制の下に年間勝点で優勝を争うのがベストだということは、分かっている。分かっているけれど、敢えて導入に踏み切った」とのこと。
なるほど、よ~く分かった。あとは、1サッカーファンとしては、Jリーグが選択した道が正しかったという結果が見たい。(それがつまり、Jリーグの発展とイコールであるから)
2ステージ制が復活して2シーズン目も、3分の1が過ぎた今、ネット上ではいまだにそれに対する批判コメントが見かけられる。
そんな人たちにも読んでもらいたいな、と思える1冊だった。
★3つ、7ポイント半。
2016.06.7.図。
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二人のJリーグチェアマン(大東和美2010-14,村井満2014-)へのインタビューをまとめて2014年に出版された本。DAZN前のJリーグの窮状が赤裸々に明かされている。
要約すると、Jリーグは関心も動員も下がっていて経営が苦しい。協賛企業の厚意も限界。欧州に流出しているアジアの金をアジア内で還流出来るようにしたい。でも、Jはアジアでも相対的な地位が低下している。本当は嫌だけどジリ貧だから緊急措置として2ステージ制は仕方なし。頑張って再建しましょう、という内容。
さて、DAZNとの契約によってこれまでの4倍もの放映権料を手にし、当面の資金繰りに目処がついたJリーグは早速1ステージ制に戻した。これは喜ばしい。
但し表向きはともかく、DAZNの契約背景がカジノ法案の成立見通しにあることは、親会社Perform GroupのHPを少し覗けば明らかであり、成立しない見通しになった場合は即座に撤退されてしまうだろう。JリーグにはDAZNマネーを安定経営に向けた改革の為の一時金として大事に使ってもらいたい。
とはいえ、難しい時期だと思う。
世間も選手自身もJリーグをサッカーの国内最高峰としてではなく、欧州への窓口としてみている。
だから、客を呼べるスター選手が在籍しにくい。
有望な日本人は欧州に挑戦する。在籍2年も経たずに巣立ってしまう場合もある。
移籍金は取れても僅か。サポーターの思い入れも浅いまま飛び立ってしまう。
ピークを過ぎた大物外国人が来るには給料が安い割に、それなりに高いプレーレベルと規律を求められるため敬遠される。
そこで期待されるのが清武や太田ら、海外からの出戻り選手だ。
少し余裕の出来た資金で、人格、技術、集客力を確実に計算出来る選手を獲得したのだろう。劇的な魅力増にはならずとも、精神面やプレー強度の面でチームの底上げが出来れば恒久的なクラブ、Jリーグの魅力も増す。
ところで、熱心なサポーターほど支出におけるサッカーの割合は低いと思われる。何故か?遠征費や宿泊費の方がチケットなどより圧倒的に高くつくからだ。このお金、ホテルや旅行会社などとの提携を工夫してもう少しクラブに還流出来るようにならないだろうか?
ついでに言うと、少なくともFC東京はブランド戦略を学ぶべき。味気ない封筒に町内会のお知らせみたいな紙で、強く愛されるクラブ云々言われても説得力に欠ける。見た目は大事。余計に金が掛かっても、上乗せして気持ち良く払わせましょう。サポーターとはそれを望む人種です。
そもそも、いい大人が寄ってたかって球蹴りしてる姿をみせてお金を取るのですから冷静にさせるのは御法度です。