紙の本
キャリア後半をいきいきと過ごすために
2015/05/03 06:07
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投稿者:アラン - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の他書に書かれていることのおさらいという面も強い本だが、とくになるほど!と思った点を紹介する。
20代社員は、85%が「会社人間型」だが、50代社員は、70%が「組織組み込み型」になると言う。新卒採用時は、「周囲の同僚と協調しながら、イキイキと仕事に取り組んでくれる学生の採用」を目指すが、採用ミス分を考慮し、会社人間型は85%と言う。ところが、50代になると、出世競争に敗れ、「会社の仕事には、もはや意味を感じていないものの、自分が打ち込めることがほかにはないので、時間も労力も会社の仕事に投入している。組織の中の立場が重要なので、周囲からの評価にも敏感」という状態になってしまうと言う。
なぜそうなるか言うと、他書にもあるように、大量採用により大量に同期ができるが、課長、次長、部長・・・と上に行くにつれポストが足りず、ピラミッドから押し出された人が働かないオジサンになるということだ。
前半部分については、完全に同意する。まさにメンバーシップ型のメリットとデメリットが、若手時代とベテラン時代に現れているわけだ。会社にとっても、労働者にとっても、どう対応すべきかが、大きな課題である。後半部分についてもおおむね同意するが、問題はもっと深刻だと思う。一昔前の新卒採用抑制により、若手が少ないため、中堅・ベテランとなっても、課長等のポストに就くことができないのみならず、昔なら若手がこなしていたピラミッドの下の仕事をせざるをえなくなっていると思う。そのために給料が上がらなくなっても不幸だし、給料が上がったとしても、それまた不幸だろう。なぜなら、前半部分の「組織組み込み型」が、さらに増えているのではないかと思うからである。
本書の後半部分では、転職・独立等をするのでなく、会社勤めを継続しながら、どうすれば「働かないオジサン」にならないかを述べており、人事担当者・中高年者(+それに近い人)双方にとって意味がある本だと思う。
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言いたいことはありきたりだが、よくわかる。可能ならば、私は出来るだけ働かないオジサンのままで居続けたい。
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現実の「働かないオジサン」をどう理解し、うまくやっていけばよいか。
示唆するものがあることを期待して読んだ。
働く人を、会社へのコミット度合い、イキイキと「いい顔」で働く度合いで、会社人間型、社外充実型、組織埋め込み型、無気力型、に分類していて、なるほど、と思わせる内容だったけれど。
現実の「働かないオジサン」は、きれいに分類におさまらないことがわかった。
現実の「働かないオジサン」は、ぼくの見るところによる「働かないオジサン」なのであって、「働かないオジサン」にしてしまっているぼくのほうに問題があるのではないか。
そう思ってしまった。
この本は、自分が働かないオジサンにならないために読む自己啓発本だと、解釈しています。
最後に、働かないオジサンにならないための7か条が挙げられているけれど、第1条から、困ってしまった・・・。
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今は人生100年時代って言われているけど、
この本が出版された当時は人生80年って言われていたんだ。
10年経っていないのにな〜
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心の定年。
会社員人生は大きく分けると、入社してから仕事を通じて自立していく時期と、組織での仕事に一定の目処がついてから自分の在り方を考える時期がある。
後者の通過儀礼 自分自身が老いることや死ぬことを意識してどのような距離感で組織とつきあっていくか
2回生きる人生
社会とつながれば生涯現役
x(自分の特技)× y(社会の要請・顧客のニーズ)
個人事業主=社会とのつながり 強い
サラリーマン=社会とのつながり 弱い
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「働かない」人については、働かない人の個人の問題にしがちですが、実は組織の問題である点を、うまく説明していると思います。
自分の経験でいえば、昨年、PTAの役員を経験したことで、とくに悩むことなく、この本でいうところの「こころの定年」を乗り越えることができたように思います。
PTAの役員を経験することで、サラリーマン人生を終えた後の自分の姿が見えてきましたし、仕事やプライベートにおける自分のスタンスを確認できました。
そういう意味では、この本が役に立った、というわけではありませんが、自分がやってきたことが間違いではなかったことは確認でき、ホッとしました。
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この本は、リアリティーに溢れる。自覚し成長している人のための本だろう。故に使えないオジサンは逆に手を取らないのではないかと思ってしまう。
30代で使えないオジさんの烙印を押され、ウツっぽくなっていた自分を振り返ると、思い当たる点がたくさんあるのと、抜け出す為のキッカケが本にあった通りでこの本の内容にはとても共感出来きた。今もイロイロと迷う訳だが、考え続ける、考え抜くクセを持って何事も乗り越える事で、使えないオジさんから脱出出来るのだと改めて確信した。
使えないオジさんの発生は構造問題だとして、この原因を示した上で、豊富な抜け出た人の例を挙げるという流れは気持ち良いし、納得感がある。
40年前の日本の下町、商店街のいい顔をしたオジさんたち。彼らの幸福と今の我々を比べた時に、何を得て、何を失ったのか。もう一度考え直してもいいと思った。自己承認欲求を SNS から得ている現代人の自分としても。
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タイトルに惹かれて読んでみましたが、ちょうど30代中盤以降のサラリーマンが読むと、感じるところがあります。こころの定年の時期に自己を見つめ直すきっかけとなる本でした。
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○ビジネスに関する著作の多い、ライターの楠木氏の作品。
○どこにでもいる「働かないオジサン」について、そのメカニズムを明らかにし、どうしたらそうならなくて済むのかという方法を紹介したモノ。
○てっきり、個人のモチベーションや資質の問題かと思っていたら、意外と、社会全体の構造要因も影響しているというところが印象的。
○自分も、このままノホホンとしていたら、いつか「働かないオジサン」になってしまうなぁと、若干の危機感を持った。
○その意味で、ターニングポイントが何時訪れても困らないよう、意識的に仕事をしてみたい。
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うーん、シンプルでわかりやすいが、ちょっと分析や事例が軽すぎる印象を受けた。
最初の10ページを読めば十分という印象。
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http://store.toyokeizai.net/books/9784492223444/ ,
http://blog.livedoor.jp/kusunoki224/
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「いい顔」のオジサンを、探せ!
イキイキとしてオジサンはいるのか?
どうしたら、いい顔して働けるのか?
など書いてある。
オジサンへの批判じゃなくて
もっといい顔で働くにはどうするかってこと。
いい顔で働いてる人って
いるかなと、周りを見渡してみる、
いい顔つきの人、数人いるな。
いつも、姿勢がよくて覇気があり
顔つきがいい。
そもそも自分が
いい顔して働けてないのが問題かも。
この本すごい参考になるな。
会社辞めたい、といってた人にも貸したら
考え方ちょっと変わった、
割り切りも必要かも、と言ってた。
組織や会社に任せるだけじゃなく
自分から変えていかなきゃね。
生活も考えも。
それで、将来が決まるのかなと。
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働かないというか、働かない社会人の分類。
大きく4種類に分類されていたが、頷ける点も多く、また、その原因に目が向けられつつ、気を付けていける点が記載されているのが参考になる。
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思った以上に良い本でした。
本書中に心の定年と記載があるように、今後のキャリアをどう組み立てようかとちょっと戸惑いがある中、軽い気持ちで読みましたが、若手会社員の方が読んでも有益だと思われる内容でした。
日本的会社構造の中での会社員としての将来像を想像しつつ、どのような心積りで仕事および会社と向き合うかで、イキイキと仕事をできるか、そうではなくなってしまうかということが非常にわかりやすく示されています。
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働かないオジサンへの批判本ではない。それを生み出している会社や本人達の要因は考える書。一時点のオジサンの状況をみて判断するのは速いが、オジサン達も自分の存在意義を見出すことができずに揺れ動くことは確かにある。それだけで、高い給料をもらい続けられるほど、余裕のある会社はなくなりつつあるが。