紙の本
わかるわかる
2016/03/26 01:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
美人には美人の悩みがある、ブスにはブスの悩みがある、とてもリアルに表現されていてわかるわかるとうなずいてしまう。あるあるそんなこともある、いるいるそんな人いる、そんなふうに考える人もいる、私もそう思うなどと いちいち感想を言っている自分がいる。同調してしまう本です。
投稿元:
レビューを見る
読んでスカッとしたー。やっぱり柚木先生の本はいいなぁ。
女の黒くて淀んだ、触れたくない何かに、容赦無くメスを入れるのに、それでもスカッと最後は幕を下ろせるのは、神業って感じですよ。
妬み嫉み、女へんの言葉であることが、なんだか腹立たしい…でも、やっぱり女にこそ多い感情ですよね。
人はいつだって、自分が手に入れられない何かを欲してばかりで、他人の芝生はいつでも青々としてるもの。抱え込みやすい女という生き物は、時折そんな負の感情を爆発させてしまいます。
今回で言えば、ユリエの爆発は激しかったね…でも転んでもタダじゃ起きない、奥に眠る才能があるだけ、彼女は幸せですけどね。普通はヤイコみたいに、もっとくらーーーい方向に向いてしまうものだと思うから。
私なんかは、20歳の頃突然、思い描いてた人生設計とは全っっっく違う人生を歩く羽目になり、ほんとにもう周りのフツーの人のフツーの暮らしが羨ましくてならないんだけど、やっぱりいつも何処かに怒りが燻っているのを感じます。
ヤイコみたいになってないのが、まだ救いだけど、正直ユリエの気持ちはすごく良くわかる。
ブログに自分の日常を晒してしまうのは、人から過剰に理解されたいと願っている証なんだそうです。コメントがほしい、イイねがほしい、炎上がすごく堪える、そういうのは心理学上では実は異常なんです。
ユリエはずっと、助けて欲しいとネットで呼びかけていたんですね。
でも、自分の何かを変えられるのは、自分だけなんです。結局、自分が勇気を出すしかないんですよ。
彼女たちが最後にありのままの自分を認めて、イキイキと生きるようになった姿はとても美しいです。
彼女たちのように、本当の自分を知ってほしい、受け入れて欲しいと願って、ネットを漂ったり、猫の皮を被って生きている人たちが、どんどん殻を破れるといいですね。…私も含めて。
女なら誰もが大きな勇気を貰える佳作。オススメです。
投稿元:
レビューを見る
文章が軽いから、サクサク読めてしまいました。
主人公耶居子が自信を持っていったし、吹っ切れたユリエはセレブってる時より魅力的だったし。
けど、少しずつシチュエーションは違えど、腹にイチモツを抱えた女たちがひとつの家に同居。
紆余曲折ありつつ、最後は自分たちの道を見つけて大団円。
既視感が否めない。
ドラマ化もしていたらしいけど、マンガの方が合うかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
爽快痛快面白い!
こんなん好き!!
美醜を越えて、好きなことに夢中になってる奴はカッコいいな。完璧じゃなくてもな。
投稿元:
レビューを見る
「美女とブス」よくある設定だけど、お互いに刺激を受けて成長するいい話だった。
黒沢さんの解説がまたいい。
投稿元:
レビューを見る
デブでニートで性格も悪い耶居子が、ある出来事がきっかけで美女たちに囲まれて生活することになる。
一種のシンデレラストーリーであり、耶居子の、また美女たちの成長物語でもあるのだけど、その成長の仕方が相手に完全に合わせるのではなく、耶居子らしく成長していくのがいいと思った。
わかりやすい、キラキラな王子様が迎えにくるわけじゃないというところも、良かった。
投稿元:
レビューを見る
辻村深月さんの『盲目的な恋と友情』の後なので、比較しながら読むと、更に面白かったです。
どちらも、美女と醜女の話なのですが、ベクトルが違うんですよね。両方大好きです。
投稿元:
レビューを見る
サクサクっと読めて面白かった。
黒沢さんの解説もよい。
人間の暗い部分を描いてるのに、全体に
明るくて、楽しめた。
ただ、この小説に出てくる人物よりも
もっともっとヒトのことを思いやることが
出来ず、ひたすら卑屈な人間が現実には
いて、最悪の事件を起こしてるんだよなぁ
って思いがよぎってしまい、軽さが否めな
かったので、☆マイナス1です。
でも、社会派小説を目指したわけでは
ないと思うから、これはこれで楽しめる
小説として、すごく良いと思う。
投稿元:
レビューを見る
柚木さんのお話には「痛快」という言葉がピッタリだ!
私は耶居子までいかないものの、
美人コンプレックスは人よりでかいと思う。
何で私の周りは可愛い子ばっかりなんだろうって、
そうでない私はひそかにいつもかなしかった。
そんな自分がいちばんみじめで嫌いだったから、
明るく振る舞うけど突然がくって卑屈になる時があって、
自分の顔は鏡を見たくないくらい嫌いだしそんな自分の中身も大嫌いで、
なのにそういうしがらみに甘える自分も大嫌いで
なんて言うかどうしようもなかった。笑
今はちょっとはマシになってきたけどね。
だから何度「美人だったら」と思ったか正直分からない。
でもそれは美人だったら解決する問題でもないことは、
最近薄々分かってきたつもりでいます。
人生にもしもはない。
生まれ持った自分でどう生きるかこそが、
人生の永遠の主題で醍醐味なんだから。
と、言えるようになったのはごく最近のお話。笑
人は多かれ少なかれ自分にコンプレックスを持っていて、
特に女は美醜というわかりやすい形でそれが表れるけれど、
それを活かすも殺すも結局自分次第なんだよね。
耶居子のありあまるエネルギーを料理に注ぎ込むことで
色んなものも見えてくるし分かってくる。
人生ここまでうまくいかなくとも、
少しでも自分で自分を認めてあげることで人は救われると思う。
それに気付けるか気付けないかが人生のミソだと思う。
長々すみません、素晴らしいわ柚木麻子。
投稿元:
レビューを見る
一気に読みすすめた。
面白い。
ただちょっと薄っぺらい気がする。
新幹線の暇つぶしとかに読むには良いかも。
投稿元:
レビューを見る
この人の作品は初めて。
荒らしを肯定するわけではないが、彼女の気持ちは分かる。
上滑りのいい人トークは、辟易する。
こんなに気持ちのいい悪意を書けるこの人の本をもっと読みたくなった。
投稿元:
レビューを見る
耶居子はひきこもりだったけど、パワーがすごい。そのパワーに、みんなが引き寄せられていくのがなんだか気持ちよかったです。お菓子、食べたくなってハッピーターン食べちゃったw オマケの耶居子の日記、はじめはコレ要らないかな〜? とも思ったけど、小説じゃなくて、人のブログを読んでいると思えば面白かったから◎。そして、この小説、ドラマにもなってたのか〜、見たいな。
投稿元:
レビューを見る
「美人」であることや「セレブ」であることは、「ぶさいく」であることや「貧乏」であること同様、その人が望む望まないと関わらず、生まれるときに背負わされてきたものだったのだな、と。
その感覚を他人事ととらえなければ、人は人をもう少し理解しやすくなるのかもしれませんね。
少々のやり過ぎ感は感じましたが。
そして、どうせ背負っていくのなら、やはり「美しい」ものを背負っていきたいもんだ、とも思ってしまいましたが。う〜ん、私もまだまだです。
▲安全な場所で好きなものだけ見つめて生きていくのって、なんか違う気がする。思い切って、苦手な領域に飛び込むことで見えてくるものもあんのかなって、最近思うようになった。少なくとも恨みやわだかまりからは解放される気がするんだよね▲
投稿元:
レビューを見る
やいこちゃんと友達になりたい!!
ユリエみたいにびじんじゃないけど、
やいこみたいな、自由で媚びない人には本当憧れる。
人生って、誰でも平等にハードなんだよ。
この言葉はささる。
投稿元:
レビューを見る
サクサク読めた。
ありえない位によく出来た話。
現実的に考えて読み進めると少し白けてしまうが、少女漫画を読んでいる感覚で読むと楽しめる。