紙の本
色々な人
2016/02/28 17:50
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サル - この投稿者のレビュー一覧を見る
一話一話に共感できる人やできない人が現れ、みんなペンギンに引かれてある駅へ足を向ける。そこでするおのおのの選択が、理解できなかったりするけど
それでもそういうこともあるんだろうなと淡々と物語を進めていくと、最後にきゅうっと収束する結末。ゆっくりと世界に引き込まれ、最後は涙でした。
紙の本
ペンギンについていくと
2015/12/27 01:36
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投稿者:よっち - この投稿者のレビュー一覧を見る
色んな環境下、年代の乗客が、電車の中にいるペンギンに目を奪われて、ついていく。そこにはそれぞれのドラマがあって、、、
ラストに近づくにつれ、涙が出てくるストーリー展開です。
電子書籍
ちょっとファンタジーがかってますが、まずまずいいお話。
2023/05/27 20:08
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投稿者:とりまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
大和北鉄道波浜線海狭間駅という、架空の駅の忘れもの係の青年とそこで飼われているペンギンに関わる人々のオムニバス短編集。
最後に出てきた青年は1話目のあの人か?と思いましたが、違いました。さすがに出てきたら都合良すぎですかね。1話目では見逃してあげるのかと思ったらきっちり通報してたので、電車に乗るペンギンという非現実感がありながら、そこは現実的なんだと思いました。
個人的には2話目の学校に馴染めず引きこもりになった高校生のお話が良かったです。彼の家族の描写がないのが気になりましたが…。
ペンギン、自分で電車を乗り継いでウロウロしているという事ですが、実際の所教えたらそんな事できるのかな?でも電車に乗るペンギンを見てみたい気もします。
紙の本
忘れ物に向き合う物語
2017/08/05 12:20
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投稿者:ねこすき旅人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
とある鉄道会社のある駅に届けられる様々な忘れ物にまつわるお話です。忘れ物を受け取る為に訪れたその駅で、思いがけずそこに自由気ままに赴くままに過ごすペンギンに出会い、おっとりと事情を聞く駅員に出会うことで、忘れ物をしていた人たちが普段なんとなく抱えていた問題や過去の気持ちと向き合う時間を持つことになります。
何故ペンギンなのか他の動物でもと思いましたが、物語を読み進めるとそれが少しずつ明らかになります。何かに過去に思いを残している人に手にとってもらいたい本です。
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ペンギンのいる遺失物管理係のお話。なくしものは、なんですか?と。
何故ペンギンかは最後にわかります。そして少し泣くかも知れない(私は泣かなかったけど)
名取さんらしい柔らかくて平坦な日常のなかで、出会うペンギンという非日常。その非日常が人物のつまづきを解消するジョイントになるという構成。…とまじめに書くとたいそう味気ないな。
ふっくらしたジェンツーペンギン、名もないその子の仕草やてくてく歩く様を楽しんで頂けたら、と1ペンギン好きとして祈る次第です。
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単純にペンギンが好きという理由で読み始めましたがなかなか面白かったです。最終章がよかった。あれがなければペンギンがいる駅を軸にした短編のいうだけの印象でしたが、最終章で一気に心を持って行かれました。ちょっと泣けます。ただ駅員さんが赤髪の青年ってちょっと現実味ないなぁと思いました。まぁ現実味について細かくあれこれ言い出したらキリがないですが他にも少し気になる点はありました。でも読み終わったあとの印象は良かったです。
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短編のように、章によって違う主人公が出てくる。最初は「別にペンギンが登場しなくてもいいんじゃないか」と思っていたし、話もそれぞれ完全に独立してると思っていた。しかし読み進めていくうちに前の章に出てきた人物がちらっと登場したり、それによってその人物がペンギン鉄道なくしもの係に出会ったことでどう変化したかが垣間見える。前章の主人公達のその後が分かり、どことなく安心感を覚える。
そして最後の章で「何故ペンギンがいるのか」を初めとする様々な疑問が解ける。
ジャケ買いをし、最初読んで少し期待外れをし、でもそれが早計だったと反省させられる作品だった。
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それぞれのストーリーがちょっとずつリンクしている手法がいい
ペンギンの羽をフリッパーということを登場人物がみんな知っていたことはちょっと違和感だったけど、私が知らないだけなのかなぁ?
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全ての物語が最後には1つに繋がり、みんながハッピーになれてよかった。どんどん読み進められた。なんでペンギンなのかも最後には分かる。
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ペンギンが好きという理由だけで読んでみました。
最終章で、いろんなことがスッキリ分かるのがよかった。
ペンギンは、いい味を出していました。ヨチヨチ姿が目に浮かぶよう。
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マイナー路線のはずれにある「なくしもの係」。
大事な無くしものを預かってくれたり。
(ペンギンと一緒に)
最後にはペンギンが働いている秘密も分かりますよ。
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表紙を見て、某作品みたいにペンギンが話したりするのかと思っていましたが、そこは普通で。最後にはちゃんと意味があるのがわかるんですが、ちょっと全体的に中途半端だったかなぁ。
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なくしものをした人々の物語。短編で読みやすく、それぞれの話が少しだけ被っている。
読み始めは、なくしものをした人の誰もが独りよがりな印象を受けて彼らの一挙一動に煩わしさすら覚えたが、読み終えてしまえばどことなく人生に満足しておらず自分でも気づかぬ内に逃げていた彼らを各話で主人公にすることで、目を背けていた現実を浮き彫りにしているのだなと理解した。
仕事も恋愛も充実していて何一つ不自由ない人物が主人公ならば、それはなくしもの(物質的なものに限らず)を取り戻す様な話にはならないだろうし、そもそもなくしものすらなく物語が始まらないのだろう。
なくしもの係とペンギンの関係や話の所々に出てくる伏線は最終話で回収されて、読了後にはすっきりとしていられる構成となっている。
今後はそれぞれの主人公たちの後日談や掘り下げた話が出てきても面白いかもしれない。
ただ、個人的に、ペンギンと鉄道という組み合わせからファンタジー要素を、帯の「忙しい毎日で忘れてしまった物と心、ここにあります。」という謳い文句から一抹の寂しさを与えつつほっこりとしみる話を期待してしまった。つまり評価がイマイチなのは、タイトル買いしたために期待が大きすぎたためだ。
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名取さんは切り取る日常の中のふとした心の動きはとても自然で、繊細で、共感できて、心にしみるなといつも思います。
ペンギンと赤髪の青年という、現実離れした設定に少し面食らいましたが、それが気にならなくなるくらい、一編一編が素敵でした。
子供の頃に集めてたビー玉を一つ一つじっくり眺めたような、わくわくとあったかさが詰まったお話でした。
最後の話で伏線回収がなされ、読後もすっきりあたたかい気持ちになれました。
ペンギンの愛らしさにも癒されます。
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あんまりはまらなかった・・・。
ペンギンはいてもいなくてもいいような・・・。
(最終話では、このペンギンが話のキーにはなっているが)