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読み終わって「イノセント・デイズ」というタイトルの本当の意味がわかる。
救いがなくて辛い話。本当に常にずっと誰かに必要とされる人生を望む幸乃と、母親として子供2人に全身全霊必要とされている私自身を比べ、深いため息が出た。
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これは…、なんともいえずつらいお話。イヤな話というのではなく、ただ、つらい。しばらく忘れられそうにない強い印象を受けたけど、良かったとか感動したとかとは言いたくない気持ち。
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放火殺人で死刑判決を受けた幸乃。
彼女が生きてきた壮絶な人生が彼女と関わった人々から語られる。
あまりにも辛い。
幸乃を救ってあげたかった。
彼女に生きる希望を持って欲しかった。
周囲の人間がほんの少し勇気を出して優しさを持って幸乃に接していたら違う人生を歩めたかもしれない。
でも結局は本人の生きる意志の問題なんだろう。
ハッピーエンドにして欲しかった。
残念・・・
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かつての恋人とその家族をストーカーの末に燃殺した女性。死刑判決を受け入れ独房で過ごしている。
なぜ彼女は控訴をしないのか?
ドップリと入り込んでしまう物語でした。
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Dancer in the Dark? 2-3日で読んだ。そうそう、と思う部分もあれど所々に強引さを感じてしまう部分があり、冷めてしまう…。
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巧い作家さんだ。安易なツール(虐待やストーカー)に逃げず、その裏にある真実を着実に描いている。ただ不意打ちを食らうのは、慎一から見た翔の空回り感のあたりか。見る人によって見える景色が違うのはよく分かったが、いろんな視点が絡まると、読者としても誰に感情移入していいか迷ってしまう。しかも暗い結末・・ 。うまいだけに幸乃の孤独感だけが後に残る。
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あまりにも救いが無さすぎてつらい結末。ラストシーンにより結末がわかっているのに次々と明らかになる事実に大どんでん返しを期待して読み進めた。
自分で選べない親や環境。そして生きる続けることに希望を持てなくなるほどの暗いこころ。
やはりラストは違って欲しかった。
テレビをみている私たちも共犯者ということかも。
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生きる価値とは何か、罪とは何か、必要とされるとは何か。言葉にしてしまうと陳腐だけど、それを強く突きつけられる一冊だった。ミステリー要素もあるかもだが、やはりひとりの女死刑囚の人生の物語。結末までに見せられる社会と人の不確実さに恐怖する。
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救いがない。多視点で描かれているが、だから多角的に描写できているかというとそうでもなく、ただ浅薄な感じがする。
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死刑囚・田中幸乃はどのようにして作り上げられたのか。彼女と接点があった人たちによってその半生が顕になる第一部は、常に続きが気になりページを捲る手が止まりませんでした。
幼なじみの弁護士・丹下翔が再審を請求するように促しても拒否した理由に一定の理解は出来ましたが、彼女の内面が描ききれていないので、やや説得力に欠けている気がしました。
また、「このミステリーがすごい!2015」にランクインされたのでミステリーらしいオチがあるのかと思いましたが、冒頭の判決から遡る構成や、整形、持病など、何か臭わせておきながら結局そのままで終わってしまい期待外れでした。
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惨たらしい事件を引き起こし、死刑判決を受けた一人の女性。世間ではあたかも怪物のように語られる彼女だが、それははたして彼女の本当の姿なのか。
事件前の彼女の人生が、それぞれに関わりのあった人物によって語られていきますが。読み進むごとに、真実とはいったいなんなのか、と疑問に思えてきます。タイトルの通り、幸乃はあまりに純粋で健気でやりきれなくて。なぜあんな事件が起こってしまったのかも疑問。
そして世間一般で認識される、「被害者は善で加害者が悪」という図式はとんでもなく不愉快なものだと思いました。誰だっていい面と悪い面があるはずなのに、それを無視して、一面だけを自分の都合の良いように解釈してしまうのはとんでもないことだなあ。
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死をのぞむ女性確定死刑囚。
「生まれてきてすみませんでした」
元彼の妻子を焼き殺した罪で裁かれるが、服役中も反省の言葉はなし。ただ淡々と牢の中で残る人生の火を灯すのみ。
それには理由があった。
死刑判決文の理由から彼女の人生が過去から立ち上げられていく展開が面白かった。
死にたいと願い、死刑確定囚となり、死ぬ。
不幸な人生を過ごさざるをえなかった彼女なりの最後の幸せが死。
あまりにも侘しい。
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「絶叫」「ロストケア」と続いたので、次回は少し軽めのを読みたいと思っていたところに、書店で発見!
またまたくら~~い世界を覗いてしまいました。
4分の3くらいまでは、たんたんとすすんできたのですが、残り4分の1からは、こちらの呼吸も、幸乃の発作時のように早く心臓が鼓動を打ち出してしまい、「まさか?」「どうなる?」とちょっと期待して読んでしまいました。。。。
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読み進むうちにどんどん辛くなる。
30歳という若き女性が、こんなにも死を望まなくてはならない人生を思うと胸がつぶされそうになる。
何処かに救いはないかと思ったが、それも彼女の生きようとする思いには繋がらなかった。
何を裁いたのか、心に重く残る。
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目次の書き方は変わってて、面白いです。判決文(?)が章タイトルになってます。
一人の死刑囚とその人に関わった人が出てきます。その死刑囚のためにいろいろするというのはありますが、関わる人皆が死刑執行される前に助けようというわけではない思いを抱えてるのが意外です。