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〈報道写真〉と戦争 1930−1960

〈報道写真〉と戦争 1930−1960 みんなのレビュー

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2016/10/21 23:31

投稿元:ブクログ

 1930年代における「報道写真」成立から、戦時の国策宣伝との関係、1960年代の「報道写真」終焉まで、大量の資料を駆使してまとめられた労作。著者のこれまでの蓄積が行間のはしばしから伝わる、戦時プロパガンダ研究にとっては外せない一冊である。

 専門外の自分にとってはただただ勉強になるばかりだったが、やはりどうしても文学者の戦争責任・戦後責任の問題と比べて読んでしまった。映画にしろ写真にしろ絵画にしろ文学にしろ、日本の戦時体制は基本的に材料を押さえることで関係者を管理し、彼ら彼女らのプロ意識だったり表現意欲だったりから自発性を調達することで、国策宣伝に活用した。だから、当事者たちはコラボレーションや戦争協力の意識が薄く、ゆえに戦後の立ち直りも早かった。
 しかし、他のジャンルに比べて写真は、輸入資材に頼る割合が高く、しかも専門的な技術を必要とするものだったので、より戦時国家との関係が強くあらわれているように感じた。なればこそ、当時にかかわった関係者たちの戦争協力意識の稀薄さと、当時何をやってしまっていたかとの距離感が問題となる。著者の筆致は決して大仰ではない。しかし、きわめて重要で、しかも厳しい議論を「報道写真」の関係者に突きつけている。

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