1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しましま - この投稿者のレビュー一覧を見る
このシリーズ、日本の古典と中国の古典はほぼ揃えてます。部分抜粋ですが、原文と訳文と解説が並んでいて、入門編にはよいと思います。抜粋じゃないのが読みたくなったら角川ソフィア文庫から全4巻で「古今和歌集」出てるしね。
電子書籍
音読暗唱用の教材として活用
2021/06/01 17:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
音読暗唱に用いるテクストを
探している者にとって、
角川の、この「ビギクラ」文庫版叢書は、
総ルビ主義をとっている点が、
非常に有り難いです。
この古今和歌集に関しては、
仮名序の収録部分をもっと増やした上で、
真名序のふりがな付き書き下し文も
付けてもらえると、嬉しいなあと思った次第です。
紙の本
入門編のちょっと上
2022/05/31 20:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:流星☆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初は読むのが大変そうと思うかもしれないけれど、結構読みやすいです!
古典とか和歌とかって、最初に読む気なくしちゃうと何にも読まなくなっちゃうことが
多いけれど、読み進めていけると思います!(たぶん)
入門編といっても、入門よりはちょっと上かなというのが個人的な感想です
投稿元:
レビューを見る
和歌の解釈と解説がとてもわかりやすく書かれている。
ところどころに、ちょっとしたコラムも設けられていて、
ライトタッチに楽しめる一冊。
投稿元:
レビューを見る
古今和歌集から厳選して70首を取り上げている。183ページと薄いが、解説と併せて味わいながら読むには適量である。
投稿元:
レビューを見る
高校時代に持ち歩いていた本を読み返しました。万葉集よりは遙かに技巧的になりました。新古今は言葉を飾り過ぎて、歌が思いを伝えるものじゃなくて、芸術品になっちゃったので、古今はちょうどいいかもしれない。
ただ、この本には現代訳は付いているものの文法説明がついていないので、文法知識がない人には良さがいまいち味わえないかも。歌とは、口に出すものですから、現代語訳を読んでなんとなく理解しないで、声にだして、自分で意味を考えて、味わってほしい
投稿元:
レビューを見る
ビギナーズ・クラッシックスシリーズということで、ルビつきの原文・訳文に加え丁寧な解説があり、とても読みやすいです。
古今和歌集といえば、なんといっても「仮名序」。秀逸です。思わず暗誦してしまいました。
また、「桜花散りぬる風のなごりには水なき空に波ぞ立ちける」(八九 紀貫之)は、その様子が鮮やかに映し出されるようで、好きな作品です。
投稿元:
レビューを見る
「山里は秋こそことにわびしけれ鹿のなく音に目を覚ましつつ」壬生忠岑
「花の色は雪にまじりて見えずとも香をだに匂へ人のしるべく」小野篁
投稿元:
レビューを見る
ビギナー用とのことでとても分かりやすい本でした。
解説は歌についてのみではなく、歌人の背景や当時の事情などにも及んでいて、最後まで歌の世界に入り込めました。
次はすべての歌が収録されている本を読みたいです。
投稿元:
レビューを見る
(2014.04.15読了)(2014.04.04借入)
【日本の古典】
『万葉集』と柿本人麿、大伴家持などの関連する本を読んだので、次は、『古今和歌集』をと思い借りてきました。
『古今和歌集』が完成したのは、905年4月18日、又は15日ということです。偶然完成したという日の前後に読んだことになります。
撰者は、紀友則、紀貫之、凡河内躬恒、壬生忠岑の四人です。ただし、友則は完成前に亡くなっています。約千百首の歌が二十巻にまとめられています。
巻十九は、この本では省略されています。雑躰といわれる特殊なものが収められているためです。
撰者四人の歌の他に、在原業平、小野小町、読み人知らずの歌が紹介されています。
どこかで聞いた歌もあり、はじめて見たうたもあります。万葉集にくらべ、理知的、技巧的な歌が多いようです。
仮名序が紹介されているのですが、柿本人麻呂を論ずる上で問題になる部分は省略されていました。論争になる部分は、避けて通ったということでしょう。残念です。
【目次】
はじめに
仮名序
巻第一 春歌上
巻第二 春歌下
巻第三 夏歌
巻第四 秋歌上
巻第五 秋歌下
巻第六 冬歌
巻第七 賀歌
巻第八 離別歌
巻第九 羇旅歌
巻第十 物名
巻十一 恋歌一
巻十二 恋歌二
巻十三 恋歌三
巻十四 恋歌四
巻十五 恋歌五
巻十六 哀傷歌
巻十七 雑歌上
巻十八 雑歌下
巻二十 大歌所御歌
同 東歌
解説
付録 初句索引
畿内図
●春(32頁)
久方の光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ 紀友則
(光がのどかな春の一日に、どうして落ち着いた心もなく桜の花は散っているのだろう。)
●秋(52頁)
秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる 藤原敏行
(秋が来たと目にははっきり見えないが、風の音によってハッと気づいたことだよ。)
●冬(77頁)
冬ながら空より花の散りくるは雲のあなたは春にやあるらむ 清原深養父
(冬なのに空から花びらが散ってくるのは、雲のあちら側は春だからだろうか。)
●後朝(123頁)
しののめのほがらほがらと明けゆけばおのがきぬぎぬなるぞ悲しき 読み人知らず
(明け方の空が、ほんのりと明るくなっていくと、自分の衣をそれぞれ身につける―そうして別れの後朝になる―のが悲しいことだなあ。)
●待つ(133頁)
月夜よし夜よしと人に告げやらば来てふに似たり待たずしもあらず 読み人知らず
(「月がきれいですね。いい夜ですね」とあの人に告げてやったら、「おいでなさいな」というのに似ている。だから待たないわけではない。)
●飛鳥川(156頁)
世の中は何か常なるあすか川昨日の淵ぞ今日は瀬になる 読み人知らず
(世の中はいったい何がいつも変わらないだろうか。飛鳥川は、昨日は深い淵だったところが、今日は浅い瀬になることだよ。)
☆関連図書(既読)
「土佐日記」紀貫之著、川瀬一馬訳、講談社文庫、1989.04.15
「私の百人一首」白洲正子著、新潮文庫、2005.01.01
(2014年4月16日・記)
(「BOOK」データベースより)amazon
四季の移ろいに心をふるわせ、恋におののく。現代人と変わらない痛切な想いを、千百年以上の昔の平安時代の男女は和歌という五・七・五・七・七の三十一文字に込めて歌い上げた。本書では、古今和歌集二十巻、約千百首の中から精選した歌を七十首余取り上げて丁寧に解説。「倭歌は、人の心を種として、よろづの言の葉とぞなれりける」と冒頭の仮名序に記す古今和歌集の魅力を存分に味わえる一冊。総ルビ付きで朗読にも最適。
投稿元:
レビューを見る
かな文字の練習教材として常に携帯中。
読んでいて切に思うのが、
・・・・暗い。
7、8割の和歌が、惚れた腫れたの千々に乱れる心と嫉妬。いつの世も恋とは身を焦がすものなのですね。歌を認めた当時、この歌人はおいくつだったのかしら、などと微笑ましく思を馳せつつ筆を走らせ書に勤しみ。残り2、3割の心温まる句を、お手紙にさらっと書き綴り、そこはかとなくあたたかい心が伝えられる様になれたら素敵だな、と思ふ毎日です。
投稿元:
レビューを見る
季節毎に読み返したい一冊。ビギナーズ・クラシックスはコラムや解説があり予備知識にも触れられるので、歴史や古典をそんなに勉強してこなかったひとでも楽しめます。
毎年繰り返される自然の営みを、不思議に思い、喜び、悲しむ。昔のひとの繊細な感性や想像力に触れると、当たり前だと思っていた風景がすこし違って見えそうです。
投稿元:
レビューを見る
1100首の中から70首を取り上げたビギナーのための本です。
春夏秋冬、賀歌、離別歌、物名、恋歌、哀傷歌、雑歌、
大歌所御歌、東歌とあります。
やはり恋歌がいいですね。想像を掻き立てられます。
他の歌もわかりやすく解説してくれているので
ビギナーにはうってつけの本ですね。表紙もきれいです。
投稿元:
レビューを見る
『古今和歌集』読了。正月に飲んだり食べたり近所の氏神様に参ったり、その合間あいまにパラパラと読むのに、このビギナーズ・クラシック版のとっつきやすさって最高じゃないですか。手弱女ぶりの作風も、万葉集と新古今の間っていう程よさもいいですね。
投稿元:
レビューを見る
時代が近づいたためか「万葉集」と比べて歌そのものの意味が捉えやすいように感じました。
ただ、洒落とか比喩とか、つまり技巧のようなものが何かと鼻につく気がします。
万葉人の時代から、生活のあり方も制度化されたり形式化されたりといったことが進んだのか、自由な感じがしない、なんとなく窮屈な印象を受け、感情を真っ直ぐに表現したような歌が少なかったように感じました。
うまく言えませんが、特定の誰かに伝えるとか、思ったことを素直に述べる、というよりも、不特定多数に読まれることを前提にしているような、そんな雰囲気があります。
そのためか、読みやすさの割にあまり共感できませんでした。
そして解説が授業的に感じる節がありました。せっかく古典を楽しみにきたのに、こう読みなさい、ここはテストに出ますよ、と言われている気がして、その点も窮屈に思いました。また、同じ歌の解説とその直後のコラムでまったく同じ記述があったりして、その点はいかがなものかと思いました。