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みんなのレビュー28件

みんなの評価4.4

評価内訳

28 件中 1 件~ 15 件を表示

2010/02/07 21:28

投稿元:ブクログ

トイレのことなんて深く考えたこともなかった。それが実は得難いシステムであるか、なんてことも。ローズ・ジョージ『トイレの話をしよう: 世界65億人が抱える大問題』(NHK出版/2009年)は、でも無視されがちな「排泄」という問題に焦点をあて、僕らの認識を変えてくれる素晴らしい本だった。
https://www.nhk-book.co.jp/shop/main.jsp?trxID=0130&webCode=00813942009

この本で取り上げられている内容は広い。日本での最新ハイテクトイレ、英国の下水道事情、米国での汚水処理から堆肥を作る技術とその問題点(健康被害が出ているらしい)、インドで中国でアフリカでのトイレ事情とそれを変えようと動き始めた人たち。突撃取材タイプのドキュメンタリで、著者(女性)は現地へ赴き、下水道に入ったり、中国の壁の無いトイレを使ってみたりと体を張った取材ぶりが好感できる。

特にインド、中国、アフリカのトイレ事情は酷い。下水道が整備されていなくて汲取式なのは仕方ないとして、路上での排泄や、河川への垂れ流しは日常茶飯事。それが、病原菌の蔓延の原因となり、子供や老人の命を奪ってゆく。

著者はトイレを整備することは、病気の抑制には非常に効果的であり、対投資効果も高いと指摘する。でも、票に繋がらないと政治家は敬遠し、政府も予算をつけない。援助がトイレの改善に使われることなんて滅多にない。

それでも、この本では、現状を打破しようとする人の試みがいくつも紹介されている。汲み取り式トイレからの簡単に汲み取れて持ち運び可能な機械を作る人、人々に路上で脱糞するのを止めさせようと人々に呼びかけをする人、現地の事情を反映したトイレを作って普及させようとする人、トイレに関する世界会議を開いている人、、、それでも、いずれも草の根的な運動で成功しているとは言い難い。いずれもトイレの果たす重要な役割に対する無理解と文字通り「臭いものに蓋」な考え方の結果なんだろう。そう、みんなもっと「トイレの話をしよう」。それは同時、本当に効率的で効果的な援助とはいうものを考える、一つの大きなヒントになるはずだ。

そして通して読むと、第1章でててきたTOTOとINAXは間違った方向に進んでいるんじゃないか、と思えてくる。便器をハイテクにするのは結構だけど、その一方で便器すら持てない人たちのためのトイレを開発すれば、そこには広大な市場が広がってるんじゃないだろうか。確かに、トイレは下水道という一つの大きなシステムの一部なので、一企業でどうにかなる話じゃないのはわかるけど、それでもできることはあるような気がするんだ。

トイレのことなんて深く考えたこともない、否、考えようとしない私たちに、新しい角度からのものの見方を教えてくれる良書。広い視野で様々な角度から世界の衛生事情を知ることができる、読んでおいて損はない一冊。特に国際援助に携わってるような人は是非一読を。

2016/07/09 23:01

投稿元:ブクログ

昔、「トイレット博士」というマンガがありました。当時はありえない下品なマンガだと思っていたのですが・・・。今考えると、あそこまで糞便に向き合えるって凄いことだし、貴重なことですね。

さて、本書の著者は英国の女性ジャーナリストです。表紙折り返しの著者近影で見る限り、結構チャーミングな女性です。この人がこの内容を・・・。ジャーナリストってアドベンチャーですね。

ボクは小さい頃から祖母に大阪弁?で「かんしょやみ(癇性病み)」と言われていました。標準語では潔癖症と言えばいいのでしょうか。

今も治らず(というか、本人はそれが普通だと思っている)電車のつり革を持たない派です。

そんな自分ですが、最も忌むべき場所であるトイレ・便所から目を背けたくないという二律背反(どちらにも価値がある)した価値観を持っています。


まず最初の章に出てくるのが我が国日本のウォシュレット(TOTO)・ハイテクトイレ。この章を読んで、あれ、この本は日本向けなのかな、と思ってしまいました。

しかし、これは後の章に出てくる便所後進国?と対比させるためのトイレの技術としてのレポートです。

良くネット等では訪日外国人の感想として、日本ハイテクトイレが取り上げられますし、近年の中国人爆買いの目玉商品としてハイテク便座があります。
一方、ハイテクトイレがアメリカに受け入れられていないのは、アメリカ人がそれを必要を感じていないという、非常にシンプルな答えが書かれています。

しかし、どちらにしてもそれは下水処理の入り口でしかありません。その先に高度な下水処理の仕組みがあるのです。
その点まで思い至らない自分を発見しています。
それが第二章です。

筆者自ら英国の下水道に降りていきます。映画「第三の男」を始めとし、良く見かけるシーンです。タートルズも下水道に住んでたんだっけ。

良く、台風や大雨で冠水するとマンホールから水が吹き出たりして、下水が溢れます。昔は汲み取り式の便所が大半でもあり、それって汚いよなあと、漠然と思っていました。
しかし、この本によると、通常下水に含まれる屎尿の割合は全体の2%程度なのだそうです。つまり、大量の雨水が流れ込んでくると、その割合はさらに低くなります。
でないと、映画のワンシーンで下水の中をバシャバシャ走るなんて嫌ですよね。

それ以降の章ではトイレ未開発の地域に多く紙数を割いています。

インド・中国・アフリカ諸国

映画「スラムドッグ・ミリオネア」の冒頭のシーンで、スラムの少年が公衆便所に閉じ込められ、肥桶の中に飛び込んで便所から脱出するという見たくないシーンがありました。

しかし、現実にはトイレが「有る」という状態すら少ないのだそうです。

インドを始めアフリカ諸国には下水どころか(上水道もないんだから当然ですよね)トイレそのものがない。存在しない。つまり全員野糞。

これが感染症の温床となり、慢性的に病気を引き起こし、経済活動に大打撃を与えていると報告しま��。
人類の絶対数ががもっともっと少なかった時代にはこれでもよかったのです(多分)。お天道さんが乾かしてくれました。

これは日本でも同じです。汲み取り式にしろ、水洗式にしろ、古来よりなんらかの設備があったから生活が送れていたのです。
トイレは本当に不可欠なものであるということが再認識されます。

これは経済発展を遂げている中国にも未だにあることで、経済特区以外の内陸部などでは改善すべき場所が多々あるようです。

スカートを履いた女性の身でありながら、描写したくない状態で取材を続けている筆者を尊敬します。

伊達や酔狂でできることではありません。これは目を背けず、世界的問題として、もっとクローズアップされるべきジャンルだと思います。

かと言って、これを映像化できるかというと、あまりにも厳しい。お茶の間に届けるにも十分に配慮を要する話題でしょう。

この問題は小中学校で取り上げるべきで、この本はそのテキストに最適かと思います。

2013/11/17 15:21

投稿元:ブクログ

面白かった。
トイレは毎日使うものだからね。
東京でTOTOのウォシュレットというのはトイレの革命。
インドではトイレ掃除をするカーストがいて、いまでも問題になっている。

2010/01/23 14:48

投稿元:ブクログ

いや~おもしろかった!
世界のトイレ事情。

その時ちょうど「食卓の向こう側」という本を読んでいる時で、
「入」が大事なら「出」も大事なはずだと思っていたときに出会った本。

・世界の10人に4人は満足なトイレが無い環境で排泄物に囲まれて生活している。

日本ではあって普通の「トイレ」

それがない人々の生活について、またその生活が原因となっている病気について、
またトイレの発展の歴史について、下水で働く人達。

トイレという観点から、世界の衛生事情、生活事情、スラムのトイレ。
色々なことが書かれていますな。

純粋に面白く、色々と考えさせられる本。

2009/10/26 01:01

投稿元:ブクログ

トイレ掃除を語るからにはトイレのなんたるかを知ろう!

日本のトイレは非常に恵まれている事はなんとなく知ってはいますが、世界のトイレはどんな状況なのでしょうか?

興味がある一冊です。

2010/02/26 09:36

投稿元:ブクログ

トイレのおかげで私たちは死なずに済んでいる、というのが衝撃的だった。トイレは人類の衛生方面最後の砦。

2009/11/27 17:20

投稿元:ブクログ

皆があまり語りたがらない「トイレ」について掘り下げてます。
読み終わった後にはウォシュレットから下水道、
果てはトイレの問題にまで詳しくなれるでしょう。

すごくおもしろかった。
ニーハオトイレが忘れられん。
トイレも奥が深いものです。

2012/12/30 09:58

投稿元:ブクログ

世界各地のトイレ(排泄)の方法が書いてある本だと思って
興味本位というか、軽い気持ちで手にしてみた。

読み終えて愕然とした。

公衆衛生(排泄処理)の不備で多くの人が
コレラや赤痢で亡くなっている事や
トイレがあっても排泄物の回収車が来ない地域があるとか
ビニール袋に排泄してそれを屋根に投げる地域があるとか
そういった事に対してではない。

インドではカーストの下に
更にアウトカーストという身分があって
その中でもスカベンジャーという人たちは
素手で排泄物を拾う仕事をさせられているという事だ。
仕事は低賃金な上、
触れてはいけない者として差別もされている。

人間が生きている以上、排泄行為を避ける事はできない。
誰かが排泄物の処理をしなければならない。
だから、アメリカのように下水処理場の職員の給料を
高く設定したりして優遇するべきなのではないかと思う。

2010/02/11 15:40

投稿元:ブクログ

世界でトイレが無くて困っている人の多さ、そこから発生する下痢>感染症による死亡率の高さ・・・認識を新たにしました。
先進国でも水洗トイレの処理物について多くの問題が発生している。日本も洗浄機能付きトイレの話ばかりでなく、後処理の問題とかレポートしてくれるとうれしかった。

2011/11/29 14:23

投稿元:ブクログ

衝撃的な内容ですね。
排泄を普通にトイレですることがこれほど特別なことであったとは。
アフリカ等発展途上の国ならまだ分かるけど未だインド、中国でも野外排泄が行われていること。

読んでいて何かを感じる、ということはよくあることだけど、何かをしなければならないと感じさせる本は滅多にない。

恵まれた環境にある者が積極的に働きかけないとダメですね

2014/11/10 16:35

投稿元:ブクログ

[ 内容 ]
日本ではハイテク化が進み、アメリカや中国ではバイオ肥料など、排泄物の有効利用が脚光を浴びている。
一方、トイレがない、あるいは、あっても汚すぎて道端でしたほうがましという人も、世界には26億人いる。
「なぜ、トイレ?」という周囲の冷たい視線をよそに、突撃型の女性ジャーナリストは、トイレを追いかけて西へ東へ大奔走!
英『エコノミスト』誌の2008年ベストブックス選定図書。

[ 目次 ]
はじめに 口に出して言えないものを調査する
第1章 「おしりだって洗ってほしい」―ロボトイレット革命
第2章 この香り、水路の5番だぜ―下水道ツアー
第3章 トイレを見れば、あなたがどんな人間かわかります―26億人と“トイレ大臣”
第4章 さあ笑顔を見せて、トイレに着きましたよ―カースト制と闘う人々
第5章 寝室には豚を―中国のバイオガスブーム
第6章 個室にプライバシーはある?―世界の公衆トイレ
第7章 ミルクセーキからケーキへ―下水から生まれた肥料
第8章 求む、夫。ただしトイレをもっていること―野外排泄ゼロをめざすインド
第9章 貧しい人は、下痢をする余裕もない―スラムの片隅で
第10章 そろそろ糞尿について話し合うときがきた―宇宙、経済、リサイクル

[ 問題提起 ]


[ 結論 ]


[ コメント ]


[ 読了した日 ]

2012/05/07 11:37

投稿元:ブクログ

トイレ大国といわれている日本。海外セレブにも大人気ウォシュレット。表紙のキャッチコピーもおもしろく、内容もクスクス笑いながら楽しく読めます。気になった方はぜひ、読んでみてください。

2015/07/23 08:56

投稿元:ブクログ

トイレ本マニアとしては是非読む本である。
世界中で26億人がトイレのない生活をしているなんて、普段考えたこともないが、その暮らしがどんなものか、そしてそのために死んでいく子どもの数がなんと多いことか。
日本に住んでいて良かったと、しみじみ思ってしまう。

2014/10/13 11:00

投稿元:ブクログ

世界の半分くらいの人間に、トイレがない。
その不衛生から恒常的に健康を害し、下痢で死に至る子供たちのどんなに多いことか。
ウォシュレットから、堆肥?肥料、トレの普及などに至る、とっても真面目な話。
普段気にしたこともないだけに、とても面白かった。

2013/04/29 18:10

投稿元:ブクログ

本としてのまとまりってのには欠けるのだが、それぞれの章、エピソードが強烈であり、目を通しておくべき本であったなと。

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