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題名の通り、2016年度から3か月後ろ倒しとなった新卒採用解禁が新卒採用市場にどのような影響を与えるのか情報を取りたくて選びました。
この後ろ倒しで最も割りを食うのが、中堅、中小、地方企業だとの分析です。本書では企業をマトリックスで4つのエリアに分けています。
エリア1 学生に人気のある伝統的大企業(解禁守る)
エリア2 外資・メガベンチャー(解禁守らない)
エリア3 中堅、中小、地方企業(解禁守らざるをえない)
エリア4 不人気大量採用企業(解禁守らない)
この中でエリア3が大苦戦をすると予想されています。
エリア3はエリア1が採用活動をしている期間はなかなか学生が集まってこないのが通例で、最悪、エリア1の採用活動が落ち着くまで待つことになると。そうすると後倒し協定により、エリア3の企業は採用活動を出来る期間が非常に短くなってしまいます。
本書ではそうならないために、インターンで良い人材とよほど強い絆を作っておくとか、水面下で早いうちから餌付けのようなことまでしておくべきだと言っています。本採用が始まってから焦る前に、この状況を想定して打てる策は打っておく、その上で2次募集、3次募集を覚悟しなくてはならないようです。
新卒採用を成功させるために、フィラディスとして何が出来るか、何をしておくべきかよくよく考える必要があります。