紙の本
猫好きの方にオススメ
2016/12/22 06:55
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投稿者:エージェントイチロー - この投稿者のレビュー一覧を見る
時代劇が苦手な私にも楽しく読めた作品です。
ある事情で白猫になってしまった旗本の跡取りの近山宗太郎。長屋でよろず請け負い家業「猫の手屋」を営んでいます。現在ならばこの長屋の住人のように白猫の宗太郎をすんなりと受け入れることが出来るとは思えません。
彼らだからこそ「猫先生」と呼んで親しく交流できるのではないでしょうか?
猫先生は生真面目で意外と若いんです。
いつか人間に戻れる日まで、宗太郎の活躍は続きます。
紙の本
完全なるジャケ買い
2015/08/26 22:54
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投稿者:たぬき - この投稿者のレビュー一覧を見る
後ろ足?で直立する猫の姿に目を奪われ思わず手に取った一冊。見かけ倒しでなく、楽しく読むことができた。本人(本猫)は人間に戻るために頑張っているのかもしれないが、主人公(主猫公)にはずっとこの姿でいてもらいたいものだ。空前の江戸猫ブーム到来。
紙の本
猫ではなく、人として
2018/09/10 16:50
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投稿者:ねっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
猫又の祟りで、人から白猫(人の大きさ、二足歩行、着物を着て刀をさす猫侍)
になった宗太郎(周りの人たちからは猫先生、猫太郎などと呼ばる)の話。
時代劇調だけど読みやすく、スラスラと読めて面白い。
姿は大きな白猫だけど、残念ながら猫たちちとは話ができない。(ニャーとしか聞こえない)
猫ではなく、人として成り立っているかららしい。(会話できないのがちょっと残念)
3話目の「思案橋から」は完璧な白猫になり猫の世界を垣間見る話で楽しめた。
猫から猫太郎へ戻った後、猫たちと話せなくなりちょっと切ない思いをした猫太郎に共感し、
人として暮らしていく猫太郎をまだまだ見つめて(読んで)いきたいと思いました。
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白猫姿の武士になってしまった武士のお話。長屋の人々から「猫先生」と猫と呼ばれる度に「猫ではないのだが」と聞いてもらえないのに毎度訴える様が可笑しく可愛かった。
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大身旗本の跡取り息子が、とある事情で白猫姿(人間大)になってしまったという奇想天外な設定だけでも面白い。そして猫絵で有名な歌川国義も登場するとあっては猫好きにはたまらない。猫姿であっても市井の人々にそれ程違和感無く受け入れられているのは、江戸時代の懐の深さかw?猫太郎さまは人間に戻れるのか?
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猫太郎こと猫にされた宗太郎がなかなかいい味を出してます。長屋の住人たちが、猫太郎のことを「人間に化けようとしてる猫」と思い込み、あっさり受け入れてるところが笑えました。人間に戻れる日はまだまだ遠そうですね。猫好きな人は読んでほっこりすると思います。
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なんの因果か猫人間になった若様の便利屋繁盛記。
侍でも猫に苦悩する主人公と気にしない周囲。
いろんなギャップを楽しめます。
表紙絵の怪しさも合ってます。
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旗本の跡取りだが、ある事情で白猫の姿になってしまった宗太郎(通称:猫太郎)。善行を積んで元の人の姿に戻るため、裏長屋でよろず請け負い家業「猫の手屋」を営んでいる。同じ長屋に暮らす賑やかな面々と日々を過ごす彼のもとには、鼠退治から果ては幽霊供養まで、様々な依頼が舞い込んで…。奇妙奇天烈な猫のサムライが活躍する、泣いて笑えるあやかし人情時代劇、開幕。
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ずっと積んであったのを旅行先で。 面白いじゃん! もっと早く読めばよかった。シリーズを追いかけるの決定。 宗太郎が、この後どうなるとか、いつ元に戻るとか、気になることがたくさん。 長屋の住人もユニークだし。
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時代小説。
白猫姿になった武士の話。
善行を積めば人の姿に戻れるため、猫の手も借りたい人のお役に立つべく「猫の手屋」を開き、日々人間の姿に戻るために善行を積む。
猫のオサムライさんて…設定が凄すぎる。しかも、長屋の人達には人間に化け損なった猫としてあっさり受け入れられてるし。生真面目な性格で猫ではないといちいちツッコミを入れるところが可笑しい。
凄く面白い本だった。しかも歌川国芳が出て来た!びっくり嬉しい。絵を描いた御礼にアレを望むところがね。なんとも猫好きらしい。
続編出てほしいな〜。
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電車で読む用の本を探しているとき、たまたま見かけて購入。時代ものの気分だった。
猫太郎さんが真面目で実直で、それが過ぎて好意的なおもしろさが出ていて。キャラクターが良い。
目標を達成するまで「世間の困った」をひとつひとつ解決していく、という話の流れなので、人気があればいくらでも続きそう。続編が出たら、買うかな。
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全3編。3編目が一番奇妙奇天烈な感じのお話でした。
堅物の武士、宗太郎が猫太郎となってしまったのは彼が他人と深く交わろうとしない性格で、それが黒猫にはなんとも寂しい人間に見え、もっと心豊かな人間になってほしいと半猫人間の姿にしたのか、、、
いやいや、何百年と生きる妖怪・猫又のほんの気まぐれにすぎないのか(笑)
三日月長屋の人達のほのぼのさは素敵でした。
ただ、私はこの3編だけではものたりなさを感じたので☆3つです。これは続くのかな?
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表紙の猫が侍の格好をしている絵や「猫の手貸します」という題名から、猫好きな私には魅力的な本で買って読んでみました。主人公の宗太郎と他の人達の会話が面白くてとても好きです。特に、宗太郎の「それがしの名前は猫太郎ではないのですが」などの会話の返しが好きでした!面白いところもありながら、猫の世界や親子の絆など考えさせられるところもあり、楽しみながら読み進めることができました。宗太郎が猫が苦手だったり、歌川国芳が宗太郎の肉球を嗅ぐのが好きだったところも好きな場面でした。宗太郎みたいに猫の世界に入って行きたいなと思えるような本でした。続きがでたら読みたいです!
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【装幀・デザイン】
成見紀子 石黒亜矢子
【あらすじ】
旗本の跡取りだが、ある事情で白猫の姿になってしまった宗太郎(通称:猫太郎)。善行を積んで元の人の姿に戻るため、裏長屋でよろず請け負い家業「猫の手屋」を営んでいる。同じ長屋に暮らす賑やかな面々と日々を過ごす彼のもとには、鼠退治から果ては幽霊供養まで、様々な依頼が舞い込んで……。奇妙奇天烈な猫のサムライが活躍する、泣いて笑えるあやかし人情時代劇、開幕。文庫書き下ろし。
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「それがしは猫ではないのですが…」
誰が見ても猫なのに…。
その無駄な抵抗が笑えます。
猫太郎。最高です!
肉球のにおいで、ご飯3杯はいける…ふふっ。
猫好きにはたまらないツボ満載でした。
著者紹介に、愛猫を乳母日傘で溺愛とあり、納得。
ぜひ続編を読みたいです。