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ダヴィンチで文庫化の宣伝を見て読んでみた。とにかく回りくどくて本筋が迷子?と思ったら最後で繋がった。
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初読みの作家さん。なんだこれは、なんなんだ!面白過ぎて頁をめくる手が止まらない。気持ちが良いくらいのめくるめく場面の変化に頭と気持ちが追いつかないくらい前のめりで面白く上巻読了。下巻もじっくり読もう。人の心の動きと矛盾する行動と。些細な描写が物語に命を吹き込んで重量感を持って読ませてくれた。
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内容(「BOOK」データベースより)
かつての売れっ子作家・津田伸一は、いまは地方都市で暮らしている。街で古書店を営んでいた老人の訃報が届き形見の鞄を受け取ったところ、中には数冊の絵本と古本のピーターパン、それに三千万円を超える現金が詰め込まれていた。「あんたが使ったのは偽の一万円札だったんだよ」転がりこんだ大金に歓喜したのも束の間、思いもよらぬ事実が判明する。偽札の動向には、一年前に家族三人が失踪した事件など、街で起きる騒ぎに必ず関わっている裏社会の“あのひと”も目を光らせていた。
下を読み終わるまでは判断付かないですなあ。物凄い好評判だったのですが、現時点では表現豊かで饒舌な文章に若干引き気味であります。面白いかどうかは下巻に掛かっています。
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直木賞まで取ったのに、落ちぶれた先はデリヘル嬢の運送ドライバー。いくらなんでもプライドなさすぎののんきな中年男、津田伸一。そのいいかげんな性格はなぜかとんでもない大事件を呼び寄せる。
小さな地方都市で起こった一家3人の失踪事件に偽札騒動。津田はかつての作家的好奇心で、それらの事件解決に乗り出す・・・、ということはなく、周囲に流されるまま。しかもその周囲というのが津田に劣らずの奇人変人ばかり。それぞれの会話もまともじゃない。そんな中、津田は正気を保つため、再び小説を書きはじめる。
津田の小説はフィクションなのかノンフィクションなのか、古本屋の店主は何者なのか、失踪家族になにがあったのか。それよりも、タイトルの「鳩」とは何なのか。全くなにも明かされることなく上巻は終了。そもそも本作品はミステリーなのか?ユーモア小説なのか?
わけがわからんが、下巻を読むしかないようだ。
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図書館で借りた本。
ある日の日経新聞の下のところで紹介されていたので、すぐに借りて読んでみた。主人公は小説家。ある日のドーナツやで相席した男性との少しの会話。その男性が翌日から妻と子供と共に行方不明になっていることをのちに知らされる。そしてその事実を小説に仕立てた風の話になっていて、本当に現実のようにのめりこんで読んでしまった。この後、きっと後半も勉強そっちのけで読みふけってしまうのだろう。
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図書館にて。
話題の本。
文体に慣れるまで少しかかったけど、馴染んだ後は止まらず読んだ。
久々に開くのが楽しみだった本。
下巻は予約待ち。
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今小説を書いている自分自身を意識しながら過去の出来事を語っている小説という入れ子になっていて、その登場人物たちが出揃うまでがグタグタとややこしい。というとことで、核心に入る手前で中断中。
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偽札事件に巻き込まれる作家
どこが現実で、どこが作家の作り話なのか?
そもそも小説だから、全て作り話なんだけど??
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小説家というだけで周囲が過剰に自分の行動に物語性を持たせようと躍起になっているのがおもしろい。
この件は必要なのか?と思わせる文章が後々ジワジワ効いてくる。下巻が楽しみ。
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かつて売れっ子作家だった主人公は、今はデリヘルのドライバー。偽札事件と失踪事件とその他、様々な事件にかかわることに。
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小さな娘が、父親をヒデヨシと呼ぶ、で思い出した。
これ、読んだことある。でも、ラストどうだったっけ?
で、飛び飛びの読み直し。
シーンが思い浮かぶ臨場感ある描写もあったけど、全体的に説明が言い訳がましくて、没頭できなかったんだった。
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傑作。
交錯する時間軸と登場人物、コミカルなセリフの応酬、魅力的な舞台設定と鍵を握るガジェット。
内田けんじの映画(『運命じゃない人』『アフタースクール』『鍵泥棒のメソッド』)と似ている。
個人的には、こういうのは映画よりも小説の方が向いているように感じる。
いきなり最初の2章での人称のすり替え方の鮮やかさに度肝を抜かれる。
そして虚構の中に虚構を構築するメタ構造。
もちろんこの『鳩の撃退法』自体が虚構なのだが、その虚構の中に事実と虚構(与太話)が不連続に織り込まれるのだ。
上下巻合わせて900ページを超える大作だが、構成力が素晴らしいのでまったくダレない。
その上で構成力を支える筆力(文章力)の確かさ。
1つ前に読んだミステリ小説が、構成力と筆力の点であまりに貧しかったので、この作品の秀逸さが際立つ。
やはりこういう作品に出会えるから小説読みはやめられないのだ。
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2回も読み返してしまった。中盤まで、話の軸が分からずに何度も断念しかけたけど中盤以降から、やっと作者の言い回しに慣れてきて、後半はスッキリ読めた。下巻は図書館待ちなので内容を忘れないようにしないと!伊坂サンが絶賛するのが何となく分かる。ここまで、くどくないけど……何だか似た言い回しかも。
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書店にて佐藤正午さんを絶賛するPOPを見たことをきっかけに読みたいと思っていて、先に月の満ち欠けを読み、その次に手に取り、読み終えました。語り手の津田のダメ男っぷりを筆頭に、登場人物それぞれのダメ加減とともに次々に展開する奇妙な出来事にじわじわと面白さがやってくる感じ。
タイトルはなぜ鳩の撃退法?それはまだわからないんですが…
行方不明のあの人たちはどこに行ったのか?気になるから早く下巻が読みたいです。
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「鳩の撃退法(上)」
長いぜ。
鳩の撃退法とは、凡そミステリーらしからぬ題名であり、中身もなかなかややこしい。作者は小説巧者らしいから、これが普通なのだろうか。
主人公は、幸地かと思いきや、彼と会話を交わす場面で現れた津田伸一であった。昔直木賞を取った程の小説家と噂されるデリヘルドライバーで、日雇い生活と女の懇ろ生活を送っている。ダメな男感を漂わせるが、知り合いの老人が彼に膨大な現金を遺産として残すことから始まる。
この現金の内、一枚使ったところ、それが偽札と判明するのだ。それに気づいた怪しい人物が津田の周りに出没するようになる。
これだけで、何故老人は津田にこんな大金を残したのか。何故偽札が交じっていたのか。全てが偽札なのか、だとしたら老人は何者か。怪しい人物は何が目的なのかと謎が次々と出て来る。
さらに、デルヘリ嬢と郵便局員の失踪、幸地一家の神隠しが加わる。謎ばかりである。この二つについては、津田自身が小説を書くスタイルで徐々に語られていく。ここでは、更に登場人物が増える。
また、小説内の時系列と偽札事件が発生した津田自身の時系列(こんなアップアップしそうな中、よくぞ小説を書けるなあ)が、入れ替わりで語られていくため、注意深く読まないとどっちか分からなくなる。どちらも舞台となっている街の描写がちゃんと描かれているから、リンクしているのはわかるが、気を抜いたら、あれ?これさっき読んだなとなってしまい、前に戻ったら時系列前だったりする。
この津田主観の謎がばりばり詰まってそうな小説の世界と津田が一登場人物で巻き込まれている世界の謎が、綺麗に後半で解けてくれたら良い。
因みに、いまのところ、欠端と言い晴山と言いちょい役と思っていた人物が、幸地一家に深く関わっていたと判明するが、あくまで津田が書き手のスタイルを取っているだけに、そのままそっくり鵜呑みにできないとも思っている。つまりは、これは仕掛けじゃないか?ということである。結構、津田も怪しいなと思われる所もあるのだ。
後半ですっきり謎が解けて欲しい。