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ミクロとマクロの視点で見ると、実は目の前で起きているすべてのことが”奇跡的”であると気づかされるんです。江戸時代の哲学者、三浦梅園の言葉に、「枯れ木に花咲くを驚くより、生木に花咲くことを驚け」というのがあります。”あたりまえの日常は、実はとんでもない”ということに、人はもっと驚くべきだと論しているんです。(p.31)
まずは、一人ひとりが「きれいだなあ」と思う心を持っているということでしょう。そのためには小さい頃からきれいと感じる経験をたくさん積んで、”普遍的なきれいの感覚”をつかんでいくことが大事だと思います。そうしないと、世の中と自分のなかの感覚がずれてしまう。
「オリジナリティ」という言葉は誤解されがちですが、自分のなかにだけあるものじゃなくて、周りを見て、自分には何ができるかを寄せ集めてできていくものだと思うんです。オリジナリティを育むためには、教え方をもっときれいにデザインしないといけない。(p.41)
いじめもそうですが、現代は、穢れと清らかの関係をダイナミックに切り替える技を持たず、きたないものを排除する傾向がありますね。人間が生きる社会には必ずきたなさが生まれます。アマテラスですら伊勢神宮に荒御霊を祀っているように、神様も善と悪のどちらにも転びます。つまり日本では、本来、善悪は相対的なものなのです。(p.251)
穢れを完全なかたちで排除してしまうと、循環がなくなります。すると必ずどこかで爆発する。原発などがいい例です。そしてその爆発が起きたら、もはやきれいを守れないのです。(p.252)
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「デザインとはシステムと人をつなぐものだ」にすごく共感した。
⑴この本を手にとった理由
表紙にひかれました。あとタイトルにある「にほんのきれいのあたりまえ」とは何なのか、を知りたかったので取りました。
⑵感想
正直タイトルにある「にほんのきれいのあたりまえ」は書かれているようには思いませんでした。ですが、この本から学んだことは「デザインとはシステムと人をつなぐものだ」ということにすごく共感した。そのことを学べただけでこの本の価値はあると思います。
⑶こういう人におすすめ
個人的にはデザインを志す人は必読だと感じました。
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四季に富む日本の自然。木と水。そこから生まれる生活様式。うーん日本ってやっぱり素晴らしい。日本のきれいを意識して生活してみよう。