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原書のタイトルは「Disrupt」(破壊)。
破壊的思考は、常識を打ち破るもの(従来の改善とは全く異なったレベルで)。
ペインポイントではなくリトルミスマッチを起点にするところがポイント。
ストレスを感じているところに「すき間」を見つけ、すき間を埋めることから破壊的なソリューションを導き出す。
問題(理想と現実との差)を起点としないので、生み出されたソリューションは、問題を解決するものではない(実はなくても困らない)ことも非常に興味深い。
問題解決だけがソリューションではない(売れるアイデアはもっと他にもある)ということに気づかせてくれる。
9分間プレゼンも非常に面白そう。ワークショップに使ってみたい。
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アイデアを形にしていくプロトタイプは“洗練された完璧なもの1つではなく、大雑把なものを複数”の方が、考えが広がるというのが記憶に残った一文。デザインって幅が広いなぁと改めて思った。
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アイデア出しから仕上げ方からプレゼン術まで、frogのノウハウをまとめた本。キーワードは破壊的なアイデアとソリューション。商品の仕様を変えるといった既存のモデルの焼き回しでは戦えず、淘汰される。イノベーションの議論に近いものだと思うが、全く新しいアイデア、ビジネスモデルをどのようにして生み出すかということを、オリジナルな手法を持って解説している。
まず、確りした世界の潮流、業界の流れや置かれた状況、個別の状況まで理解しているという前提で、破壊的な仮説を立てることから始まる。こんな事あり得ないというアイデアの中で大切な切り口が生まれる。その次に、破壊的なチャンスがあるのかどうか、具体例では3つの不揃いな靴下を売れないか?といった事だ。「実は、そこにチャンスがある」という直感と分析を持つということ。そして、想像もつかないアイデアを形にする。ということは、競合も思いもついていないことでもある。これが競争優位だ。
しかし、こうしたプロセスを阻む3つの要素がある。チームや個人が圧倒され、方向性を見失い、目的に集中できないこと(ブレストしてその量に圧倒されるだけ)。未だに個別の商品・サービス・情報毎に世界を分断していること。ほとんどのアイデアが雑談で明文化されていないことである。
アイデアには、名前を付けて、説明できる(ラベル、ユーザー、利点、方法)ようにする。
あとは、プレゼン。映画「ラスト・リミッツ」の中で、7時58分に集合させられたランナーたちに、コーチは「なぜ7時58分に集合させられたのか不思議に思うだろう。すると全員がその理由が知りたくて7時58分に集まるからだ。」というセリフがある。9分という時間が退屈するまでの限界時間。10秒で掴み、9分以内に終わらせる必要がある。スライドの作りまで解説(そこまではいらないかと思ったけど)。
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イノベーションを起こすには常識を疑い、「もし・・・なら?」を考え続けることが必要。また、製品やサービスの断片、利点をどう混ぜ合わせるかによって破壊的アイデアは生まれる。さらに、そのアイデアにどんな名前を付け、どんなプレゼンをするかによって、イノベーションを起こすことができるかは大きく左右される。
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最近経営にはデザインが重要と言う本を立て続けに読んだのでタイトルに興味を持って読んだが正直あまり頭に残らなかったが、破壊的時代のための破壊的アプローチ、マーケットを破壊する強力なアイデアを創造し、実現する為の段階的プロセスを書いた本となっている。
常識を破る5つのステップを中心に進んでいく。
・破壊的仮説をたてる:正解する為に、まずは間違える
・マーケットに眠る破壊的チャンスを見つける:一番目につかない場所を探す
・破壊的アイデアを幾つか生み出す:想像もつかないアイデアには競争相手もつかない
・アイデアを単一の破壊的ソリューションに仕上げる:新しさのための新しさは無駄
・破壊的売込み(プレゼン)を行い社内、社外のステークホルダーから投資や参道を得る:観衆の心をつかむストーリーの作り方
気に入った個所
破壊的チャンスを見つける:目立って痛む事を探すより、もっと分かりずらい、問題とみなすには小さすぎる、「イライラ」が溜まる点(テンションポイント)を探す。(小さくて一見して支障がない所こそイノベーションの可能性が豊富に眠る領域)
チャンスをアイデアに変換する際の阻害要因3点
・チームや個人が圧倒され、方向性を失い目的に集中できない
・多くの組織では未だに個別の商品、サービス、情報毎に世界を分断している
・ほとんどのアイデアは雑談の域を出る事が無く、明文化されない
イノベーションを仕上げる際は「手早く雑に」
プロトライプ作りの3段階
・ストリートボードを紙に書く
・簡易モデル(マジックテープとダンボールで作る)
・動画・画像シナリオをカメラで撮影
プレゼンは3段階9部構成
1段階
・現状
・観察
・物語
2段階
・洞察
・チャンス
・比喩
3段階
・ソリューション
・利益
・エトス
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デザインシンキングの手順を分かりやすく書いている。内容自体はオズボーンのチェックリストに近いと感じた。近い点は、事業・サービスの前提・常識を逆転させてみたり、否定してみたりして発想する方法。一番難しい点は観察する点。提案の形で進めていると、観察する対象にリーチできない場合があるので、本当に限られた観察(不介入の観察、つまりただ外から眺めるだけ)で実行するしかない。そうすると、このアプローチで書かれている最初の仮説との関係性を十分に引き出せないなと感じた。
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デザインの本でも、コンサルの本でも、仕事術の本でもない。
「『壊れていなければ触るな』という態度が破壊的思考の敵である」
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破壊的イノベ―ションを起こすためのソリューション設計までの流れを学べる。濱口さんのバイアスをモデル化した3段階目以降のブレストと類似している。発想はいかに当たり前の前提を明文化し、構造化してその裏をいくかが重要
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vol.282 いつまで常識の中におさまっているつもり!?破壊的方法論のすべて。
http://www.shirayu.com/news/2014/
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アイデア出しからプレゼンまで、非常に丁寧にやり方を教えてくれます。
後は、どれだけ実行して自分なりの方法を掴めるか?とにかく実行がキーです。
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アイデアを出す。他社んいアイデアを出させる。それが仕事の人なら必携本である。顧問やコンサルタントをする人ならなおさら。
この手の本は出される例が若干的外れだったり、少ない実例から無理やり出された独自理論などが展開されることが多い。そういう書籍にあうとちょっとげんなりしてします。
本書は「えっ!そうなの!」と驚く事例、そしてそれを理論に結びつけメソッド化。非常にクレバーな書籍である。とんでもない良書である。
本書自体がまとめがまとめられている。大事なものばかり。密度が濃い。冗長もない。まさに必携本である。