電子書籍
多忙な日本人に贈られたピケティ入門書
2015/02/25 21:09
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Boys Biker - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近注目されるピケティ経済学の入門書です。
現代人が肌で感じるようになった格差を統計で実証したピケティの功績や、
格差を解消しようと世界へ呼び掛ける彼の姿を、著者の解説を交えて紹介しています。
マルクス主義のような資本主義を昇華させてユートピアを創ろうとするのではなく、
資本主義をベースにどのように格差を解消しようとするかが考察されています。
紹介された格差解消法は決して簡単なものではなく、格差が解消された社会を
マルクス主義に見る世界とは違ったユートピアであると語ります。
同時代に生きる現代人へ向け格差問題を直視させようとするピケティ思想から
われわれが何を感じて行動していくべきか考えさせられます。
電子書籍
話題のピケティ
2015/02/02 20:53
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:T - この投稿者のレビュー一覧を見る
概要を理解するには最適です。
紙の本
いろいろ言われているが
2015/11/17 05:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:シンジー - この投稿者のレビュー一覧を見る
ピケティ自身の著書は分厚く読みにくいとの話、これに対し本書は簡潔に分かりやすく「21世紀の資本」がまとまっている。
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池田信夫センセイが21世紀の資本を1時間で読めるようにしてくれた本。分かり易かったとはいえ分かりにくかった。めっちゃよくわかったけど、将来に対する不安しかないわ。とりあえず自分個人を守るためには不労所得をどう確保していくかを真剣に考える必要があるけど、いつかシステムが破綻したら全部御破算。詰んでるなぁ〜
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今、めっちゃ流行ってるピケティをさらっと理解するにはいい。
信夫先生はこういう商法がお上手。
過去にもハイエクの本とか読んだ気がする。
とりあえず、21世紀の資本の分厚さに怯んだ人はこれを読めばエッセンスはわかるのではないか。
だけど、人の咀嚼なので、そこは忘れずに。
r>gのところと、ピケティの専門性、クズネッツの上位互換あたりをとりあえず押さえました。
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トマ・ピケティの『21世紀の資本』が出版されたものの、なかなか電子化されないので、ひとまずは池田信夫の解説本で理解した気になるために手に取る。
『21世紀の資本』は、アメリカではものすごく売れていて、かつ著名な経済学者の評価もすこぶる高い。格差社会を説明する新しい経済理論だ、というような受け入れられ方をしているようだ。格差社会は、アメリカでは高等教育における親の経済力による機会の不平等や、一握りのスーパーマネージャによる富の集中が問題になっており、またヨーロッパでも若年層の失業率の高止まりという形で大きな問題になっている。日本でもますますそうなりつつあるので、相当分厚い経済書だけれども日本人のミーハー気質も相まってそれなりに売れることだろう。
いろいろなところで言われているように『21世紀の資本』のポイントは、この本の表紙にも使われている”r > g”という不等式である。
ここで、rは資本収益率(the rate of return to wealth)、gは国民所得の成長率(the economic growth rate)になる。この式に従うと、資本を持つものはそれ以外が富んでいくよりも速く富んでいくということになる。つまり、資本主義社会において格差は本来的に広がっていくということを明らかにしたのが『21世紀の資本』ということになる。特に成長率が下がって低位安定するとそれが顕著になるということらしい。
ただし、池田氏も指摘しているように、この不等式は解析から論理的に導き出された帰結ではなく、過去200年以上にわたって地方の税収データ整理などから経験則として導き出されたものだという(この膨大な時間と労力をかけた調査データが大きく評価されている)。また、長期的に成立しているだけであり、常に成立するものでもない。現に資本が二度の大戦にて破壊された後の20世紀中盤はこの不等式は成立せず、爆発的な経済成長と人口増により、成長と平等化が同時に進行した例外的期間であるとのこと。
ピケティは、資本主義社会を維持しつつ、この格差拡大を防止するためにグローバルな(累進的)資本課税(global tax on wealth)を提案する。ピケティはタックス・ヘイブンの存在にも定量的な分析を行っており、一国での資本課税では問題解決にならず、国際協調が必要だという。また、相続についても格差を固定化する元凶としている。単に格差拡大の指摘だけでなく、その実現可能性はおいても具体的な処方箋を示したこともピケティの著作の評価を高めている点でもあり、良い意味でも論争を起こしている点でもあろう。
原題は”le capital au xxie siècle” (英題”capital in the twenty-first century”)。マルクスの『資本論』の英題が”Capital”であり、ピケティもこのことを十分に意識し、紹介においても21世紀の『資本論』、21世紀の『マルクス』だとも言われている。訳者や出版社(みすず書房)はなぜに『21世紀の資本論』ではなく誤りではないが『21世紀の資本』としたのだろうか。本のあとがきを見れば書いてあるのだろうか。池田氏も『資本論』とはほとんど関係ないと言っているけれども。
ピケティの”Capital”のまとめは世界でもやはりやられていて、たとえばEconomistの次のサイト”Thomas Piketty’s “Capital”, summarised in four paragraphs”などが典型的で、まとまっていると思う。
http://www.economist.com/blogs/economist-explains/2014/05/economist-explains
なんだか、読む前に分かった気になってしまったので、電子版が出たとしても読まないかもしれない。その辺も『資本論』と一緒かも。
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池田センセイは金儲けが上手い
専門外なので
ピケティはこれで充分な気になる
さっと学習ならこれでOKでしょう?
4.5点
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r>gを短めに、という本。
原著は700ページなのに、76ページに収まるというお手頃ぶり。ホンモノを読んでいないので、本当のところはわからないが、中身はよくわかった気になる。著者の感じた不明瞭な点、定義の誤認(?)といったことが冒頭のQ&Aにはっきり書かれているので非常にわかりやすい。
正月のおじいちゃん対策で購入。実際にはそんな話にはならなかった。
西武渋谷の紀伊国屋で購入。新規テナントということで即チェック。LIBROを抑えるとは流石。渋谷っぽさを少しだけ出しているところが○。
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「資本主義が始まってから資本家と労働者の格差は拡大してきた」と結論付けた700ページ近いピケティ専門書をぎゅっとまとめ、簡略化したまさに入門書。疑問に残る点もあったが、そこは専門書を読むべきかと感じた。
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ピケティがこれほどまでに話題となったのは「資本主義は一部の人に富が集まるシステムであり、それは約300年変わらない」ことを論じたから、とのことですが…そこまで画期的か?
ということは置いておいて、入門本としては悪くない。Q&A形式で「ピケティってどんな人?」ってレベルから、いまの日本経済にどう生かすべきかを池田氏が解説している。
やはり原著に触れたくなりますね。
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入門書というよりも書籍紹介などのレビューに近い。資本主義による格差の拡大・不公平性の拡大について長尺で不整理に検証された経済学の専門書であるとのこと。じっくりと理解を進めていきたいと思う。
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確かに60分で読み終わったけど、理解するには何日かかかりそう。原著は壁が高かったので、こういった解説書は有難い。
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アメリカでベストセラーとなった経済学書を池田先生がダイジェスト版として、まとめていたので、購入した。ただ、理解には前提として、それなりの経済学の知識が必要である。自分としては、ちと知識不足があり、苦戦した。
早い話が、「資本主義では、過去200年間、格差が拡大し、今後も不平等が拡大する」ことをデータから示した事が画期的であったようだ。それは、「資本家のもうけが一般国民の所得の伸びより大きく増えるので格差が拡大する」というr 〉gの不等式に示されている。
これを防ぐには、タックス・ヘイブンと呼ばれる租税回避地を少なくし、金融情報の共有化とクローバルな累進課税が必要だが、、現実的でない点が問題である。
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ハーバード大学の学生の親の平均年収が45万ドルってマジですか…。ピケティさんの言う、グローバルな資本課税と金融情報の共有はユートピアだと思うが、逆にこれができないと格差がどんどん広がる一方だよね。
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資本収益率が労働生産性と労働人口増加率の乗数なら、今後の労働人口の減少により、資本収益率はピケティが説くr>gとならない時代が到来するのではないか?