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作中作がすんごく良かった。
実際にあった猟奇密室殺人事件をなぞった怪奇小説とそれを書いた作家のひきこもり孫による謎解き、とみせかけて実は孫の長い長い片思いからの脱却成長小説。
「怪奇小説」にそそられ惹かれ面白く読んでしまったけど、ちょっとそれはどうよ、ってところも無きにしも非ず、かな。
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最初は主人公の一人称語りに何じゃこりゃと思ったんだけど、中盤くらいから面白くも感じるレベルに。
祖父や祖母の世代を語るにしてはライトすぎるなあと思うんだけど、泪子のラストの勘違いが象徴的なのかも。
たとえどんな物事であれ、他者の目から見ればライトで安易な決着に見えるものなのかもしれない。
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おじいちゃんが遺した手紙に導かれたヒッキーの孫娘が密室殺人の謎に挑むってなストーリーなんですけど、本編に挿入される小説内小説が旧仮名遣いなのにルビがなくって読み難いことこの上ない。第1回新潮ミステリー大賞受賞作だそうですけど、次はどうするかなぁ。
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荊庭紅(いばらばこう)が祖父 存庭冷奴(あらばれいど)のペンネームで書いた小説を発見し、その内容を確かめるため遠野市に出かけて、東条家の秘密を解明する話だが、死んだ弟に「瞑婚」という形で嫁を迎えるという風習が出てくる.嫁となった龍子は姑の勢と仲違いし、勢が密室で殺される.死体は頭と左腕部分とそれ以外に切断されており、住人たちはサナキと称する.龍子の孫娘 るい子と紅が真相を、陣野先生のサジェッションで解明するが、紅と陣野の関係が微妙で、オドロオドロしいストーリーの中でほっとする感じだった.
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祖父の残した小説と
実際に起きた事件を追うことになる主人公。
読むのに時間がかかってしまったけれど、
大変面白かった。
怖いわぁと言いながらしっかり読んでしまった
亡くなった人と結婚する冥婚。
冥婚した女性は外に出られない、とか。
絡む現代の密室の殺人。
昔の言い伝えとか冥婚とか、怖いけど、魅かれる材料。
不気味で快活な不思議な展開だった。なるほどねぇ。
でも、謎を明かせば、結構単純な話なような気が
しないでもない。
主人公の紅ちゃんに好感をもった。
引きこもりの元先生。
子どもなんて大嫌いとか、妄想してニヤニヤするから
人前がイヤとか。。。。
あ、ちょっと似てるかも、私に。
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内容はともかく、読みづらい。ところどころあまり見かけない漢字が出てくるのは、常用漢字ではない漢字なのかな。
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第一回新潮ミステリー大賞受賞作。
ミステリーホラー。
亡き祖父の遺品を整理していた荊庭紅・二十七歳・元教師は、一冊の本から紅に託されたメッセージを見つける。
その本のタイトルは「サナキの森」。
その本の舞台となった村へ遺言の帯留めを探しに行くと、遠き昔の殺人事件の関係者の孫・東条泪子と出会う。
その村に昔から伝わる死者へ嫁ぐ冥婚の風習の最後の一人となっ泪子の曾祖母・龍子と、東条家の不可解な殺人事件にリンクした紅の祖父の遺作の謎を追い始める。
そして八十年前の事件が詳らかになる。
紅が思いを寄せる陣野せんせーの件はいるのかなぁと思ってしまうのは、古い人間だからでしょうか?
謎解きもまとまりよく、次作に期待します。
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それなりには面白く読めたけれど、伝奇的な物語とラノベ的な現代描写の落差が大きすぎてのめり込めない。密室殺人の謎解きかというとそういうわけでもなく、昔日の恋物語と現代のラブコメがシンクロするわけでもなく、どこまでいっても2つの物語を交互に読んでる感じがぬぐえなかった。せっかくのサナキの伝説を生かしきれていないのがもったいない。
あと、あまりにもラノベすぎた。