紙の本
我々は地震に対して準備すべき
2018/01/04 16:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nobita - この投稿者のレビュー一覧を見る
はずれて欲しいが地学&歴史上、南海トラフ地震はかならず来る。それに対する国、地方、個人で準備すべき。特に個人で耐震化、倒壊防止、防災キットの備え、EV化、ソーラー発電化などをしていきたい。
とにかく、我々の足元は今にもくずれそうである。
紙の本
良かった
2019/05/31 17:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:弥生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
東日本大震災とは、被害想定が規模も被害も別格となることがよく分かった。
被災者と支援人口の比が、東日本大震災は1対25、南海トラフは1対4というのも、いかに未曾有のものとなるのか、恐れを感じたが、各自で知っておくべきことや、見落としている点などを理解させてらえる。
紙の本
興味を持って
2016/04/25 09:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
熊本でも地震が起こり、ちょっと興味を持ったので読んでみました。
学者さんが書いた本という感じです。
わからないことはわからない。
嘘や誇大表現はないんだろうなーと思います。
投稿元:
レビューを見る
これからどうすべきかを考える後半が読みやすい。地震一般ではなく、南海トラフ地震が来た時に、自分の住んでいる地域がどのような状況になるのか自治体は想定をしている。これをよく知って、個々においても準備をしておくことが大切なことがよくわかった。
投稿元:
レビューを見る
「トラフ」は「長桶」
フィリピン海プレート。
基本的なことがすべてわかります。
ただ・・・予測はまだまだ難しいということ。
投稿元:
レビューを見る
南海トラフってそもそもなに?とか、駿河トラフや琉球トラフとの関係とか、基礎的なところで勉強になるところが大きかった。また、三陸沖と異なり「普段は落ち着いていて大地震だけおこる」とか「津波が早くくるので逃げる時間がない」とかいったことも有用。湾奥にあたる名古屋や濃尾平野は、津波の高さは大きくないが、地震により河川堤防が崩れるとゼロメートル地帯からの排水は困難、といった地域に即した知識もわかりやすかった。
一方で、新書なので、自助・共助・公助とかみたいな退屈な話題もあったけれど、ないよりはまし、という程度。
薄く広くわかりやすく記載されているので、興味関心に応じて読み込んだり読み飛ばしたりできるし、いろいろ新たに知れるところもあったよかった。
投稿元:
レビューを見る
ケータイスマホは基地局の電池が切れた後が使えなくなるかも。耐震性の低い建物地下街にいたら耐震性の高い建物の2階以上に逃げる。津波水深30cmで足をすくわれるリスク。2mで木造家屋が倒壊して流れる。ゼロメートル地帯は浸水に注意。倒壊して出られなくて溺死のリスク。通信手段充電用ラジオ照明付き手回し発電機はほしい。東南海対策としてはそれくらいかなあ。日本を出る、は確かに同意。
投稿元:
レビューを見る
地震本部が行った計算によると、今後30年間における南海トラフの地震の発生確率は3パーセント程度。2015年は、昭和の地震から70年しか経過していないので、次の地震までの平均間隔の半分にも達しておらず、このような低い確率となる。ただし南海トラフにおける地震発生については古い時期ほど発生間隔が長い傾向にある。古い時期に発生した地震を見落としている可能性も否定出来ない。
投稿元:
レビューを見る
■震源の大きさとマグニチュードのとの関係
・M5:3km×3km,ずれ15cm
・M6:10km×10km,ずれ50cm
・M7:30km×30km,ずれ1.5m
・M8:100km×100km,ずれ5m
・M9(東北地方太平洋沖地震):東西200km×南北500km,ずれ最大50m
■マグニチュードが1増加すると,面積は10倍,ずれの大きさは3倍となる。即ち30倍。
■地形の急峻なものを海溝,地形が緩やかなものをトラフと呼ぶ。
■過去の南海トラフ地震は潮岬を境界にして東側と西側で別々に発生しているものが多い。
・フィリピン海プレートの形状が関係している可能性
・紀伊半島の下ではプレートが周囲に比べて深い角度で沈み込むためプレート表面にかかる圧力が大きくなり地震時にずれにくい
■南海トラフ地震により室戸岬が隆起
・宝永の地震の隆起量が最大で昭和の地震が最小
■震度に影響するような振動を強く発生する領域を「強振動生成域」
■地殻変動
・トラフに近い側では地盤が隆起し,離れた側では沈降
・潮岬,室戸岬,足摺岬では隆起
・高知は沈降(昭和南海地震では1m沈降し5年で回復)
■余効変動
・地震時に急激にずれた場所(震源域)よりも深い部分が,地震後にゆっくりとずれる
・いったん沈んだ地盤が,地震後にゆっくり隆起
■岩石の弾性により地震の波が伝わる
・力を加えると変形し取り除くと元に戻る性質
・岩石に1kg/1㎠の力を加えると10万分の1~100万分の1程度変形
■岩石に力がかかると,それらの割れ目のうち最も動きやすいものがずれ動く。これが地震。
・ずれ動いた面は断層面
・ずれ動くうちに徐々に成長し大きな割れ目となることも ⇒弱面となり繰り返しずれ動く
■津波ハザードマップの浸水深の留意点
・30cmと2m
・30cmは人が流される危険性のある深さ
・2mは木造住宅が被害を受ける目安
■JR三島駅は溶岩流の上に建設されている
■寝室には家具を置かないのがベスト
■比較的大きな地震が発生する前には,稀に前兆となる地震活動が観測される
■日本列島とその周辺(海溝軸まで)で,マグニチュード2以上の地震は年間20万個発生
・一日平均550個
・マグニチュードが1増えれば頻度が10分の1(グーテンベルク-リヒター則)
■南海トラフ地震の今後30年間の発生確率は70%(BPTモデル)
・今後1週間の発生確率は0.04%
■日本列島の自然の営みによる災害をハードで防ぐことは,とりもなおさず,自然の摂理を妨げること
・洪水を防止するダムや堤防は,同時に土砂の運搬・堆積作用を妨げていることを理解すべき
・ほとんどの平野は地殻変動で沈降しつつある場所に河川が運んできた土砂がたまってできたもの
・将来,自然現象が担ってきた平野の堆積作用を肩代わりしなければならなくなる
投稿元:
レビューを見る
「その日」は必ずやってくる!南海トラフ大地震が100年から200年の間に繰り返し起きてきたこと、想定される被害が膨大なこと、対策が急務なこと、が説かれ、わかりやすい説明に納得した。とにかく、事実を知ること、そして対策を練ることが大事だ。
投稿元:
レビューを見る
今住んでいる場所についての備えだけではなく、買い物に行った先、移動中、旅行中などでも災害時にどう行動するか。地震学者の学会とかどういう感じなのか気になるわ。
投稿元:
レビューを見る
日本地震学第一人者の1人である著者が、南海トラフ地震について、詳細に解説する一冊。
第一章・第二章は、まだ記憶に新しい東日本大震災を地震学的に解説し、それと南海トラフ地震がどう違うかを説明することで、南海トラフ地震についての理解を深める。
第三章・第四章は、過去の南海トラフ地震をはじめとする過去の災害と、近年の地震学・防災学の知見から、次の南海トラフ地震ではなにが起こるのか、またそれに向けて何ができるのか、を語る。
扱う分野は地震学・地球物理学・火山学・防災学と多岐にわたり、内容を100%理解するのは難しい。しかし、分野が多岐にわたるが故に、どこかで個々人の興味と関わる部分が出てくる本でもある。
南海トラフ地震は、その被災域で生活している人が東日本大震災のそれより多い分、日本全体へ与える影響は大きいと予想される。それを踏まえた対策が必要で、そのための予備知識であったり、興味であったりを得るための一冊として、この本はアリかな、と。
西日本・東日本問わず、より多くの人に読んでいただきたい一冊。
投稿元:
レビューを見る
災害対策の基本は自助。人生設計を行う中で正確な情報を適切に判断し、自らの責任で対策を行っておくことが必要であると感じた。
投稿元:
レビューを見る
南海トラフ地震のメカニズム、今後の発生確率の根拠、誘発される断層型地震、被害想定が丁寧にまとめられていて読みやすい。
南海トラフ沿いの深さ40km以上の場所は温度が300℃以上で、ずれの速さが大きくなっても摩擦力が小さくならないため、境界面は常に一定の速度でずれ動いている。地震を発生させる温度の低い場所と常に動いている場所との間は両者の中間的な性質のため、プレート境界のスロースリップに伴う深部低周波地震が半年に1回の頻度で起きている。スロースリップは、その場所のひずみを解消するが、浅い側の巨大地震発生域にひずみを増大させる。
浜名湖付近と豊後水道付近、紀伊水道付近では、プレート境界面が地震を起こすことなくゆっくりとずれ動くスロースリップが起きる。スロースリップが発生することによって、周囲のひずみは大きくなる。
フィリピン海プレートは、紀伊半島の下では周囲に比べて深い角度で沈んでおり、プレート表面の摩擦力が強くずれにくい。潮岬を超えて地震が連動しにくいため、東は東海地震と東南海地震、西は南海地震と呼ばれている。
南海トラフの地震は、繰り返し間隔が一定とする固有地震モデルの方が、地震発生頻度を一定とするポワソンモデルより当てはまるという研究結果がある。固有地震モデルを用いた今後30年間の地震発生確率は3%になるが、信頼性の高い宝永地震以降のデータを用いると25%となる。さらに、安政地震から昭和の地震まで90年と短いため、地震の規模とその次の地震までの間隔が比例する時間予測モデルを用いると、今後30年間の地震発生確率は70%となり、防災上の観点からこの確率が発表されている。
地震は、発生頻度の対数がマグニチュードに比例して減少するグーテンベルグ・リヒター(GR)則というべき乗則に従い、マグニチュードが1増えると発生頻度は10分の1になる。この法則は固有地震モデルと相容れず、最大規模の地震は特別であるという考え方をとり入れなければならないが、議論は分かれている。
過去の南海トラフ地震が発生する前の数十年間は特に近畿地方の地震が活発化し、南海トラフ地震が発生した後の10年程度は西日本内陸の地震活動が活発化している。プレートの沈み込みが進行するにしたがって、西日本の内陸にかかる力が増加するために発生しやすくなる断層と、巨大地震が発生した後にプレートを押していた力が抜けるために、活断層の割れ目を閉じる力が減ってずれやすくなる断層があると考えられる。
津波による浸水の高さが30cmになると、人は倒れて流される。2mになると木造住宅が浮力で浮き上がり流される。被害を受けたライフラインのうち、電力は1週間でほとんどが回復するが、上水道や都市ガスは1週間後も6〜7割が復旧せず、95%復旧するまでに1か月から2か月かかる。LPガスの復旧時間は短い。携帯電話は、地震直後には8割程度の接続が可能。1〜2日後には基地局の非常用電源が停止するため、8割程度が利用不能になるが、1週間程度で9割以上の基地局が復旧する。
巨大地震の前後には内陸の地震活動が活発化するとの研究結果は、地震の活動期の有無があると解釈でき、巽氏の見解とは異なるのかもしれない。プレート���押す力が増したり、抜けたりすることによって発生頻度が増えるとの説明の方に説得力があるように思う。
投稿元:
レビューを見る
カテゴリ:図書館企画展示
2016年度第9回図書館企画展示
「災害を識る」
展示中の図書は借りることができますので、どうぞお早めにご来館ください。
開催期間:2017年3月1日(水) ~ 2017年4月15日(金)
開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース