紙の本
優良企業倒産の事実
2016/09/17 23:18
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投稿者:Freiheit - この投稿者のレビュー一覧を見る
営業良好なバイオ企業が倒産したと聞いたとき、なぜ、倒産したのだろうかと違和感を感じた。著者の話を受け入れるとすれば、どのような優良企業でもだれかがプランを作れば可能ではないか。その企業が持っていた広大な土地には、いまは巨大なショッピングセンターができている。
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序盤は「まだ、そんなこと言ってるのか。このオッサンは…」って思っていたけど、終盤の(証拠が限りなくゼロに近い)陰謀の推察展開はとても面白かった。
要は、「仁義なき戦い」みたいな事でしょ?昔、ある裏切り行為をしてしまった組が、その事を隠していたが、幹部にはその事がバレていた。最近は上納金をちゃんと払い続けていたが、落ち目なんで、その“裏切り行為”を建前に、別の組員に乗っ取りをかけられた。その乗っ取り行為は、幹部が裏で糸を操っていた…みたいな。ま、見ている側は面白い話だけど、当人にとっては腑に落ちない展開だわな。
お兄さんの本を読んだ時の感想、前作「破綻」の批評を見た時の感想など、客観的な視点を取り入れようとしている点は○。だけど、法律事務所や中国銀行とのやりとりがフラットに描かれておらず×。
自分サイドの主張は情報過多なのに対し、相手サイドの主張がかなり省略、歪曲化されている。ズルイ書き方だなぁ〜、と感じた。
同時期に発売された、小保方さんの本に話題は持っていかれたが、「間違った事をした人の言い訳シリーズ」として、こちらもなかなか面白い本ですよ。
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経営者として、あまりにも考え方が身勝手すぎないか?と感じてしまう。粉飾決算に手を染めてしまった点は棚上げして、責任を他者に求め過ぎであると思う。前作「破綻」は事件の衝撃もありまだ共感できる面もあったが、今作を読んで同情の気持ちが薄れてしまった。
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これが本になって売れているのが不思議だ。
書きたいんだろうことは分からなくはないので、ゴーストライターでもいいから文章が書ける人に書いてもらえばよかったのに。
前作がネタスパークで売れたもんだから、やっちゃったのか。
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前作「破綻」にて、著者は優良企業である林原が銀行、弁護士たちによってムリヤリ破綻させられたことを推理した。そして、続編の本書では悪役の銀行と弁護士へ反撃を開始する。
「破綻」発表によって、多くの信頼できる味方を得た著者は中国銀行への損害賠償訴訟、○○弁護士への懲戒処分請求を行う。が、その2つとも敗北。著者の闘いはまだまだ続く、というところで本書は完結する。
著者の怒りはわかるし、銀行&弁護士のえげつなさにも同情する。しかし、前作ほどの衝撃はなく、「負けた腹いせに出版しました」感と「2匹目のドジョウ」感が強い。そもそも銀行と弁護士を訴える理由が著者の想像としか思えない。
今後の著者には第3弾を出版するのことなく、バイオと法律知識を活かして新しいビジネスを起こしてほしい。
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みなさんは「岡山」と聞いて何を思い浮かぶだろうか?
たぶん、桃やマスカット。詳しい人なら岡山城・後楽園、倉敷の街並み・エル・グレコの「受胎告知」の絵画で有名な大原美術館だろうか。
私が関西から新幹線で規制する際、岡山の方が「やっぱし岡山が一番いい。大都会ではないけど、田舎ではない。ちょうどいい」と仰っておられた。
そう、岡山は「ちょうどいい」都市である。
その岡山のちょうどいい企業「林原株式会社(以下、林原)」という一大同族企業が、少し前に経営破綻した。
その陰には、メインバンクとサブバンクである、中国銀行(以下、中銀)と住友信託銀行の意向が強く働いていたのではないか?という噂を聞いた。
なぜなら林原は同族企業であるが、一部上場企業に匹敵するくらいの優良企業であり(売上高300億弱、経常利益45億ほど)、社長も林原が隆々としてたとき、経済番組に出演するほど、業界では知る人ぞ知る企業であった。
そこでみなさん、「なんで経営破綻したの?」といぶかしがるかもしれないが、そこには銀行ならではの”大人の事情”があったのだ。
まず、林原は創業家も含めて、中銀の13%もの株式を保有していた。これは先代の林原の社長が戦後すぐに中銀から泣きつかれ、取得したものだそうだ。
これを中銀幹部はひどく嫌がっており、「林原をぶっ潰したら、借入金と相殺して取得して自社株消却してしまおう」と思ったのではないか?と著書の林原靖氏(経理担当代表取締役専務)は述べている。
では彼が、なぜそう思うかというのは、まず林原は粉飾決算をしていたという、痛い理由があったのだ。
林原さんによるとまず、いきなりなんの前触れもなく、メインバンクである中銀から、成功する見込みのない事業再生ADRを行いように要請され(粉飾決算を理由に)、同時にADRに精通している西村あさひ法律事務所を紹介してもらい、その申請を委任した。
しかし、担当弁護士も林原氏によると、「中銀とグルに」なっていつの間にか林原氏ら経営陣を不利にさせるような行動をとったという。
そのため、文字通り「一文無し」になった林原靖さんは、反撃の手段として「破綻」という内情を暴露した本を執筆。その印税収入で中銀幹部を民事で損害賠償請求に持ち込んだ。
しかしながら、岡山地裁は「棄却決定(いわゆる審理も行ない門前払い)」ではないものの、林原氏敗訴の第一審判決が出た。しかし、彼はこう述懐している。
「残念ながら、われわれの請求は退けられてしまったが良い点もあった。株式売却以外の「破綻劇全体」における私たちの主張と証拠、背景が、法廷という司法の場で明らかにされたことだ。」
「一方で、裁判長の裁定については大きな違和感を持たざるを得なかった。「本法廷はTOB時の株式売却のみにかぎってその違法性を審理する」だったからである。
したがって、林原氏は広島高裁に控訴をした。しかし結果は棄却。
総括として、最後に一章林原氏の考察があるが、そこでも彼も中銀はじめ関係者の真意がどこにあったのか「わ��らない」というのが実感のようである。かくいう私も元銀行員の立場で言うと、銀行は取引先を「好き勝手に」経営破綻させる能力を持っている。
ましてや中国銀行のような超優良地銀であれば、生殺与奪の絵はいくらでも描けたはずではないか?と思っている。可哀そうだが、林原株式会社は銀行に意図的につぶされた。これが唯一判明している結論である。
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「林原」倒産の不思議シリーズ 第三弾 でも核心は解らない
会社更生法の異常な高配当 ということは資産超過の可能性があった
さらに本業はキャッシュフローを生み出していたとすると、なぜ?
粉飾決算が許せなかったのか?
中国銀行としては、地場最大の、しかもグローバル企業を
みすみす長瀬産業に渡すなんて
理解できない企業破綻 本書でも全く解決されず
むしろADRなんて意味が無かったというより、フェイント
弁護士の懲戒請求の行方が注目
西村あさひ法律事務所