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ユダとは誰か 原始キリスト教と『ユダの福音書』の中のユダ
著者 荒井献
キリスト教世界で「裏切り者」「密告者」の汚名を一身に受けてきたユダ。イエスへの裏切りという「負の遺産」はどう読み解くべきなのか――。原始キリスト教におけるユダ像の変容を正...
ユダとは誰か 原始キリスト教と『ユダの福音書』の中のユダ
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ユダとは誰か 原始キリスト教と『ユダの福音書』の中のユダ (講談社学術文庫)
商品説明
キリスト教世界で「裏切り者」「密告者」の汚名を一身に受けてきたユダ。イエスへの裏切りという「負の遺産」はどう読み解くべきなのか――。原始キリスト教におけるユダ像の変容を正典四福音書と『ユダの福音書』に追い、初期カトリシズムとの関係から正統的教会にとってのユダと「歴史のユダ」に迫る。イエスの十字架によっても救われない者とは誰か。
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紙の本
「裏切り者」といった負のイメージを負わされた「ユダ」の変容を歴史的に追った興味深い一冊です!
2020/03/21 11:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、原始キリスト教における「ユダ」像の変容を歴史的に追ったキリスト教の歴史として貴重な一冊です。「ユダ」は、キリスト教世界において、「裏切り者」とか、「密告者」といった汚名を着せられてきました。しかし、原始キリスト教においては、「ユダ」はそういった裏切り者ではなかったはずです。いつ頃から、何を契機にそのような負のイメージを背負わされることにいなったのでしょうか。同書では、「第1章 イスカリオテのユダ──名称の由来とその意味」、「第2章 イエスとの再会──マルコ福音書のユダ」、「第3章 銀貨三十枚の値打ち──マタイ福音書のユダ」、「第4章 裏切りと神の計画──ルカ文書のユダ」、「第5章 盗人にして悪魔──ヨハネ福音書のユダ」、「第6章 正統と異端の境──使徒教父文書と新約聖書外典のユダ」、「第7章 十三番目のダイモーン──『ユダの福音書』読解」、「第8章 歴史の中のユダ」といった構成で、丁寧に「ユダ」像の変容を追っていきます。
紙の本
人間的な弱さを受容するイエス
2016/04/18 18:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
トマスの不信やぺテロの嘘やゲッセマネの弟子の居眠りなど、キリスト教の使徒はだらしないやつが多い。ユダもその一人として考えられていたのかもしれない。ユダの福音書のグノーシス解釈も興味深いが、弾圧や独立運動への無理解から史実としてのユダがおそらく犯したであろう裏切りをイエスが受容し赦しを与えたと考えるのも良いと思う。