サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

  1. hontoトップ
  2. 本の通販
  3. 文庫の通販
  4. 学術文庫の通販
  5. 岩波書店の通販
  6. 岩波現代文庫の通販
  7. 語る藤田省三 現代の古典をよむということの通販

「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。

電子書籍化お知らせメール

商品が電子書籍化すると、メールでお知らせする機能です。
「メールを登録する」ボタンを押して登録完了です。
キャンセルをご希望の場合は、同じ場所から「メール登録を解除する」を押してください。

電子書籍化したら知らせてほしい

  • みんなの評価 5つ星のうち 5 2件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2017/06/19
  • 出版社: 岩波書店
  • レーベル: 岩波現代文庫
  • サイズ:15cm/308,6p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-00-600363-0
文庫

紙の本

語る藤田省三 現代の古典をよむということ (岩波現代文庫 学術)

著者 藤田 省三 (著),竹内 光浩 (編),本堂 明 (編),武藤 武美 (編)

ラディカルな批判精神をもって時代に対峙し続けた藤田省三。彼が読書会や講義・講演の場で展開した、自由な飛躍と挑発的ニュアンス、独特のリズムで切り口鮮やかに問題の本質を抉り出...

もっと見る

語る藤田省三 現代の古典をよむということ (岩波現代文庫 学術)

税込 1,540 14pt

予約購入とは

まだ販売されていない電子書籍の予約ができます。予約すると、販売開始日に自動的に決済されて本が読めます。

  • 商品は販売開始日にダウンロード可能となります。
  • 価格と販売開始日は変更となる可能性があります。
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて予約購入しても、予約一覧から簡単にキャンセルができます。
  • honto会員とクレジットカードの登録が必要です。未登録でも、ボタンを押せばスムーズにご案内します。

予約購入について詳しく見る

ワンステップ購入とは

ワンステップ購入とは、ボタンを1回押すだけでカートを通らずに電子書籍を購入できる機能です。

こんな方にオススメ

  • とにかくすぐ読みたい
  • 購入までの手間を省きたい
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて購入しても、完了ページもしくは購入履歴詳細から簡単にキャンセルができます。
  • 初めてのご利用でボタンを押すと会員登録(無料)をご案内します。購入する場合はクレジットカード登録までご案内します。

キャンセルについて詳しく見る

このセットに含まれる商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

商品説明

ラディカルな批判精神をもって時代に対峙し続けた藤田省三。彼が読書会や講義・講演の場で展開した、自由な飛躍と挑発的ニュアンス、独特のリズムで切り口鮮やかに問題の本質を抉り出す「語り」の魅力を生き生きと再現する。【「TRC MARC」の商品解説】

目次

  • はしがきにかえて――研究会のこと、そして藤田省三「語り」の世界(本堂明)
  • Ⅰ 現代における「読み」のデッサン
  •  1 現代とはどのような時代か
  •  2 「古典」を読むとは――丸山眞男『現代政治の思想と行動』を素材として
  • Ⅱ 語る藤田省三(1)――ある読書会の記録から
  •   Ⅱでとりあげた作品について(武藤武美)
  •  1 根源的なこと――森鷗外「現代思想(対話)」を読む
  •    参考資料 森鷗外「現代思想(対話)」

著者紹介

藤田 省三

略歴
藤田省三(ふじた・しょうぞう)
1927-2003年.精神史.『藤田省三著作集』全10巻,『藤田省三対話集成』全3巻(みすず書房)など.

関連キーワード

あわせて読みたい本

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー2件

みんなの評価5.0

評価内訳

  • 星 5 (2件)
  • 星 4 (0件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

疾走感が半端ではない読書会

2017/10/19 17:27

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:親譲りの無鉄砲 - この投稿者のレビュー一覧を見る

60年安保闘争のルポ「1960年5月19日」で一番文章が光っていたのが、藤田の書いた部分だった。アカデミアの人ながらジャーナリスティックな文章もよくする。彼の筆力の高さには信頼を置ける。さて、語る藤田、ということで、彼のおしゃべりはどうだったろう、と興味が湧き、本書を手にした。彼のお弟子さんたちが、本書を編集されたわけだが、きっと彼らだけの記憶上の宝物にしておくのはもったいない、という出版動機があったのは明白だ。師匠を慕うお弟子たちの心情にほろりとさせられる。
 本書は、主に彼が主催した読書研究会の記録をもとにまとめている。浅い読み込みをした学生さんに与えるコメントは容赦なく厳しいが、しかし、参加者皆、彼の独演会に委縮しているわけではなく、論点の鋭さ、飛躍の鮮やかさ、余談の楽しさに魅せられ、彼の話を聞くのが楽しく本当にわくわくしていたのだろうということが伝わってくる。
 既に固定された一般論から部分を眺める、というやり方に、多くの学生が嵌ってしまう。皮相的な見てくれの良さという陥穽である。世の中で言われている正解とは本当なのか?そこから疑って自分の読みに徹せよと師匠は言う。どんなに難解な書でも、自分自身の人生をかけてそれに対峙する、という真面目な姿勢が必要なのだ。人生経験の浅い読者がそうやすやす気の利いた読みができるわけではない。しかし、それを言下には否定せず、却って激励する。例えば、藤田によると、ジェームズ・ジョイスの作品は、細部の一点に宇宙を凝縮しているという。だから、筋、内容、主題主義で読もうとしても、その本質をつかむことはできない。そこで、以下のようなコメントをする。
 
体系的、概説的報告と違って、俺にはこれが面白い、この一行にひっかかるとか、全然分からない、とか言うことはみっともないと思うかもしれないけれど、そのみっともないことを敢えてすることが大事。
もっとぶざまになった方がいい。
この一句、この一行がいいと言う。知識として覚え込むのではない何かが出てくる。それを期待している。
単なる知識にしては駄目。

そして、ジョイスの文学空間を語っている次の瞬間に、

親鸞は名号だけでいいという。念仏を唱える時、相当激しく上半身を動かしたらしい。そして勇躍歓喜した時に出てくるのはたった六文字の名号。この素晴らしさ。

とくる。この飛躍、飛翔感、疾走感。ほとんど一流奏者による真剣勝負のジャズセッション。

 課題図書の選択眼も、藤田の面目躍如。物をとおして人間を「翻訳」した尾崎翠の「第七官界彷徨」、近代日本政治学の先駆けたる荻生徂徠の「政談」(藤田の師である丸山真男へのオマージュも入っているだろう)、ショースキーの論文Politics and Humanistic Culture, The Case of Basel に基づく小国寡民の思想性の深さの議論など。特に、徂徠の「仁政安民」観における次の指摘にははっとさせられる。

 仁とは心のことじゃないのだ、憐れむ心だとかそんなもんじゃなく、客観的なものだと。即ち、仁とは面倒をみることなんだ、と食えるようにすることなんだ、と。

そして次の「政談」の言葉を引く。

 「国の治ト云ハ、譬ヘバ碁盤ノ目ヲ盛ルガ如シ」

これは、今の言葉で言うならば、ソーシャルセーフティネットの構築である。これこそが、解釈を捻じ曲げて、朱子学者たちが実際の経世済民に生かすことが思いつかなかった、本来の儒教の仁愛の形である、という指摘は重い。現代においてすら十分構築できていないものであり、我々にとって耳の痛い指摘でもある。そしてこの指摘をした藤田の世の中をみる目も確かである。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2017/09/26 20:44

投稿元:ブクログ

レビューを見る

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。