「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
紙の本
宮沢賢治の真実 修羅を生きた詩人
著者 今野勉 (著)
【蓮如賞(第15回)】妹を死の淵にまで追い込んだ事件とは何か。なぜ、賢治は自身を修羅と呼んだのか。「春と修羅」「永訣の朝」「銀河鉄道の夜」−。数々の名作の奥底に潜む宮沢賢...
宮沢賢治の真実 修羅を生きた詩人
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
【蓮如賞(第15回)】妹を死の淵にまで追い込んだ事件とは何か。なぜ、賢治は自身を修羅と呼んだのか。「春と修羅」「永訣の朝」「銀河鉄道の夜」−。数々の名作の奥底に潜む宮沢賢治の実人生の慟哭を解き明かす。【「TRC MARC」の商品解説】
「春と修羅」「永訣の朝」「銀河鉄道の夜」――数々の名作の奥底に潜む実人生の慟哭。死の床にある最愛の妹。その胸中を知った時、詩人は修羅と化した。妹の人生を大きく狂わせた恋愛事件と、それに気を留めず同性に恋焦がれていた自分。己を「けだもの」と称した詩人の叫びが「永訣の朝」となり、遺作「銀河鉄道の夜」に絶望と希望の全てが注ぎ込まれた。比類なき調査と謎解きの連続で、従来の賢治像を一変させる圧巻の書。【商品解説】
著者紹介
今野勉
- 略歴
- 〈今野勉〉1936年秋田県生まれ。東北大学文学部卒業。プロデューサー。演出家。脚本家。テレビマンユニオン最高顧問。著書に「テレビの噓を見破る」など。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
すごいものを読んでしまった
2017/05/03 22:22
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
宮沢賢治の伝記くらいはよんだことはあるけれど研究書などは読んでないと記憶しているので、いきなりこのような本に当たってしまい、これはスタンダードなのかそうでないのか(本文を読む限り斬新な説のようだ)分かりませんが、ぼんやりと銀河鉄道の夜っていいねーくらいの認識レベルで読むには衝撃の強い本。
内容はあらすじ紹介にあるとおり。
著者が疑問を抱いた難解な詩の一節の意味を探っていくうちに、賢治の恋、妹の恋、妹の死…とどんどん調査範囲が広くなっていった様子が書かれているので、研究書というよりは著者の賢治研究の旅を追体験できるようで、読みやすい。
次々と展開される論に驚きながら最後まで読み、妹のとし子さんの絶筆と銀河鉄道の夜の蠍の火のお話が似ているため、とし子さんのことは蠍にして登場させているのだろう(従来とし子さんはカンパネルラではないかという説があったのに対してこの本では別の人物を投影しているという説を打ち出している)との説には、「蠍の台詞がとし子さんの文章から引用されているという裏付けもあるけれど、こんなけなげな蠍の話は聞いたこともない。とし子さんを投影するとしても、なぜ蠍なのか?」と思いながら読み終えた。しかしふと気づいて読み返すと、とし子さんの生まれた日は11月5日とあった。蠍座生まれなのだった。(旧暦で本当は違うのかもしれない)それで個人的に深く納得してしまった。
インパクトが強すぎてまだ読み返していないので、読み込みが足りないのかもしれない。何度か読んで研究しなくてはならないでしょう。