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紙の本
日曜日の午後に、紅茶でも飲みながらゆったりと読む本です。
2007/02/14 19:02
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:緑龍館 - この投稿者のレビュー一覧を見る
イギリスはケンブリッジ大学ペンブルク・コレッジにふらりとやって来たメス猫、トマス・グレイと、古代数学史を専攻するフェローであり英国国教会の司祭でもあるルーカス・ファイスト博士は、ふとした縁で無二の親友となり、あまつさえこのネコのトマスは、数学の古典文献学上の大きな謎を解く手助けをすることになります。
大学内部のいかにもイギリスっぽいユーモア溢れる教職員フェローの面々や、メス猫トマスのシニカルな哲学的思索がなかなか楽しい、アカデミックな(?)ユーモア・ファンタジーの小冊です。著者はこのコレッジに逗留した経験もある、アメリカ人のブラウン大学 応用数学科の名誉教授ですが、専門的な数学の話は、中学生水準のけっこう楽しい簡単なのがひとつ出てくるだけ。そのかわり、修道士学者とペットの猫の生活を謳った9世紀古代ゲール語の詩なんかが、お話の中心になってたりします。日曜日の午後に、紅茶でも飲みながらゆったりと読む本ですね。
ところで この本は、ハヤカワ・ノンフィクション文庫に入ってるんだけど、なんでだろう?
→緑龍館 Book of Days