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紙の本
食べに行きたい
2009/11/15 10:01
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
東海林さだおさんの食べ物エッセイ「丸かじり」シリーズの魅力はたくさんあるが、お店探訪も欠かせない魅力のひとつである。
この『スイカの丸かじり』でも、その魅力は存分に発揮されているのであります。
冒頭の「スイカのフランス料理」は銀座のホテルのフランス料理店「R」(本書ではしっかり実名で書かれています)、つづく「フラメンコの夜」は新宿の「E」(本書ではしっかり実名で書かれています)。
なんだ、なんだ、モザイクばかりじゃないか、と怒っている人もいるでしょうが、そこは著作権の問題とか書評権(あれ? 商標権だったっけ)とかでご容赦願います。
あるいは、鳥越の「おかず横丁」、「レバーフライ」の月島、御徒町の「コリアン・マーケット」とつづく。うらやましいかぎり。
と、ここで思い出したのが、「遠くへ行きたい」という歌のこと。
知ってます?
知らない人のために書きますね。
知っている人は、しばらくハミングでもしていて下さい。
少し前に、かなり前かな、永六輔さんとかジェリー藤尾さんとかが歌って、一人、旅に出たい時などはよく部屋で荷造りしながら歌った、旅定番の歌なんですよね。
ハミングしてた人もここからはいって下さい。
あの歌を歌うと「旅情」をかきたてられますよね。
あ、今ハミングしてた人なんかトランクひっぱりだしましたね。
そんな人はおいておくとして、東海林さだおさんの「丸かじり」シリーズを読むと、「食情」をかきたて られてしまうという事実に気がついたわけです。
知らない街を歩いてみたい
どこか食べに行きたい
みたいに、歌ってしまうわけです。
ここはぜひ、「遠くへ行きたい」の曲にあわせて読んで下さい。
知らない料理をながめていたい
どこか食べに行きたい
遠い街遠い店
腹へった昼ごはん
愛する食とめぐり逢いたい
どこか食べに行きたい
どうです? お腹すいてきたでしょ? よだれ出てきたでしょ?
奪い合い 食いくらべ
いつの日か満腹を
愛する食べ物とめぐり逢いたい
どこか食べに行きたい
ぜひ、この歌を今年のレコード大賞、紅白歌合戦のトリ曲に強く推します。
だれに歌ってもらうか。
それはこれから考えます。
◆この書評のこぼれ話は「本のブログ ほん☆たす」でご覧いただけます。
紙の本
奥が深いぞ
2002/08/29 20:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:茶羅 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大好きです、東海林 さだお。本当に大好きなんです。
東海林 さだおの本は完全読破を自負しているぼくです。
もちろん、この『スイカの丸かじり』も美味しく、いや楽しく読ませてもらいました。
それにしてもこの人は天才です。食べ物について語らせれば右に出るモノはいないでしょう。直ぐに食べたくなります。居ても立ってもいられなくなります。
で、本書の題名にもなった『スイカの丸かじり』ですが、よくもまぁこんなことを考えたもんです。だってスイカの皮をリンゴを剥くように剥くんですよ。そして、食べるんです。何よりスイカ一個を食べきったその努力に脱帽です。そして、スイカっていうのは真ん中が糖度が高く美味しいんです。その部分を吟醸と称するなんて並みの人間には思いつかない表現なんです。
どうです、楽しいでしょ。思わず食べたく、いや読みたくなるでしょ。
そう思った時が旬です。一気に書店に駆け込んで『スイカの丸かじり』を買い求めましょう。そして、鮮度を失わないうちに一気に読みましょう。必ず心も満腹するはずです。