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- カテゴリ:一般
- 発売日:2016/09/08
- 出版社: 幻冬舎
- サイズ:20cm/333p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-344-02992-7
紙の本
料理通異聞
著者 松井 今朝子 (著)
大田南畝など時代の寵児たちとの交遊、想像をかき立てられる江戸料理の数々−。相次ぐ天災と混乱の時代に、料理への情熱と突出した才覚で、江戸に料亭「八百善」の名を轟かせた男の一...
料理通異聞
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商品説明
大田南畝など時代の寵児たちとの交遊、想像をかき立てられる江戸料理の数々−。相次ぐ天災と混乱の時代に、料理への情熱と突出した才覚で、江戸に料亭「八百善」の名を轟かせた男の一代記。『茨城新聞』ほか連載を加筆修正。【「TRC MARC」の商品解説】
江戸に一代で名を轟かせた料亭「八百善」。料理を文化にした男、栗山善四郎の一代記!
天明二年。江戸は大地震に見舞われた。まだ騒然とした空気が残る中、栗山善四郎は御金御用商・水野家で、料理に関係のない奉公生活を続けている。
料理屋の自分が、元服した今になってなぜこの家に預けられたのか? 家人たちの様子から、善四郎はうっすらと自らの出生の秘密を感じ取っていた。
困っている者を見ると放っておけなくなる性分から、ある日、貧乏旗本の娘、千満の病床の父親に料理を届けるが、ほどなく千満は姿を消す。自分でも驚くほど気落ちした善四郎は、千満への想いにようやく気付くのだった。
実らなかった恋を抱えながらも、水野の主人の供として評判の店「升屋」を訪れた善四郎は、江戸一の潮汁を堪能し大いに満足する。手持ち無沙汰に廊下に出たところへ、庭から白い鞠が飛び込んでくる。「遅い、遅い」と笑いながら鞠をせかす相手は、相当な身分の様子。これが、姫路藩主の次男にして、江戸を代表する文化人として名を馳せる、後の酒井抱一との出会いであったーー。
相次ぐ天災と混乱の時代に、料理の才覚と突出したプロデューサー資質で頭角を現し、ついに一料理屋を将軍家のお成りを仰ぐまでの大料亭にした、栗山善四郎。
大田南畝、酒井抱一、葛飾北斎——そうそうたる時代の寵児たちとの華やかな交遊、そして、想像をかき立てられる江戸料理の数々が登場!!
祇園「川上」を実家に持つ松井今朝子が、満を持して描く江戸料理の世界!
栗山善四郎、八百善の大躍進にご期待下さい。【本の内容】
著者紹介
松井 今朝子
- 略歴
- 〈松井今朝子〉1953年京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科演劇学修士課程修了。「東洲しゃらくさし」で作家デビュー。「吉原手引草」で直木賞を受賞。
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紙の本
松井今朝子氏しか書けない
2016/12/13 19:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:慈音尊 - この投稿者のレビュー一覧を見る
善四郎という、天性の勇気と度胸が備わった料理人。
彼は、見返りを求めず、その時その時に、これぞと
いう人に、自分のできる限りのことをする。献身的
に、何かを提供する。そして、人から謙虚に学び、
常に自分の人生の次の段階を目指す。周りの人々も、
善四郎のひたむきさに打たれ、彼の恩義に報いよう
とする。
松井氏の理想とする人間像が善四郎に込められてい
るように思う。松井氏の小説に心惹かれるのは、そ
うした主人公の生き方、その時どきの判断や行動に
共感し、励まされるからかもしれない。
勿論、松井氏の生家が京都南座近くの料亭であった
ことは氏のDNAの一部であろうが、毎日、ご自分の
食事を作り続け、様々な食材に精通していなければ、
こうした本は書けなかったであろう。
楽しく読み、読後の充実感・満足感を味わっている。
紙の本
江戸時代
2019/02/23 20:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
八百膳創業の話?昔の人にありがちな、お目かけさんが別邸かまえるのはどうかと…奥さん、不器用ながらも必死で支えてきてただけに、ちょっとね…