電子書籍
人はなぜ
2018/12/27 01:12
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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
争うのだろう・・しかし、戦争といかないまでも、口ゲンカ、子供たちのたたき合いのケンカなどは、ほぼ日常茶飯事な感じがする。
現代人は「戦争はいけない」と思っているが、近代人の感性とはどこが違うのだろう?
もしかしたら、何も変わらないけど、ふとしたきっかけで戦争が始まったのかもしれない・・ということは現代でも、いつどうなるかわからないのかもしれない。
紙の本
これまでの著作の抜粋集。時代の空気感が伝わる。
2018/05/03 13:39
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たまがわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の、多くの著作からの抜粋集。
主に幕末から戦後にかけての、著者自身の体験談や直接見聞きした話、
出来事に対する見解、調べた話、歴史小話などが、
だいたい歴史の流れ順に掲載されている。
著者が1930年生まれで戦争の時代を経験しているので、
その時代の空気感といったものが、伝わってくる。
日米開戦時の作家たちの言葉、つまり開戦に興奮し、
真珠湾攻撃の成功を喜んでいる様子などが、印象に残った。
巻末の「出典著作一覧」に出ている著作数が80冊以上で、本書はそのエッセンスなので、
より深く歴史を知るには、また著者の別の歴史書を読まなければ、と思った。
紙の本
情報の索引として使える
2018/08/16 11:21
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投稿者:浦辺 登 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある会合で、知人の方が持っていた一冊。
明治維新から日本の敗戦、その後までを簡潔にまとめた内容。著者の著作集のなかから、抜き出したもので構成されている。
ここに記述されている内容は前後の文脈がわからないだけに、鵜呑みにするには危険。やはり、著者の作品を読んで、なぜ、この箇所が該当したのかを考えるべき。
例えば、勝海舟の「氷川清話」からの引用があるが、この「氷川清話」も勝海舟の口述を新聞記者が筆記したもの。それを新聞に掲載するにあたり、時の政府を刺激しないように削除、伏字が混じっている。そういった背景を考えれば、そのまま引用するわけにはいかない。
本書は「戦争と歴史」という項目での情報索引として使えばよい。西郷隆盛が「農本主義者」というのであれば、農本主義とは何かを考える。明治維新が暴力革命というのであれば、明治維新とは何か、革命とは何かを考える。さらには、明治維新が中国革命に及ぼした影響にまで考えを及ぼすための道標である。
願わくば、「半藤一利がこう述べていた」と、居酒屋談義に持ち込んで、押し通さないことが賢明と考える。
紙の本
含蓄のある言葉
2018/09/03 11:52
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投稿者:たか - この投稿者のレビュー一覧を見る
半藤さんならではの含蓄のある言葉の数々。戦争とは、人間とは、考えさせられる。
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投稿者:ぽぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦争について、なんで戦争に突き進んでしまったのかというのを、じっくりと考えられているので、たくさんの人に読んでもらいたい。
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「日本のいちばん長い日」の半藤一利。彼の著書の中での言葉を、時間軸に整理して並べたある意味著作集。
知っていた話もあれば、もちろん知らなかった話も。
「昭和史」も読まなきゃって積読になっているけど、早く読まないと。
後世に伝えなきゃいけないっていう言葉もたくさんあります。新書ですが、これは永久保存版にしようと思います。
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半藤さんの今までの著書のまとめを歴史順に摘んだ図書でした。半藤ファンや昭和史の好きな方にはお勧めします。私は初心者ですのでもっと勉強して再度読み返したい。
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半藤一利のこれまでの多数の著作から、幕末から平成までの日本近現代の歴史と戦争に関する発言を集めた一冊。それらが言及する内容に関して時代順に並べられているので読みやすいところが本書の特徴。その作業は本人自身じゃない旧知の女性とのことで、もはや半藤一利の著作とは言えない気もする。本人が一番喜んでいるような一冊になってるのでしょう。昭和初期から戦争中、戦後に関する著者の言葉は実際にその時代を生きてきた人だけあってとてもリアルに感じる。昨今の日本スゴイぜ本とは違って。
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著者の総集編的な一冊。これから読んで、興味のある1冊を探せるもしれない。個人的には興味惹かれる文書もあり面白かった。
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客観的に歴史を振り返れば振り返るほど、日本人ほど熱しやすく冷めやすい民族はないのではないか?いずれまた近いうちに間違いなくこの国は戦争に熱狂してしまうような気がしてしまう…。
ご本人も去ることながら、石田陽子さんに脱帽。
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先の大戦前後、敗戦の経緯、すべて事実は学校で教わっていないと痛感。あの時代を生きた筆者の語る事実をもう一度かみしめなくてはならない昨今
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半藤利一氏の著作から切り貼り でも半分ぐらいは気持ちを新たに勉強になった
戦争は悲惨なのは当然 問題は責任が明確になっていないこと
「勝海舟」の評価高い 私も当然と思う 無血開城に加え、日清戦争に大反対
大義なき戦は、結局国を滅ぼす その通りになった
国家を滅ぼした戦犯は
山縣有朋 官僚制度 統帥権の独立 帷幄上奏権 治安維持法 現人神思想
伊藤博文は歴史に残せなかった
近衛文麿 蒋介石を相手にせず ずるずると国費20兆円、人命50万人
東條英機 戦陣訓の罪 超形式主義
→忠義の士が国を潰す[勝海舟]
ノモンハン事件の5つの教訓
①陸軍エリートの根拠なき自己過信
②驕慢なる無知
③エリート意識と出世欲
④偏差値優等生
⑤底知れない「無責任」 →私はこれが一番と思う
それにしても読めば読むほど腹が立ってくる
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「コチコチの愛国者ほど国を害する者、ダメにするものはいない。」主観的過ぎると、盲信を生む。多角的視点とか批判的視点持つ、っていう21世紀型学力って、戦争しないための、取り返しのつかないことをしでかさないための視点なんだろうな、と思います。
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歴史に関する様々な作品がある著者の、幕末以降、戦争にまつわる作品を選び、著者の言葉をまとめたもの。
著者の作品は何冊か読みましたが、このよな編集になっているとは知らず手に取ったため、本全体としての主張などは分かりません。この中から気になるフレーズを探し、実際に原典にあたるためのガイドブック的なものとしてとらえればいいのかなと思っています。
個人的に気になった部分をメモしてみました。
・「フランスの社会心理学者ル・ボンは『群集心理』(創元文庫)という名著を、十九世紀末に書いているが、かれはいう。『群集の最も大きな特色はつぎの点にある。それを構成する個々の人の種類を問わず、また、かれらの生活様式や職業や性格や知能の異同を問わず、その個人個人が集まって群衆になったというだけで集団精神をもつようになり、そのおかげで、個人でいるのとはまったく別の感じ方や行動をする』そして群集の特色を、かれは鋭く定義している-衝動的で、動揺しやすく、昂奮しやすく、暗示を受けやすく、物事を軽々しく信じる、と。そして群集の感情は誇張的で、単純であり、偏狭さを保守的傾向をもっている、と。昭和十五年から海鮮への道程における日本人の、新しい戦争を期待する国民感情の流れとは、ル・ボンのいうそのままといっていいような気がする。それもそのときの政府や軍部が冷静な計算で操作していったというようなものではない。日本にはヒトラーのような独裁者もいなかったし、強力で狡猾なファシストもいなかった。」(『昭和・戦争・失敗の本質』)
・「戦争をいうものの恐ろしさの本質はそこにある。非人間的になっていることにぜんぜん気付かない。当然のことをいうが、戦争とは人が無残に虐殺されることである。」(『B面昭和史』)
・「よく『軍人はつねに過去の戦争を戦う』といわれる。先頭の技術や方式の急激な変化を予測することは、たしかに非常なる困難なことに違いない。が、戦いがはじまってそれをまのあたりに見せつけられながら、なお『過去の戦争』を日本人は戦っていた。その悲しき象徴が戦艦大和・武蔵なのであった。」(『歴史探偵かんじん帳』)
・「本当に日本人は歴史に対するしっかりとした責任というものを持たない民族なんですね。軍部だけではない。みんなが燃やしちゃったんですから。」(『「東京裁判」を読む』(保阪正康氏・井上亮氏との鼎談で))
・「『一億総懺悔』は、そう影響がなかったと言う人もいますが、その後の日本人の精神や日本の歩みを見ても必ずしもそうではないように思えるんです。みんなして悪かったんだからお互いに責めるのはよそうじゃないかという『なあなあ主義』につながりもし、同時に、この言葉のなかに、トップ層の、結局は戦前戦中と変わらない国民指導の理念が垣間見えるからです。つまりこれが、『戦後どういう日本をつくるか』をわれわれがしっかり考えるための大きな障害になったと言いますか、むしろわれわれにそれを考えさせないようにした、という気がするんです。そしてこの先、皆がなんとなしに『そういうもんか』と、責任を追及しなくなったような印象があるのです。」(『���和史 戦後編 1945-1989』)
・「まったく戦争というのはいつの時代でも儲かるのです。新聞雑誌もそうです。だから変なことを考えるやつが絶えないのです。」(『昭和史 戦後編 1945-1989』)
・「政治的とは、人間がいかに動かされるか、動かされたか、を考えることであろう。戦前の昭和史はまさしく政治、いや軍事が人間をいかに強引に動かしたかの物語であった。戦後の昭和はそれから脱却し、いかに私たちが自主的に動こうとしてきたかの物語である。しかし、これからの日本にまた、むりに人間を動かさねば…という時代がくるやもしれない。そんな予感がする。」(『昭和史 戦後編 1945-1989』)
・「戦争は、ある日突然に天から降ってくるものではない。長い長いわれわれの『知らん顔』の道程の果てに起こるものなんである。(中略)いくら非戦をとなえようが、それはムダと思ってはいけないのである。そうした『あきらめ』が戦争を招き寄せるものなんである。」(『墨子よみがえる』)
・「この元軍人には反省という言葉はないと、そのとき思った。そして勝海舟の言葉『忠義の士というものがあって、国をつぶすのだ』とそっとつぶやいたことであった。」(『B面昭和史』)
<目次>
第1章 幕末・維新・明治をながめて
第2章 大正・昭和前期を見つめて
第3章 戦争の時代を生きて
第4章 戦後を歩んで
第5章 じっさい見たこと、聞いたこと
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戦前ふんぞり返った軍人が戦後すぎて恥ずかしくもなく生き延び、自分がやった不条理に対してなんら反省・謝罪の弁を一切発しない。軍人優性思想に染まりまくったクズだ。