紙の本
世界はつながってしまった、そこでチャンスを見つけるために。
2003/06/07 10:05
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投稿者:aguni - この投稿者のレビュー一覧を見る
トヨタは今年3月、北米で売上を拡大していたレクサスブランドを日本に投入する
ことを決めた。リリースによると、トヨタブランドとは異なる「21世紀の新しいグローバル プレミアム ブランド」を確立することによって、売上の拡大を狙おうというもの。そのリリースで気になる言葉を見つけた。
・トヨタ、国内の新「商品・流通政策」を策定(プレスリリース) http://www.toyota.co.jp/News/2003/Feb/nt03_0204.html
「こうした動きは地球規模で進展し、世界の自動車メーカーは、お客様の価値観の変化にいかに対応していくかの激しい競争を繰り広げている」。
地球規模で高級車を求めている、という現象。これはまさにこの本でフリードマンが語った通りではないか、と思った。
世界はつながってしまった。今期、この不景気な日本で最高益をあげた企業に共通しているのが、世界を舞台にビジネスを行っていること。同じビジネス、同じ製品、同じ開発を行うのであれば、市場を世界に持てたほうが利益は莫大になる。
この本は3年前に出版された本。著者はニューヨークタイムズの記者。『世界の動き』担当のコラムニストである。この本は彼が、彼の目で見た世界で一体何が起きているのかを、具体的に、一部は批判的に、一部は皮肉な調子で語っている。この本は訳されているけれども、あくまでアメリカ国民に向けて書かれた本だ。従ってアメリカの人に喜ばれるような事例・表現が多く書かれていることは間違いない。
しかし「グローバリゼーション=アメリカ成功万歳」本というこの本の読まれ方は2001年9月11日の同時多発テロを超えて、変化を余儀なくされていることと思う。この本に出てくるオサマ・ビン・ラディンは遠いサウジアラビアのお金持ちではなく、アメリカにいつ襲いかかってくるかわからない悪意へと変化した。インターネットに代表される通信網の拡大と、輸送・交通網の整備。グローバリゼーションはアメリカだけのものではなく、グローバリゼーションそのものがグローバル化している。きっとアメリカ人が想像もできなかっただろうけれども、頭にターバンを巻いていてもアメリカのビルに飛行機を突っ込ませることぐらいできるのだ。
グローバル化を否定したり、抗ったりすることは難しい、と私も思う。そこに富があり、技術の革新があり、人に欲望がある以上、グローバル化はグローバル化していく。しかし、それを受け入れるかどうか、どういう状況を選ぶのかについてはその人その国その文化次第である。牛肉を使わないマクドナルドも現に存在している。
世界は既に接続されている。その環境の中で、人がオリーブの木を求めて戦うことも、レクサスを求めることも否定はできない。グローバル化が進んだ最後に価値が出てくるのは希少価値であり、オリーブの木の所有権である、という時代が来るとは思う。しかしだからといってレクサスが生み出す富の力や魅力も否定できない。
この本に書かれていることをすべて字句通りに受け取る必要はない。けれど、この本にはグローバル化してしまった時代で生きるため、成功するためのヒントが隠されている。そして先行不透明なこれからの世界を見つめる指針を与えてくれるように思う。
→下巻はこちら
紙の本
おいおい、レクサスって題に書いてあるのに、ちょっとでてきただけじゃん
2001/09/09 21:19
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投稿者:道成寺 新 - この投稿者のレビュー一覧を見る
国籍を超えた最新技術の集結と古来の伝統的価値への固執、これを対立軸にして、今の社会を描こうとしているもの。
アメリカ人って、どんな人たちなんだろう。それを知るのにはピッタリ。
話題にはなり、引き合いにもだされる。スマートな表紙の本である。だから、買って、部屋において、ときどき引用したりしてみるもの面白いかもしれない。
でも、これがグローバル社会の姿なんだ、なんて思っちゃいけない。もっと、自分の目で見た姿、それは経験、知識、行動力不足から未熟なものかもしれないけど、をもっと信じた方がいい。これは、グローバル社会を書いたのではない。アメリカの視点を、汚いまでに見せてくれているだけだ。
紙の本
グローバリゼーションと地域伝統文化を軸に世界を分析
2000/12/18 19:39
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投稿者:サニー - この投稿者のレビュー一覧を見る
グローバリぜーションと地域の伝統文化を軸に、世界を分析している。「レクサス」と「オリーブの木」はそれぞれの象徴。
アメリカ中心で、首をかしげたくなる部分もあるが、インターネット経済の本質をとらえている部分は、参考になる。
「国の能力は、常時オンラインにどれぐらい近いか。またこのエヴァーネットで、提供できるサービスがどのくらい豊かか、によって測られる」
「重要なことは、エヴァーネットー常時オンラインにすることだ」「能力は接続度によって決まる。企業内、学校内でどれくらいネットワークを組んでいるか。またそれがインターネット、ワールド・ワイド・ウエッブに、どれぐらいつながっているか、によって決まる」などは、IT国家を国の戦略にかかげつつも、遅々たる歩みの今の日本にとって、耳の痛い言葉だ。
紙の本
日経ビジネス2000/3/20
2000/10/26 00:21
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投稿者:斎藤 貴男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
傲慢きわまりない書物である。「ニューヨーク・タイムズ」のトップコラムニストが、世界を席巻するグローバリゼーションと地域の伝統文化との対立を分析し、解決のための処方箋までを提示したとの触れ込みだが、本書の内容をそのまま受け入れることのできる日本人がいるとすれば、よほど恵まれた立場にいるか、でなければ軽薄なアメリカかぶれのどちらかだろう。
何しろ著者は、こんなことを平気で書くのである。〈今や世界の指導者たちはみな、知事のような考え方をしなければならない。(中略)このグローバル時代の傑出した政治指導者が、知事の中の知事であるアメリカ合衆国の統治者、ウィリアム・ジェファーソン・クリントンなのだ〉。
マクドナルドがチェーンを展開している国同士は戦争をしないという。それだけの経済力を持てるようになれば、むしろハンバーガーを求めて行列に並ぶ方を選ぶのだという指摘は、確かに一面の真実ではあるかもしれない。が、人間とはそれだけの存在ではないはずなのだ。
伝統文化の重要性を、もちろん著者は忘れていない。市場競争に勝ち残ったからといって、どこに行っても、レストランと言えば「タコベル」しか選択の余地がないような世界はご免だと言い、一流選手が揃っているのにマイケル・ジョーダンがすべてを獲ってしまう(Winner Take All)米プロバスケットボール(NBA)のシカゴ・ブルズこそ現代世界の縮図と嘆きもする。
が、それらはあくまでも“王様の優しさ”、あるいは異国情緒を楽しむ観光客の目線でしかない。
本書によれば、未来の世界は何もかもアメリカの価値観に覆われることになる。中産階級がいくら抵抗したところで、富のほとんどを支配する上層と、そのおこぼれにあずかろうとする下層の利害は一致しているとでも言いたげな差別意識丸出しの記述には、正直言って腹が立った。市場はあくまで方便であって、普遍の真理などではないのに。
〈世界を旅して、費用は請求したい放題、ノルマは週一回のコラム執筆〉。著者のそんな境遇から起こした本書の書評が最近の「朝日新聞」に掲載されていて、妙な書き方をすると思っていたのだ。実際に読んでみて、評者の気持ちがよくわかった。
だがそれでも、いやそれだからこそ、日本のビジネスマンは本書を読んでおく必要がある。これが、アメリカだ。本書の結論から、ほんの少し外れたところに、きっと真実があるに違いない。
Copyright (c)1998-2000 Nikkei Business Publications, Inc. All Rights Reserved.
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前回のグローバル化は時代の原動力は輸送コストの低下。今回のグローバル化の原動力は通信コストの低下。インドがすごい勢いで、世界のバックオフィス(事務部門)になっている。「時間と距離が消滅し、保護のための障壁が逐日に崩壊している時代だから、つねに抜かりなく、顧客の意向を把握しなくてはならない。でないと、マウスのクリック一つで、顧客はどこへでも逃げていってしまう。」
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ジャーナリストであるトマス・フリードマンが書いた、「グローバル化」を徹底分析した本。
出版は2,000年と、やや古いが、まったく古さを感じさせない、というか新しいくらい。グローバル化というのは、世界を均質化してしまうことによる文化的な弊害がありますが、結局は外から押し付けられるものではなく、一人一人の「豊かになりたい」という強烈な欲求から生じるものであるため、避けられないものなんですね。つまり、豊かになるためには規制のない公正で広大な市場が必要であり、そういった公正で広大な市場を作り出すのがグローバル化というわけです。必読です。
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レクサスとオリーブの木―グローバリゼーションの正体〈上〉
トーマス フリードマン
草思社(2000-02)
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今の段階で読むと、「何だか当たり前なことしか書いていないねー」というのが正直な感想。グロ-バリゼーションがどんどん進んでいく段階であった2000年に出されたからこそ、意味のあるものだったのであろう(その時、自分小学生かー…)。
新自由主義の著書が書くだけあって、グローバリゼーションへの賛辞が多い。他の本と異なる点は、学者ではなくジャーナリスト(しかも経済は専門じゃなかった)が書いているので、読みやすい事か。まぁ、その分冗長的に感じることもあるが。。
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かなり良い本。相当な収穫があった。グローバル化が進む上で、どのようなことが起こるかをレクサス(グローバル化を象徴する製品)とオリーブの木(民族のアイデンティティ)を軸にニューヨークタイムズの記者が論じている。この本を読むとかなり曖昧だったグローバリゼーションというものが具体的になってくる。かなりアメリカ中心の資本主義の匂いがプンプン、かつグローバリゼーションがアメリカ中心主義を貫く構図を筆者が描いているので、読者はそれに汚染されるのは仕方がない。
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(「BOOK」データベースより)
冷戦後、世界のルールは激変した。技術、情報、金融の壁が消え、あらゆるものが国境を越えて広がっていき、地球規模で結びつく「グローバル化」の時代がやってきたのだ。無名の青年が一夜にして富を築く一方で、国も業種も超えた合併が巨大企業を生み出し、世界の株価は短時日のうちにとんでもない乱高下を見せる。混沌にも似たこの新しい世界のルールとは何か。何が新たな勝者を生み、何が日本の景気を抑えつけているのか。著者はこの問いに二つの鍵で答える。レクサス(トヨタの高級車)とオリーブの木(土地・文化・民族の象徴)である。国籍を超えた最新技術の集結と、古来の伝統的価値への固執。この二つの要素を軸に、現在の世界を鮮やかに読み解いたのが本書である。
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オリーブの木
=私たちをこの世界に根付かせ、錨を下させアイデンティティを与え、居場所を確保してくれるものすべて、つまり家族、共同体、部族、国家、宗教、そしてとりわけ故郷と呼ばれる場所を象徴する。
レクサス
=オリーブの木と同じように基本的に昔からある人間の要求、つまり機能と同じ生活を維持し、同時に昨日より進歩し、繁栄し、近代化したいという要求が今日のグローバル化システムの中で具現化されたものを象徴している。
がグローバル化した国際システムの中でどのように共存し、また共存していくべきかについて書かれている。
上巻ではまず、今日のグローバル化経済の動態を分析し、次にそのようなシステムの中でどのように国家、共同体、そして個人が活動しているか、もしくは関わっているかについて論じている。
結論から言うと、現在電脳化集団や超大市場に接続せずして繁栄することはできないし、またそれらを最大限に活用するためや、それらがどっと撤退した際に最悪の被害から身を守るためのオぺレーティングシステム(国家のマクロ経済政策)とソフトウェア(一国の法律制度の質)なくして生き残れないと本書では述べている。
要するに全部アメリカになれ!ということだ。
三つの民主化が、情報革命により、一中小企業でも、もしくは一個人でも大きな力を持てるようになっていることは確かにと思った。
そしてそれを運営するのに厳格なルールがいることもわかる。
しかしそれは行き過ぎだと思う。
グローバルな力から国のオリーブの木を守る方法としてカヤポ族の例をあげていたが、しかし、これは裏を返したら、そういうリテラシーがない国のオリーブの木はどうなってもいいということであり、現実的に考えてそういう国ばかりなのが実情。
後半に書かれた一節
「今日の国の強さ、活力、能力を測る尺度の一つはそのGDPがどのくらい軽いかになるはず。」
そこまで言ってしまうか。
世界各国のオリーブの木、そして成り立ちを度外視した発言。
狂気の沙汰じゃない。
が…
実際、こういう流れが来ているような感じがするのも確か。
わからない。
自分にはまだまだマクロな視点がなさすぎる。
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著者はジャーナリストであり、本書は具体的エピソードが満載されている。学問的には証明が難しいであるだろう見解も、きわめてわかりやすく紹介されている。本書の第1部では「今日のグローバルシステムをどう見るか、システムがどう動いているかを概説」しているが、この本が2000年2月に発行されていることを思うと、著者の知見の鋭さと速さを賞賛したい。本書で記載されている「グローバルシステム」は、現在2011年の日本では、誰でもが目の当たりにする当たり前の出来事になっているのではないか。本書の第1部を絶賛したい。
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上下巻を読んで、重要そうなところをとりとめもなく抜き書き。
世界を見るための6つの軸。
政治、文化、国家安全保障、金融市場、技術、環境。
グローバル化によって世界は均一化し、皆が同じような豊かさを求めるようになる。
レクサスは共通する豊かさの象徴だ。
一方で、そのような均一化によって自己のアイデンティティが危機にさらされるため、それを守ろうと強く意識するようになる。
オリーブの木は個人や共同体のアイデンティティの象徴だ。
グローバル化によって世界は、レクサスとオリーブの木のバランスをとることを強いられている。
グローバル化は平和をもたらす。
国が戦争をすると、投資家たちは国債や株を売り、企業は工場を移転する。
世界は市場で繋がっている。
マクドナルドのある二国は戦争しない(下巻)。
ただ、内戦は起こる。
レクサスを求める動きとオリーブの木を求める動きがぶつかるから。
ある国がグローバル化に対応できるかを、どこから判断するか。
・自由市場というハードウェアがあるか。
・その市場を動かすOSはアップデートされているか。
・市場の中で自国企業をコントロールするソフトウェアは柔軟に動いているか。
日本には、グローバル化に必要な透明性と柔軟性が欠けている。
グローバル化と上手く付き合うこと、つまり持続可能にすることが大切。
そのためには、
・全ての人に働くための教育と研修を
・全ての人に資本へのアクセスを
・全ての人に意見表明の場を
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レクサスとオリーブの木
※読むのであれば本書より2008年刊行の『フラット化する世界(上・下)』を。これは2000年の本なので内容が古い。
レクサスは近代化、合理化、新しいもの象徴として、オリーブの木はアイデンティティ、帰属意識、古いものの象徴として表されている。
冷戦後、世界の半分では近代化が進んだが、残りの半分はそうではなかった。
日本では最新技術によってレクサスが作られ、世界で売られたが、イスラエルではどの民族がオリーブの木の所有者か争っていた。
レクサスを作っている日本にオリーブの木の概念がなく、イスラエルは近代化しない、という話ではない。
世界情勢を考えるとき、冷戦下においては「オリーブの木」について考えればよかった。共産主義か資本主義か、アメリカかソ連か、といったことだ。
戦後世界においては、世界情勢は「新しいものと古いものの相互作用」として捉える必要がある。
本書を引用すれば、「レクサスのなかにいる時間が長くなるほど、オリーブの木に寄りかかって過ごしたい時間も長くなる」ものだから。
本書で書かれているのはグローバル化に尽きる。
だが書きたいことがありすぎてか、グローバル化というテーマが大きすぎてか、著者の遊び心が過ぎてか、話があちこちに飛ぶ。
結局何を言いたいのか?
企業はグローバル化し、ヒトモノカネ、何でも一国内に留まる事はなくなっていく。
成功したいのであれば、企業はグローバル化に適したシステムを取り入れるべきだし、国もそれを支援ないし受け入れる準備をしろ。
といったところか。
「国家を査定する8つの質問」について。
著者独自の項目で、国の経済力とポテンシャルを評価するために使う。
国が企業化していることから、グローバル企業をモデルにして考案された。
1.あなたの国はどのくらい接続しているか?
帯域幅のこと。スムーズなネット環境が整っているか、インターネットに接続できる人はどの程度か、というもの(2000年刊行なので当時としては最もだが、2012年となっては古いか)。
情報の流通、アクセシビリティについての評価か。
2.あなたの国は、どのくらい高速か?
大が小を食う世界から、高速の者が低速の者を食う世界に変わった。国も同じ。現地参入に必要な書類や税環境が最小限で、リソース、設備も迅速に揃う国たれ。
モデルはスコットランド。
3.あなたの国は、自国の知識を収穫しているか?
Webサイトの7割は英語だという。帯域幅がどれほど広くても、使う人間がネットワークを有効活用していない、あるいはできないならば、意味はない。
4.あなたの国の重さは、どのくらいか?
重が軽を食う世界から、軽が重を食う世界に移行している。重さ当たりの利益が高くなっている。
輸出コンテナに、自動車を50台積むか、マイクロチップを1,000,000,000,000個積むか、どちらが価値があるか。
5.あなたの国は、公開する勇気があるか?
AppleとAndroid、どちらが勝つか。
Appleは閉鎖的な、Androidは開放的、という前提。
今のAppleは閉鎖的とは言い切れないし、Androidにも開放的とは言えない制約があるが。
6.あなたの国は、どのくらい友人作りが上手か?
M&Aを繰り返し巨大企業は廃れる。多岐に提携して互恵的なネットワークを築くことを目指せ。
北朝鮮の核開発を止めるために日本単独の経済制裁を行っても効果は薄い。如何に中国を動かすかが成功の鍵を握る。
7.あなたの国の運営者は、理解しているか?
ふさわしい運営者を選ばなくてはならない。いなければ外部からでも雇えばよい。
日本の首相は日本人がやる必要はあると思うが、ブレア首相や胡錦濤だったらこの酷い政治もマシになるのではないか、と思うことがある。
8.あなたの国のブランドは、どのくらいよいか?
トニー・ブレアは、「祖国の過去を誇りに思うが、その中に生きようとは思わない」と言った。
マレーシアはハイテク工業団地を作り、外資を誘致し、マレーシアと言えば近代化を遂げた情報都市として認識されるようにした。
以上8つ全ての問いに適切な解を持っていれば、少なくとも今より良くなると思う。
他国と比べて、日本の空は青く、人は穏やかで勤勉。
飯もどこより美味いし、治安も世界で一番良い。
日本は本当に素晴らしい国だと思うが、唯一好きになれないのは、日本の古い体質だ。
古古い者が権力に居座り続けられてしまう仕組みがよくない。
本当に優秀なリーダーと、ダイエットしてスマートになった公組織たれば、言い淀むことなく世界で一番の国だと言えるのになぁ。
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「国が企業化している」
という点が印象に残った。
国の情報を的確に透明性を持って外に公開する事が、電脳集団から投資を呼び込み、企業から技術を呼び込み、それが国の繁栄に繋がる。
しかし一方で、少しの「あら」があればすぐにそれらは去ってしまう。
さらに、「だからこそ」国を公開する一方で「ブランド化」が必要である。
ここら辺が印象に残った、これを10年以上前に書いているということに驚きがある。
国の垣根はあるが、それは冷戦時代とは別の「垣根」であり、様々なものの移動を妨げる垣根を持つ国は衰退していく。