もこさんのレビュー一覧
投稿者:もこ
紙の本野良犬の値段
2020/12/30 21:05
マスコミと警察を手玉に取る、痛快な手口のミステリー
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
ある若者がツイッターでふと目にしたサイトがきっかけとなって、みるみる展開する大掛かりなストーリー。あまりにも良くできた手口と犯人の頭の良さに唸りながら、飽きることなく読み進めました。
読者を楽しませてくれつつも、マスコミや私達の無意識の偏見もシニカルに批判していて、作者らしい作品です。
紙の本投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識
2016/12/26 20:26
トランプノミクスへの警鐘
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
上げ相場で浮かれて過大なリスクを取らないようにするための、戒めの本。投資の世界ではリスクとは「価格の変動」を指すとされているが、実際には損失を被ることであり、利益を上げるためにはリスクを取ってより高いリターンを目指すのでなく、相場が変わって下げ相場になった時も損失を限定させるのが基本。そのためには、「安く買って高く売る」を愚直に繰り返すのが一番。今のように株価が上がっている時に読んでおきたい。
2022/03/20 22:01
効果的面。目に見えてスコアが上がります
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TOEIC受験でも使ったキクタンの英検版。本試験の語彙問題、リーディング問題に頻出する単語と熟語が満載です。毎日20語づつ暗記すると3ヶ月で大きな効果が!楽しい音楽に単語の発音を乗せた「チャンツ」のCDも付いています。歩きながら聴くとリズムも合い、記憶にも残ります。
確実に実力を付けたい方にお勧めします。
2021/02/03 22:47
もう、めちゃめちゃ面白い!
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
本好きならきっと訪れたことのあるブックオフ。
新刊書店とは違い欲しい本が必ず買えるとは限らないが、110円均一の棚などは魅力的。でも、お店や入荷時期によって値段がバラバラで、安く買うにはそれなりのコツがいる。
そんなブックオフのユーザーあるある事例などを、8名の著者がリアルに描き出す。
挿入されている漫画も笑える。
電車内で読む時はマスクがマスト。笑ってもマスクで隠せます。
紙の本世界一やさしい不動産投資の教科書1年生 再入門にも最適!
2017/07/02 11:13
とても分かりやすく、バイアスがなくて良い
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著者は不動産コンサルタントであるものの、不動産会社に所属していないので、「この点当社では…」という自分が経営する不動産会社への呼び込みをする事がない。これから不動産投資を始める人に客観的な立場からアドバイスする、本当に数少ない教本の一つ。成功大家の華々しいノウハウ本より、まずはこの本を読む事をお勧めしたい。
紙の本室内生活 スローで過剰な読書論 books & life
2020/06/06 11:37
表現力抜群で、一気に読める
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筆者がこれまでに書き溜めた書評をまとめた本。536ページの大作ながら、非凡なボキャブラリーで全く飽きさせず一気に読める。難解な古典も非常にわかりやすく解説する。どの書評も、その対象の作品を読みたくなる。
最終章は書評ではなく、食べ物や映画に関する筆者のエッセイ。これがこの本のデザートのようなもので、たまらなく面白い。
紙の本高家賃でも空室ゼロ! これからの不動産投資は地方の新築デザイナーズアパートが狙い目です
2019/05/18 20:15
細部にわたりノウハウを開示してくれている
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ちょうど新築のアパートを建てようと思っていたところに読みました。
子育て世代に使いやすい間取りなど、客付けに苦労しない物件を作るヒントがたくさん載っています。入居者目線が鋭いです。
大手ハウスメーカーが量産するアパートとは差別化した物件を、地方で建てたいと思いました。
紙の本日本海軍400時間の証言 軍令部・参謀たちが語った敗戦
2019/01/24 22:18
日本を誤った方向に導いた「やましい沈黙」
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先の大戦を主導した参謀達の「反省会」の録音を元に制作されたNHKスペシャルの番組。その制作に至るまでの調査で明らかになった事実の数々が、参謀達本人またはその遺族によって語られる。
なぜ勝つとは思えない戦争に突っ走ってしまったのか。走らせたのは誰か。
なぜ特別攻撃隊は編成されたのか。誰に責任があるのか。
また、最後には加害者としての日本の責任について鋭く問う。それは、今までに問題にされた従軍慰安婦や強制労働ではない、全く聞いたことのない事実。
太平洋戦争に関する本を読むなら、ぜひこの本も読んでおきたい。
2017/01/29 17:29
福祉社会は衰退する
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古代ローマから現代に至るまで、大国が衰退する理由は大国が力強く生きていく意思を失い慢心している時に外敵に責められ滅ぼされるか、格差是正のために貧困層に各種手当を支給し、手厚い年金を支給し、それをやめられなくなった時。格差是正は必要であるものの、社会主義的政策をどこまで容認すべきかを考えさせられた。
紙の本マネー戦争としての第二次世界大戦 なぜヒトラーはノーベル平和賞候補になったのか
2016/05/26 22:03
歴史の教科書として使いたい
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歴史の授業では一つ一つの史実は習っても、「なぜ」までは教えてもらわず、自分も知ろうとしなかった。日本の歴史教育はあまりに自虐的と思った。
近代史、現代史を納得するまで知りたいなら、本書は間違いなく役に立つ。
2015/11/11 21:52
家族を介護されている方に勧めたい
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夫や妻に限らず、認知症の家族を介護されている方がこの本を読まれたら、とても楽になられると思います。介護者が最初に闘わなければならない相手は、「自分がどんなに犠牲になって世話をしても、誰にも感謝されない虚しさ」と考えます。やり場のない怒り、虚しさから、腹をくくり、誰かに打ち明けることで気持ちが楽になり、最後は自分を頼り切る相手がとても愛おしくなるという感情の変化を教えてくれます。10年前に亡くなった母を介護した泣き笑いの4年間を思い出させてくれました。何度も母に暴言を吐き、本気で死のうと思ったけど、あの4年間は眩しいほどに煌めいた幸せな日々でした。砂川さんも、幸せなあの日々を思い出させてくださり、ありがとうございます。のぶ代さんの写真も最高!
2015/11/11 14:14
わかりやすく、大変面白い
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著者は大手証券会社にも在籍していた方で、後半は戦前戦後の株式市場に関する記載が満載。最後まで大変興味深く読めました。古代の通貨や中世、大航海時代の金融の歴史なども全く退屈せずに読めます。金融機関に勤める方に特にお勧めしたいです。
紙の本星やどりの声
2023/04/29 10:47
明るくて、悲しくて、せつないストーリー
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子供のうちに父親を亡くし、それでも6人兄弟が結束して母を助け、大工だった父親が改装した喫茶店の経営を通じてたくましく成長していく。
ここまではよくある話でもあるが、その後のストーリーの急展開は予想外だった。
「もうだめだ」「いや、いけるかも」「やはりだめか」「いやまだまだ」のアップダウンの連続。
そして最後の方に出てくる、父親が喫茶店に設けた天窓の意味が明らかになった時には涙がじわりと出てきた。
疲れた心をふっと休めてくれる、誰かに勧めたくなる小説です。
2022/10/04 18:44
もお、本当にカワイイ!
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プロの猫カメラマンが撮影したベストショットに、擬音語、擬態語をつけて国語辞典のように解説。どの写真も擬音語、擬態語にピッタリで、笑えるほどカワイイ。いつも手元に置いて、ヘコんだ時に読み返します。
自由奔放なネコちゃんたちに元気をもらえます。
2022/08/27 07:28
本当にリアルでゆかいなごみ事典だった
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筆者がごみ回収現場で遭遇した珍妙なごみの数々。どう見ても回収に困るような状況でも、出した側の気持ちを理解しながら、決してネガティブにならずにどのように出せば良かったのかを軽妙に説明する。
しかし、タッパーなどのプラスチックが23区では可燃ごみとは知らなかった。あと、ポスティングされている水道屋さんのマグネットも。今まで不燃ごみで出していた。きちんと分別しているつもりでも誤解していることがあると知り、勉強になった。
自治体によって分別方法は違うので、自分の自治体の分別方法を記入する欄もある。この念の入れようは、さすがプロ清掃員の筆者と思う。
この本は、筆者が言うようにごみに出さず手元に置いておくことにした。