雲絶間姫さんのレビュー一覧
投稿者:雲絶間姫
紙の本ふたご
2020/11/14 19:52
涙なしでは、、、
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私はSAORIちゃんのお母さんくらいの年齢だが、セカオワのファンである。そしてSAORIちゃんのピアノの大ファンを自認している。
この小説はどこまでが真実でどこからが創作かはハテナであるが、SAORIちゃんを思うと涙なくしては読めない彼女の私小説だと考える。あの個性的な彼女以外の3人の男性メンバーを束ねる苦労は、小説を読まなくても想像できるが、それをもっともっと超えた少女時代からデビューまでのストーリーをあっという間に共有できる。まずはご一読を!!
紙の本雪と珊瑚と
2017/04/30 20:38
会えなかった私の赤ちゃん
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母親雪ちゃんが本当に素敵なのです。若くして結婚と離婚を経験したシングルマザーが一人娘を育てる為に、さまざまなトライ&エラーを繰り返しながら、自分の立ち位置を確保する姿に拍手をおくりたくなります。ちゃんと作れば食育に繋がると、本に出てくるお料理をいくつか作ってみるのも読後の楽しみです。
2018/10/28 21:22
もっともっと読みたい!
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数年前に大人買いをして32巻読みました。これで終わりなんて寂しいじゃないのと思っていたら、33巻が発行され震災への鎮魂の内容に心打たれました。
最新刊もカラバッジョから日本美術まで、しっかり調査の上に成り立ったプロットの面白さに一気に読んでしまいました。続編を心よりお待ちしております。
紙の本きりこについて
2017/04/30 20:00
伝道師 西加奈子
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近頃の西加奈子はかつてのオモロクて時々ほろっと悲しくなる作風から、宗教の教主様に変貌を遂げたのではと感じることがある。
『サラバ!』でも思ったのだが、きっと今の日本の現実を憂い、鬱になったり引き籠ったりの若者にエールを送りたいのではないだろうか。
『きりこについて』を読むと、すべての登場人物の少女達の悩む前の姿を見て、自分の傲慢な少女時代を思い出し、顔から火が飛び出すようである。しかし、自分の道を見つけた彼女たちの精神は強く、その姿に勇気づけられる。
これは全ての悩める大人少女達への応援歌である。
紙の本勘三郎伝説
2021/03/13 21:33
演劇の神様の子
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天国にこんなに早く召されたのは、演劇の神様に呼ばれたのでしょうか。
そして自分の息子2人を成長させるために、我々の前から姿を消してしまったのでしょうか。
伝説というかもうレジェンドです。
紙の本海
2021/03/13 21:29
小川洋子こんなん?
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社会派というか正統派文学少女的なのが小川洋子と思ってましたが、全編コミカルさと不思議さ満載の短編集です。
なかでも鳴鱗琴という楽器が出てくる最初の作品が、気持ちの良い悪夢を見た後のような感じで、頭の中から離れません。
2021/03/13 19:27
玉三郎賛歌
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人間国宝でこんなに実力も人気のある役者なのに、大々的な襲名披露公演がなされていない! 2021年4月36年振りに歌舞伎座で「桜姫東文章」が再演されるのに際し再読しました。孝玉コンビやT&Tという名のファンクラブの成り立ちなどが、詳細に語られています。
歌舞伎ファンは勿論のこと、36年前の日本中の歌舞伎ファンの熱狂を知らない若手歌舞伎役者にこそぜひ読んでもらいたい1冊です。
紙の本銀の猫
2020/12/14 22:37
いつの世も?
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江戸の世の介抱人の女性が主人公である。今のようにサ付きやデイサービスのない時代でも、やはり介護を必要とする老人はいたのだ。家族だけで要介護者を介抱するしんどさはいつの時代でも共通している。心の持ちようなんて、ありふれた表現だが、それでも
接する人同士の心のふれあいに癒される1冊だった。
紙の本とにかくうちに帰ります
2020/11/16 20:38
このユーモアのセンスって!
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天候異変を発端として次から次と起きるトラブル、ワクワクしながら笑いっぱなしの津村ワールドです。
大阪人の私にはどの辺で発生しているのか、土地勘もあるので一層楽しめました。
紙の本危険な世界史 血族結婚篇
2018/10/28 21:29
スペインとオーストリア
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中野京子先生のご著書はいつも本当にワクワクしながら読み進みます。
博覧強記な西洋美術史をベースに、歴史を揺るがした内容から、下世話?だけれど人間の血の通った先生独自の眼差しにニカッとしながら読む箇所も多いです。
歴史も西洋美術も、敷居が高いと感じないで中野先生のご本を楽しんでください。
紙の本星と輝き花と咲き
2017/11/01 22:00
女性の、、、
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大阪生まれ育ちのわたしには、文楽は身近なモノとして育ったワ。それでも女性の太夫がこんなに活躍した時代があったことは知らずに来た。ミーハーな親衛隊がつくなど、今のアイドルに負けないくらいの超スターである。いつの時代もそうだろうが、アイドルという虚構のアイコンとして生きるには賢く感受性の豊かな女性太夫の生き方、現在の話かと思うほどワクワクドキドキしながら一気に最後まで読めてしまいます。
紙の本大人の女が美しい
2017/11/01 21:52
勇気づけてくれる1冊
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今の日本はどこかおかしい。若者だけが輝いているの? フランスでは「女性とワインは古いほど美味しい」て言われてるのに。そんなことを思ってる時に出会った珠玉の1冊です。長沢節モード学園という名前は当時子供だったわたしも知っている。ファーストネームからは、男性か女性か判別不明なところも興味を抱くポイントだった。初版から時を経ても、ちっとも古くならない素敵な「独断」に乾杯したくなりますよ。
紙の本モーレツ!イタリア家族 イタリア人の夫の実家でイタリア大家族生活 (ワイドKC)
2017/11/01 21:43
大家族万歳!
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知的理系のティピカルA型のご主人様とお舅様が気になってなりません。それくらい周りのご親戚筋やお姑様のパワフルさ!半端ではないのです。3頁に1回くらい、本を抱えて笑ってしまいます。
『テルマエ・ロマエ』でファンになったヤマザキマリさん、どのような暮らしを送っておられるのかイタリア好きなわたしが興味を抱いて買った1冊ですが、期待は裏切られませんぜ!
続編もぜひ読みたいです。
2017/04/30 22:44
天才2人の遠足日記
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コミカルでちょっと斜に構えた建築史家の藤森照信と、現代のファンタジーを細密なやまと絵で表現する山口晃画伯による、名建築を訪ね歩く遠足日記に目が離せません。読みながら何度声に出して笑ってしまったか。一流の2人だからこそ口に出る感想が素敵です。