せいけんさんのレビュー一覧
投稿者:せいけん
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2016/10/26 16:06
比較的良心的な医者との討論
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林医師はかって名外科医として知られていたが、より負担の少ない治療法を求めて、内視鏡医、化学療法医、緩和ケア医としての経歴を持つ。近藤医師にも一定の理解を示すが、「医学界のために、あえて極論を言っているのでは」という近藤医師への問いに、「すべて本心です」と一蹴される。討論はすべてにおいてデータを基に考え抜いている近藤医師の勝ちである。
電子書籍科学するブッダ 犀の角たち
2016/10/26 12:52
神から人間へ
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著者は徐々に理想的な視点を排除し、永遠不変の真理ではなく、一生物である人間の認識が必要とする論理として科学が発展してきたと考える。そして今という時代はひそかに隠された神の視点からの脱却途上にあるとし、たとえば量子力学におけるコペンハーゲン解釈は、観測者を不変の自己としか思えない生来の感覚、つまり理想から抜け出せないために生じる論理の綱渡りとする。不確定な波を一点に収縮する現象は実は存在しないというエベレットの多世界解釈が、真のパラダイムとなるべき理解法と主張する。世界も自分も無数に枝分かれしているというわけだ。続いて、生物学における進化論も、数学の発展も同様の歴史をたどっていることを、わかりやすく例を挙げながら説明し、それが、認識する主体と客体が混然一体となった仏教の世界観であることを示唆する。非常に面白い。
紙の本これが世界と日本経済の真実だ 日本の「左巻き報道」に騙されるな!
2016/10/25 09:36
データに基づいた視点
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著者は数学科出身だけあって、解説は必ずデータに基づいている。実はアベノミクスが成功しているわけや、財務省のウソが明快に示される。データは誰でも簡単に入手できる。しかし、読み解こうとする、ほんのちょっとした努力が今を読み解く真の視点を持てるかどうかの分かれ目と痛感した。
2016/10/25 07:10
もう一つの進化の仕組み
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自然淘汰と突然変異によらない、もう一つの進化の仕組みが、わかりやすく解説されている。分子生物学にまで踏み込んだ個所もあるが、進化論に興味がある人にはオススメ。
2016/10/25 11:59
ヒトとチンパンジーが、かなり異なる理由
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遺伝子がほぼ同じなのに人とチンパンジーがなぜ、これほど異なるのか?以前からの疑問に説得力のある明確な理由を与えてくれた本。しかもわかりやすい。
2016/10/25 08:13
新薬が生まれない理由
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30年前の新薬開発者の講義がオカルトに思えるほどの技術の進歩を持ってしても新薬が生まれないのはなぜか。命を救うためという純粋な開発者の使命感とは裏腹に、知識が増すために厳格化する安全基準と増加する開発費用の矛盾。研究するほど深まる生命の神秘。健康や健康産業に興味のある方は必見。
2016/10/25 07:27
今という時代のよさがわかる。
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縄文時代はよい時代だったとか、昔はのどかでよかったなどという幻想から覚める。古代の人骨を現代の病理学から解析し、こん棒による打撃のあとや病気によって変形した骨のあとを基に見事な洞察が冴える。少しハードだが、じっくり読む時間を確保できる人には良書。
電子書籍英傑の日本史 信長・秀吉・家康編
2016/10/25 06:52
現代的な視点を持つ武将
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信長が楽市楽座を開き、関所を廃止したのは坊主どもの既得権益を破壊するためだったこと、当時の武将にとって、それは岩盤規制であり、武田信玄にしてすら思いもよらないことだったことなど、教科書であれば一行ですます内容の裏が深く、かつ、わかりやすく表現されていて面白い。
電子書籍【期間限定価格】基準値のからくり 安全はこうして数字になった
2016/10/18 08:07
人騒がせな報道番組の価値を判断できます。
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基準値を超えたという報道に意味があるのかどうか、よくわかります。例として長寿国日本で主食であるコメを欧米では、発ガン性のある危険な食品と見る向きがあるバカバカしさや、水道水の基準値が非常に厳しいこと、ヒ素が基準値を超えたと言っても法的な問題であって、状況によっては全くどうでもよい量であることなど丁寧に解説してあります。
電子書籍抗がん剤だけはやめなさい
2016/10/14 08:16
理論的なことを知りたい人向きです。
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近藤理論がよく分かります。近藤批判の本も何冊か読みましたが 、読み比べて見ると圧倒的に近藤先生の勝ちです。ただ、少しハードなので、体験談レベルや根拠のない話の嫌いな人向きです。
2016/10/25 11:44
中級者向き
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主に認識論的転回と言語論的転回について、女子学生と会話する形式で冗談も交えながらわかりやすく説明している。読みやすい割に内容は、それほど簡単ではない。ある程度の哲学的知識がないと入門書としてはハード。
電子書籍GANTZ【期間限定無料】 1
2016/10/25 09:22
非現実をリアルに描く
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著者の真骨頂は、ありえない世界をリアルに、すぐそこにある出来事の様に感じさせる画力と物語の構成力にある。そこに、理想はない。臨場感こそが持ち味だ。
電子書籍柔道部物語(11)
2016/10/25 09:12
リアルな部活
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非現実的なスポーツ漫画ではない。高校の部活の雰囲気が伝わる。中学か高校のとき読みたかった。部活動の良さと理不尽さ、作者は柔道部をよく知っている。
2016/10/25 07:02
クレイマーの心理がわかる。
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ごく普通の人が病的なクレイマーとしてモンスター化する心理がわかる。実際にクレイマー対策を仕事としてきた著者の経験が語られており、参考になった。街で見かけるいかにも善良なクレイマーを見かけると、ああなるほど、と合点がいく。
紙の本ポケモンの神話学
2016/10/26 17:02
感情移入しにくい。
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自分がこの種のゲームをしないせいか、あまり共感できない。中沢新一の他の著作と比べて、言葉遊びの傾向を感じる。ラスコーの壁画とインベーダーゲームの宇宙人やウルトラマンに出てくる怪獣を言葉の世界に出現する魔術的なものとして同一視する理屈は分からないわけではないが違和感がある。ポケモンを贈与の関係として捉え、野生の思考の現代版として捉えることにも同様の思いを持つ。これらには匂いが感じられない。また神話として歴史の深みもない。現実から遊離した情報量の希薄な電子の世界の遊びである。社会学的な考察として読めばそれなりだが、首をひねる。別にポケモンに恨みはないし、ウルトラマンは好きだけど。
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