目次
ふたつの震災 [1・17]の神戸から[3・11]の東北へ
- 西岡研介 (著)/ 松本創 (著)
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序章 神戸からはじまった
第1章 海辺の町をさまよう心
宮城県名取市
必死の捜索──長い3日が終わり、父は初めて泣いた
安置所──遺体と自分の本音に向き合って
癒えない心──「復興なんかしなくても……」
風化──二つの人格、二つの現実を生きる
阪神からの17年──悲しみは心の底に沈んでいる
第2章 何もなくなった町から
岩手県陸前高田市
最愛の面影──帰らぬ妻を待ちながら
市議選立候補──突然の決意に駆り立てたもの
水産団地計画──「海」から地域を興すということ
父の想い──遠く離れた町で娘は逝った
第3章 原発に奪われた故郷
福島県双葉郡楢葉町
警戒区域──原発が吹き飛ばした〈明るい未来〉
断絶──「中央」は福島をどう見ているか
町民の悲痛──除染はいつ終わるのか。効果があるのか
コミュニティーの矛盾──阪神の“金科玉条”が苦しめる
第4章 東北の怒りに向き合う
屈辱の歴史──誇りと劣等感に引き裂かれて
怒りの源──東北を背負い、作家はキレた
乖離する論理──都市の視線と被災地の落差
不均衡な発展──「怒らない」のではなく「怒れない」
ほか
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