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世界のアニマルシェルターは、 犬や猫を生かす場所だった。
著者 本庄萌
日本の保健所で平成27年度に殺処分された犬猫の数は、約8万。たった今も、1時間に9匹のペースで犬猫の命が奪われている計算になります。
日本の保健所での殺処分問題をぼんやりと知っていた著者が、興味を持ち始めたのは、17歳のときにイギリスの保健所を訪ねてから。そこで、「保健所は、動物を殺す場所ではなく、動物の命を救える場所」であると知ります。
そこから著者の、8カ国に合計25カ所わたるアニマルシェルター世界紀行は始まりました。世界中を巡って見聞きした、明るくきれいな施設や先進的なシステムを紹介し、ひとりでも多くの人にアニマルシェルターについて知っていただき、日本の現状が少しでも良くなるよう、そのヒントとなるような書籍を!というのが本書の目的。
各国のシェルターにはその国の色がよく表れています。
◎アメリカでは、豚やにわとりなどの畜産動物が、犬猫と同様に大事にされている姿を見て、食肉文化について自問。
◎ドイツの市営シェルターでスタッフの人から教えてもらった、殺処分ゼロを可能にする秘密。
◎ロシアでは、街のあちこちで野良犬にパンを分け与える市民の姿に感銘を受け、一方で、訪ねたシェルターの、冷たく重い雰囲気にぞくっと背筋が凍る。
◎スペインでは、がっしりした体格の犬たちが、自然保護区を自由に悠々と走り回る景色が圧巻。
◎ケニアでは、日本を含めたアジアがゾウを絶滅に追い込んでいることを知る。
◎香港では、キズだらけで発見されたシェパード犬の笑顔に出会う。
◎日本では……熊本の職員さんの、殺したくないという強い思いに触れる。
なぜペットを欲しがる人であふれる日本で、毎年 健康で愛くるしい多くの動物が死においやられているのか。理由は簡単。多くの人はアニマルシェルターで犬猫に出会う魅力を「知らない」からです。
「日本の保健所が、動物を殺す場所ではなく、動物の命を救える場所」となるよう、この本がその一助となればと思います。
世界のアニマルシェルターは、 犬や猫を生かす場所だった。
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紙の本世界のアニマルシェルターは、犬や猫を生かす場所だった。
2018/09/21 00:51
世界の動物愛護を知ってください。
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投稿者:黒猫娘 - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分自身も動物愛護ボランティアをする上でとてもためになる本でした。世界の保健所は殺処分は行わず、生かすシェルターがほとんどです。それをぜひ、本を読んで知っていただきたいです。