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賢明なる投資家
ベア・マーケットでの最強かつ基本的な手引き書であり、「賢明なる投資家」になるための必読書!
ブル・マーケットでも、ベア・マーケットでも、儲かる株は財務諸表を見れば分かる!
1937年に初めて出版されたこの小著は、伝説的な投資家であるベンジャミン・グレアムが著した企業の財務報告書分析に関する永遠の手引き書であり、今日まで熱狂的な支持を勝ち得てきた。この『賢明なる投資家【財務諸表編】』の1937年版は長らく絶版になっていたが、今日の多くの投資家にとってはこれまで以上に貴重なものである。不朽の初版本を忠実に復刻したこの小著では、巨匠のオリジナルな原文がそのまま再現されている。そして、当世の伝説的な相場師のひとりであるマイケル・F・プライスが、グレアム(グラハム)のこの小著の不滅の価値をたたえる序文を添えている。
ベンジャミン・グレアムは20世紀で最も偉大な投資界の思想家と呼ばれている。投資家の師匠として、株式分析の先駆者として、そして多くのスーパースター投資家の指導者として、グレアムの右にでる者はいない。
座右の書ともいうべきグレアムのこの小著は、財務諸表を解釈・理解するときの永遠の手引き書である。長らく絶版になっていたが、グレアムのほかの傑作である『賢明なる投資家』や『証券分析』と並んでようやく日の目を見ることができた。おカネにも代え難いこれら3冊の貴重な著書は、グレアムの思想とそのバリュー投資を理解するためのカギとなるものである。
この小著に盛り込まれたグレアムのアドバイスは、60年前と同様に今日でも生き続けており、また多くの先見力に満ちている。グレアムは「まえがき」で次のように述べている。「もし投資家の皆さまがその企業の現在の財務状態と過去の業績について正確な情報を得ることができれば、その企業の将来の可能性を判断するうえで万全の備えができたといえるだろう。これこそが証券分析の本来の役割と価値なのである」
グレアムの最高傑作である『証券分析』のちょうど3年後に書かれた本書は、わずか数ページを読み進むだけでもバリュー投資に関する巨匠の思想の心髄に触れることができる。読者の皆さんはこの小著を通じて、企業のバランスシート(貸借対照表)と損益計算書の分析法を習得し、その財務状態と業績の記録について深く理解することができるだろう。グレアムはこのなかで、あらゆる企業の財務的な健全さと経営的な安定さを判断するうえで、読者のだれもが応用できる簡単なモノサシを紹介している。
著者紹介
○ベンジャミン・グレアム(BenjaminGraham)
バリュー投資の父であるベンジャミン・グレアムは、おそらくあらゆる時代を超えて投資界に最も大きな影響力を及ぼした人物である。
賢明なる投資家【財務諸表編】
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評価内訳
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紙の本賢明なる投資家 財務諸表編 企業財務が分かれば、バリュー株を発見できる
2001/11/08 19:52
訳者まえがき
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投稿者:関本博英 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書には、投資家の皆さまが財務諸表の数字を賢明に読み取れるようになってほしいというグレアムの願いが込められている。決算期の新聞に添えられているあの分厚い会社の成績表から、キラリと光るバリュー株を見つけることも不可能ではないからだ。
ネットバブルの崩壊に続き、2001年9月11日にニューヨークの世界貿易センタービルを襲った衝撃的なテロ事件の影響で、日本をはじめ世界の株式市場は底なしのドロ沼に陥ったかのようである。こうした総悲観の相場の下で、グレアムのいう株式の「本質的価値」と「バリュー投資」というものをじっくり考えることはけっしてムダではないだろう。
グレアムは言う。「株式投資の成否は未来にならないと分からないし、われわれ人間が未来を正確に予測することはできない。しかし、その会社の現在の財政状態と過去の業績について正確な情報を得ることができれば、その会社の将来の可能性を判断することは可能である」
株式投資で利益を得るには、一にも二にも売買技術の向上であろう。しかしそれに加えて、グレアムのいうこうした証券分析の価値にも目を向けるならば、株式投資の魅力はいっそう増すだろう。グレアムも言っているではないか。「(株式市場が)エキサイティングなことだけは、長年投資に携わってきた私が100%保証する」(『賢明なる投資家』パンローリング刊)。
株式市場の実践家にとって、本書が投資の楽しみと利益の両方を得るための手掛かりとなれば幸いである。
なお、本書に資料として掲載されているアメリカの会社の財務諸表を読む場合には若干の注意が必要であろう。それらの財務諸表は日本の会社の場合ほど整然とは統一されておらず、記載項目の種類や順序などは会社によってまちまちである。またアメリカの財務諸表の大きな特徴は、前年度との比較形式が重視されていることである。
掲載企業や数字の古さにはあまりこだわらず、その根底に流れているグレアムの思想をくみ取ってほしい。巻末の「財務用語」は、グレアムの最高傑作である『証券分析』(パンローリングから近刊予定)や『賢明なる投資家』を読む際に役立つだろう。半世紀以上にもわたってアメリカの投資家の間で読み継がれているこれらの古典から得るものは必ずや大である。
本書の翻訳の機会を与えてくださった後藤康徳氏(パンローリング社)、編集・校正の労をとっていただいた阿部達郎氏(FGI)、ステキな装丁で本書を仕上げてくださった江畑雅子氏には心よりお礼申し上げます。