電子書籍
ジョーカー
著者 藤堂志津子
父の愛人・カオルの店で過ごす時間は、19歳の万穂子にとって唯一くつろげる時であった。またそれは、父と秘密を共有することも意味していた。19歳、27歳、32歳――自らの愛の局面で、知らず知らずのうちに誰かの切り札(ジョーカー)を演じてしまう万穂子。そのことはいつも誰かを救ったが、どこかで誰かを、時には自分をも傷つけた――祈るような人間へのいとおしみをクールにそして暖かく描く、著者初の連作長編小説。
ジョーカー
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本ジョーカー
2001/10/05 04:58
ひきこまれるように読んでしまった。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みんみん - この投稿者のレビュー一覧を見る
19歳、27歳、32歳と坂東万穂子を主人公としてそれぞれの年で誰かの切り札になってしまう。万穂子を中心として、常に愛人を作っているが万穂子のことを愛してやまない父親、姉ばかりかわいがり万穂子につらく当たる母親、美しくおっとりした性格だが、親の言うなりになり自分というものがない姉の夕利子達の姿がリアルに書かれている。
恋愛、家族愛、仕事などいろいろなものが盛りこまれていて、とても面白く、ひきこまれるように読んでしまった。