電子書籍
花の降る午後
著者 著者:宮本 輝
最愛の夫を癌で亡くし、神戸の老舗レストランを女手一つで切り盛りする典子。仕事は厳しく人の良いシェフ、実直で有能な支配人、懸命に働くウェイターたち――。店を継いでからの四年間を振り返ると、彼女はとても充ち足りる。そんなある日、生前の夫に買ってもらい、今は店に掛けた油絵を貸してくれという青年が現れた。彼の名は高見雅道。その〈白い家〉という絵の作者だった。一方、店を狙う魔の手が伸びてきて――。典子に訪れた恋、そして、今、闘いが始まる。異国情緒溢れる神戸を舞台に描く真摯に生きる人々の幸福物語。
花の降る午後
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本花の降る午後
2002/06/16 23:14
読めば幸福のお裾分け
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごまた - この投稿者のレビュー一覧を見る
とにかく読むと幸せな気分になれる1冊です。普通に生きていく
事の素晴らしさに気づかせてくれる本です。
主人公の典子は37歳。最愛の夫を亡くし、夫の父親の代から
続く神戸のレストランを女手1つで切り盛りする事になる。
仕事は大変だが、有能で心温かいスタッフに恵まれ、隣人に恵まれ
4年が過ぎる。そんな時に、典子の生活に様々な変化が訪れる。
夫が亡くなって4年後に、夫が残した手紙の存在に気づき、
心を揺さぶられたり、大切に守ってきた店を乗っ取られようとし、
闘う事になったり、また、恋人が出来たり。
様々な問題に正面からぶつかる人々が描かれている。
読み終わって、私も人と人との繋がりをもっと大事にしたいと
考えさせられました。