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砂をつかんで立ち上がれ
著者 中島らも
本と人との出逢いは、運命だ。偶然、手にしたように見えても、しかるべき人に、しかるべき本が巡りあうようにできている。山田風太郎『甲賀忍法帖』、バロウズ『裸のランチ』、東海林さだお「丸かじりシリーズ」……。イヤミな優等生だった小学校時代、フーテン青年時代、そして印刷会社の営業マンを経て今に至るまで、道草を繰り返しながら出逢ってきた数々の書物へ、愛をこめてつづる、本読みエッセイ。
砂をつかんで立ち上がれ
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紙の本砂をつかんで立ち上がれ
2004/03/11 12:53
「静」のなかの「凄み」
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:リチャーズ - この投稿者のレビュー一覧を見る
書評を中心としたエッセイ集である。コピーライターとして異才をはなっていたらもさん、タイトルのうまさは相変わらず。
文章は以前より、落ち着いていると思う。ぶっとんだ感じはほとんどしない。
ちなみにこのタイトルは、北野武「顔面崩壊」のあとがきだった。
事故で死にかけたたけしさんの本のあとがきを、クスリで死にかけたらもさんが書いた。まず、そのことが、すごい。
らもさんとたけしさんは自ら死を呼び寄せた人ともいえる。そのことが二人に共通の「凄み」を与えていると思う。「静」の中にひそむ「凄み」を。