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獣医師シリーズ
著者 竹田津 実
九州で生まれ北海道の家畜診療所の獣医師となった著者。赴任した60年代、北が自然の情報発信地として注目され始め、研究者や学生の集まる場が必要となる。オホーツク海近くに家を借り“倉庫”と名づけた。倉庫には、キツネ、モモンガなど野生動物から、ユニークな人間たちも来て……。人間と同じように対等に動物とも付き合うを信条とし、旺盛な好奇心とやさしさで大自然を見つめた写真&エッセイ。
獣医師の森への訪問者たち
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紙の本獣医師の森への訪問者たち
2019/09/22 17:35
動物にも人にも深く関わった著者のエッセイ
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投稿者:ウリ坊のシマシマ - この投稿者のレビュー一覧を見る
集英社の「青春と読書」2016年10月号~2018年5月号に連載されたものに加筆訂正をほどこしたそうである。1960年代、北海道斜里郡小清水町の家畜診療所の獣医師となった著者が体験したことが書かれたエッセイ。
エッセイの舞台となるのは、オホーツク海近くに“倉庫”と名付けて著者が借りた家々。そこには多くの人々が訪れる。地元の農家・酪農家・漁師はもちろんのこと、北海道大学をはじめとする大学の教師や学生や院生、さらには編集者などなど。その人物像を様々な観点から描写し、人となりを浮き彫りにしている。酒を飲む話が多いのだが、人と人との触れ合いと交流から、環境保全、自然体験学校、映画、写真集などが生み出されていく。少なくない借金をしたりもしているが、どうにかなっていたようだ。野生動物の観察と撮影、負傷した野生動物の治療やリハビリと野生への復帰などについても触れられている。時に、今の常識ではあれっと思うこともあるものの、動物への愛情の深さを感じることばかりだ。
驚いたのは映画『キタキツネ物語』との関わり。映画撮影の裏側にも触れられていて楽しかった。農業や漁業に従事しながら自然環境保護や様々な文化活動をしている人々の姿も素晴らしい。
巻頭には、著者による北海道の動物たちの写真がカラーが8ページあるし、カバーの写真もファンタジック。148ページと306ページに引用された“生きること”と“借り”に関する永六輔氏の言葉が著者の生き方とリンクしているようだ。
紙の本獣医師の森への訪問者たち
2019/03/26 12:13
表紙の写真に惹かれて
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ら君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙は、切り絵かと思う幻想的な素敵な写真です。
北海道の自然のもとに集ったたくさんの方々のエピソードが満載です。
明るく楽しく綴られています。
共に歩まれた奥様やお子さんの言葉も聞いてみたいです。