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- 出版社： 小学館
電子書籍
【シリーズ】畑
著者 徳田央生 (著)
おれと古賀先輩は会社では秘密の恋人同士。色違いの目玉クリップを使って、愛のメッセージを送り合う間柄だ。
そんなおれたちに突然の転機が訪れた。なんと古賀先輩が会社を辞めて、実家の農業を継ぐという。慌てるおれに先輩は言った。
「真実（まこと）、おまえも一緒に農業やらないか？」
で、おれも一大決心して先輩の生まれた村に。でも家には先輩の家族が住んでいる。おれ、みんなとちゃんとやっていけるのかなあ？
パレット文庫 畑に種をまきましょう
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評価内訳
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紙の本畑に種をまきましょう
2001/02/07 00:23
同性愛版？「渡る世間に何とやら……」
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：kaede - この投稿者のレビュー一覧を見る
ごくフツウのサラリーマンのホモカップル。その恋人の片方が田舎で農業を継ぐことになることから物語が始まる。最初こそ息子の大事な恋人だとは思いもしない恋人の実家では、人手不足の農家へ就農しにきた男を暖かく受け入れるが、予定外に２人の仲を家族にカミングアウトしてからがひと騒動。なまじ息子の恋人が性格の悪いやつならよかっただろうに、相手は優しいし頑張りもあって芯も強い。
どれほど女だったらよかったかと思う人間だということが、わかればわかるほど農家を守る家族には辛く、またその恋人自身、自分でも女だったら、恋人の家族を悲しませることもなく、また板ばさみになった恋人をも悲しませることがなかったのにと、思い悩むところもせつないし、それでもそばにいたいと言う気持ちも捨てられないところも、またせつない。
ちょっと某「渡る世間に……」というドラマ愛好者にオススメしてみたい作品。
紙の本畑に種をまきましょう
2001/10/05 22:12
農家のヨメは♂だった！？
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：smile - この投稿者のレビュー一覧を見る
信州のホウレンソウ畑に就業した「若手ホープ」だったはずが、一転、「農家のヨメ」に…！？
主人公の真実（まこと）は、東京で会社の先輩・古賀と共に、秘密のオフィスラブを楽しんでいた。「男同士」という人には公言できない間柄ながらも、「定年まで一緒に働いて、退職金で家を買って、どちらかが死ぬまで一緒に暮らしたい」と秘かに夢見ていた真実に、古賀は突然「信州の実家に帰って、農業を継ぐ」と言い出して…。
古賀についてゆく覚悟を決めた真実に、未知の「農業ライフ」が待ち受ける。２人の関係を秘したまま、単なる農業就業希望者として古賀宅に受け入れられた真実だったが、ひょんなことから古賀が家族に「俺の恋人はこいつだ」とカミングアウトしてしまい…！？
慣れない重労働、ゲイに対する偏見、そして激しい嫁（？）いびり。さらには「嫁だというなら給料などやれん」と、無報酬のまま家事奉仕までついてくる始末。四面楚歌の中、古賀と真実に明るい未来は拓けるのか…！？
重いテーマながらも、軽快でさらっとした語り口で、湿っぽさを感じさせないところが魅力。真実のけなげさも見どころなら、随所に見られる古賀の判断と行動力にも深い愛情を感じる。中高生向きのパレット文庫からの出版だが、ぜひ大人の皆さんにもご一読頂きたい一冊。
2014/01/08 10:11
まさに「渡る世間～」
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：ｺﾊﾙ - この投稿者のレビュー一覧を見る
下の方のレビューをちゃんと読むべきでした。
渡鬼が苦手だったのに(笑)。
農家の嫁に期待されるのは労働力だけじゃないのはちょっと考えればわかりそうなものなのに、
家族に対して何の根回しもなく、既成事実を作って乗り越えちゃえ的お気軽発想の攻めのせいで－２です。
あれこれ想像して喜んでたであろうお母さんが気の毒でなりません。ためいき。
都会ならいざしらず、常識から外れることに抵抗の強い地域で、
この家族が今後どのように周囲と係って暮らしていくのか、
メインカプの将来よりも気になって仕方ありませんでした^^；
