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改訂版 ビッグ・ウォーズ
著者 荒巻義雄
二十五世紀。人類はかつて“神”として自分たちの上に君臨した者たちとの“大戦(ビッグ・ウォーズ)”に突入していた。太陽系を植民化しようとする人類、これを阻むために銀河系外から飛来し、水星を要塞とする神々。人類と神々はすでに対等だった。私ハイパー・マグドナルドも地球防衛軍に志願、大戦に加わり、同僚の浄土一成らと共に人体強化処置を施されて、神々の砦・水星を目指した……。一九七八年に発表されたSF古典名作を、著者が現在の知見を加えて全面的に書き直した改訂版、登場!
改訂版 ビッグ・ウォーズ1 神鳴る永遠の回帰
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2016/03/03 15:09
御大は、続編を刊行出来るのか?
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やきとり - この投稿者のレビュー一覧を見る
荒巻義雄は架空戦記物で一世を風靡しましたが、彼の初期作品はメタ・幻想SFや伝奇SFが主流で沢山の名作があります。今までは絶版状態で手に入りませんでしたがいよいよ初期作品が電子化されるのでしょうか?
彼の初期作品は絵画や文学をモチーフにしたものが多く、本作のビックウォーズ(神人戦争)はニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」がベースになっております。といっても神殺し、超人、永遠回帰などのキーワード引用がその殆どなのですが、宇宙に出て行こうとする人類を地球に封じ込めるために銀河の彼方から飛来した正体不明の敵(神々)と戦うという刊行当時ではかなり野心的な作品でした。今読み直してみると作者がその後書いた架空戦記物の片鱗がみえかくれしてますね。構想では惑星篇、銀河篇、星雲篇と続く予定だったのですが第4巻の惑星篇の完結で一旦終了し、その後は書かれておりませんのでシリーズ的には未完となっております。ところがナント、2015年現在銀河篇を執筆中という驚きの情報が・・・マジですか?
作者本人が土木建築会社の社長さんなので火星や月に建築物を建てる場合、何処にどれ位の物を建てるかをかなり綿密に計算して書いてるなど小説以前の世界設定にかなり力を入れた作品で当時から他の作品とは少し違った異色作でしたね。あと神々と聞いてダークシュナイダーとか想像しないで下さい。(笑)あくまでも戦記物です。
とにかく銀河篇刊行時の為に復習しますので枝篇4冊、外篇1冊の残り5冊も電子化お願いします。