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わるじい秘剣帖
著者 風野真知雄
元目付の愛坂桃太郎は、不肖の息子が芸者・珠子に作らせた外孫・桃子に出会い、その可愛らしさにメロメロになってしまう。孫可愛さのあまり、常に孫を背中に背負って、子守りをする毎日。ところが、日本橋きっての売れっ子、珠子の周囲では、なぜかトラブルが多発。母子を守るため、桃太郎の秘剣が唸る! 待望の新シリーズ始動!
わるじい秘剣帖 : 1 じいじだよ
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紙の本わるじい秘剣帖 書き下ろし長編時代小説 2 ねんねしな
2015/07/18 22:35
気軽に読める本
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投稿者:竜生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
頭が煮詰まっている時に七面倒くさい本は読みたくない。その点本書は深く考えないで読み流すことが出来るから楽である。定年退職した江戸幕府の元目付。後を継がせた息子が若い芸者に子供を産ませたにも係わらず逃げて歩いてる。どんな子供かと興味を示したのが運の尽き、女の子だったばかりにめろめろになったという話し。兎に角孫の生活の障りになる者は片っ端から排除すると云うことで、孫の住む「かわうそ長屋」に家移りしてきて、長屋の住人のおかしな奴は追い出してしまうと云う熱の入れよう。何しろ元目付という仕事柄妖しげな奴をあぶり出すのは得意としている。更に腕の方は居合いを得意として江戸で何本かの指に入る達者ということになっている。しかも、スピードの衰えを誤魔化すべく、指先を揉むと枯れ葉が浮き出してくると云う、妙な技まで身に付けている。兎に角、妙なことを深く考えなければ、面白い小説である。