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リディア・チン&ビル・スミス・シリーズ
「ミシシッピへ行きなさい。あの白いマントヒヒを連れて」突然の母の言葉に、私立探偵のリディアは言葉を失った。パートナーのビルとわたしが、なぜアメリカ南部に?……それは殺人の容疑をかけられた青年の無実を証明してほしいという、親戚からの依頼だった。ビルを伴い、自分たち家族が住んだかもしれない町を訪れたリディアは、そこで渦中の容疑者が脱走したことを知る。知られざる中国系アメリカ人の歴史をひもときつつ、事件の解決に奔走するふたり。現代ハードボイルドの最高峰〈リディア・チン&ビル・スミス〉シリーズ、最新作の登場!/解説=大矢博子
南の子供たち
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紙の本南の子供たち
2022/12/16 08:00
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投稿者:pizzaco - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めて読んだ作家だったが、実に楽しかった。ニューヨーク在住の中国人リディアとアイルランド人ビルの二人組探偵が、リディアの1度もあったことがないいとこが起こしたとされる殺人事件を探るため、ミシシッピデルタと呼ばれる南部の田舎町に向かう。そこで初めて知る南部の人種差別、偏見と親類や家族の歴史。父母の若い頃やアメリカに移住したばかりの先祖の苦難。探偵として事件を探る部分の面白さとアメリカにおける移民の歴史と現代にもまだ根強く残る人種の分断に目を開かれる思いがした。
この二人はシリーズになっていることを知ったので、手に入る作品から読んでいこうと思う。