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ガラパゴス化する日本
著者 吉川尚宏 (著)
さらなるグローバル化、どんどん進む少子高齢化……激変する環境の中、日本が生き残っていくポイントは、ゲームのルールに積極的にかかわること、ハイブリッド化、そして出島化にある! (講談社現代新書)
ガラパゴス化する日本
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紙の本ガラパゴス化する日本
2011/05/20 21:59
ガラパゴス化した日本は世界遺産登録されるか?絶滅しないように保護されるか?
7人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る
自国で独自に進化した携帯電話を「ガラパゴスケータイ」と揶揄するように呼ぶようになったのは、それほど昔のことではない。そうなってしまったのも端末メーカーが国内でのシェアの奪い合いしか興味がなかったから。それでもメーカーとしては食べていけた時期があったということ。しかし、それも束の間、国内のケータイ加入者数は飽和し、買い替え需要も伸びず、メーカーの撤退や合併などが進んだ。ハード的にも、機能やサービスの多さも世界トップのケータイが、否定的に「ガラパゴス化」と呼ばれてしまうのは残念なことだ。
さて、「ガラパゴス化」現象であるが、実はケータイ業界だけの話ではないらしい。 ICT産業全般、広く日本の産業分野に及んでいる現象だという(医療、教育、会計などでも)。第4章では、「ガラパゴス化している産業は、国の規制や制度の影響を濃く受けた金融、情報通信、ソフトウエア、教育、医療など、サービス産業が中心」とある。
なぜ「ガラパゴス化」がよくないのか。グローバル化が進み、人口減少時代に入った現在、国内市場だけを向いていたのでは、ますます日本経済は衰退していくことになる。海外市場をうまく取り込んでいく必要がある。また、著者は日本製品だけでなく、日本という国自体と日本人のガラパゴス化が進んでいることも懸念している。
本書では、日本がいかにすればガラパゴス化現象から脱却できるかの処方箋を提示しようとしている。第3章では「脱ガラパゴス化」を果たした企業や業界の事例を挙げているキーワードはモジュール化、水平分業、ハイブリッド化、形式知化、出島化、ゲームのルールをつくる(かえる)。詳細は本を読んでいただくとして、これらのキーワードも正の面だけでなく、負の面もあることに注意する必要がありそうだ。
第2章にもあるように、本書は「過度の垂直統合ビジネスによるデメリットや閉鎖性を強調しているのであって、希少性、独自性を否定しているわけではない」。つまり、ガラパゴス諸島のような希少性は差別化要因になるということだ。日本ブランドを活かせば、まだまだ悲観することはない。進化は止める必要はないし、独自性にどんどん磨きをかけていけばいい。
紙の本ガラパゴス化する日本
2013/07/20 13:48
ガラパゴス化大いに結構
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:h8441 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本のすごい技術をたくさん知ることが出来た。これを国内だけで終わらせずに、世界でも通用する形にして、世界に売って出ればいいんだ。日本の技術は本当すごいよ。技術は人を幸せにする。