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日本風景論
著者 加藤典洋
常に斬新な批評を展開する著者が“風景”と呼ぶ微妙な位相。村上春樹の小説を中心に「まさか」と「やれやれ」論、坂口安吾、田中角栄、北一輝に共通性を見る「新潟の三角形」、“ディスカバー・ジャパン”と国木田独歩、志賀重昂を対比する「武蔵野の消滅」ほか、三島由紀夫、深沢七郎、吉本ばなな、大島弓子等、時代をとりまく日本的文化現象に焦点をあてた独創の8篇。著者の批評の資質と方向を示す初期評論集。(講談社文庫)
日本風景論
05/30まで通常1,463円
税込 498 円 4ptワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
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評価内訳
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紙の本日本風景論
2000/12/01 21:17
2000/11/19朝刊
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「敗戦後論」などで知られる文芸評論家の評論集。三島由紀夫、深沢七郎、吉本ばななといった作家の作品世界をとりあげ、同時代の文化現象に鋭く迫っている。村上春樹の小説に頻出する言葉から、作家の現実の受け入れ方を読み解いていく「『まさか』と『やれやれ』」など、意表を突く切り口をもった論考は、一九八〇年代末の日本を振り返る上でも示唆に富む。
(C) 日本経済新聞社 1997-2000