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あめりか物語
著者 永井荷風 (著)
明治36年荷風24歳から明治40年28歳まで4年間のアメリカ見聞記を24篇の小説に収める。渡航中の情景を描いた「船房夜話」、癲狂院に収容された日本人出稼ぎ労働者の無惨な話「牧場の道」など。異国の風物に対峙した荷風の孤独感、鋭い感性と批評精神溢れる新鮮な感慨は、閉塞した時代に憧憬と衝撃を与えた。『ふらんす物語』と併称される初期代表作。
あめりか物語
05/30まで通常1,353円
税込 498 円 4ptワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
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紙の本あめりか物語
2001/03/30 12:10
亜米利加乃話
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミオメロディ - この投稿者のレビュー一覧を見る
市俄古(シカゴ)、猶太町(ゆだやまち)、費府(フィラデルフイヤ)などなど、今はない字の使い方と、おまけに父親(ファーザー)、葉巻(シガー)、などなど、漢字にふった英語のルビの醸し出す雰囲気が何ともいえない。
バーの洋琴弾(ピアノひき)のセリフが「お礼にゃ及ばねえ。好塩梅にお客さまも大勢だ…早速いつもの咽喉を聞かしねえ」…まるで歌舞伎の世話ものなのもご愛敬。なんせ明治36〜40年の話ですから。