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紙の本日曜日の沈黙
2002/04/08 14:41
キャラがいい
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:朱鷺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「犯人は…おまえだあっ! なぜならお前の手元に残ったカードがばばだからだあっ!」 「しかし、ばばぬきで犯人を決めちゃうなんてミステリィおそるべし」。こんなことを語る登場人物が出てくる。ツヤツヤロングヘアの女子高生ふたり組。奇妙奇天烈な奴だ。しかし、それゆえに愛着も持てるのだ。上述のせりふでは一人で爆笑してしまった。
メフィスト賞受賞作。さすがだ。納得がいく。まずキャラの魅力は狙い通りという感じだ。しかし、キャラだけじゃない。この人には間違いなくある種のセンスがあるように思う。これからどんどん研ぎ澄ましていってもらいたい。軽妙な話なので誰でも読めそうな感じだ。シリーズ化しているみたいなので是非続きが読みたい。
紙の本日曜日の沈黙
2002/05/17 17:02
大仏
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:バカミス万歳 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近のミステリーは本格本格と、それにはもう食傷気味だ、という人にお勧めの本だ。
キャラもバカ、トリックもバカなら、事件もバカ。もう攻、走、守そろったバカミス三冠王である(もちろんこの場合のバカとは良い意味でのバカであるが)。
しかし、読後には真面目なミステリーを読んだような爽快感が残る。
それを可能としたのは、作者の、今までの名作と呼ばれたミステリー小説を、しっかりと消化し蓄えた賜物だろう。
現在まで、この作者は3冊本を出しているがどれもお勧めである。
そして、この作者には数少ないバカミスの書き手としてがんばってもらいたい。