- 出版社: 徳間書店(Chara)
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全日本で無敗を誇る天才チェス・マスターが、なんと機械に完敗!? 屈辱に震える弓削貴晶(ゆげたかあき)の前に現れたのは、高校時代の劣等生・芳村遙佳(よしむらはるか)――。校則破りとサボリの達人は、今や米国最大のソフト会社のトップ・プログラマーなのだ!! 見違えるほど精悍で野性味を帯びた外見のまま、昔と変わらず甘えてくる芳村。かつて生徒会長だった弓削のプライドは、逆撫でされっぱなしで…!? ※電子版には、紙版に収録されている挿絵は収録されていません。
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評価内訳
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2006/10/14 20:52
「お子様」と「朴念仁」の恋愛?
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hamushi - この投稿者のレビュー一覧を見る
結構面白いお話なのだけれど、恋愛小説として、ちょっと物足りない面もいくつか…。主人公の弓削も、彼に思いを寄せる芳村も、それなりに社会的地位のある、いい歳の大人の男なのに、恋愛に関わるようなごくプライベートな心の動きを、年上の幼なじみだの、職場の上司だのに、すっかり見抜かれて牛耳られているのが、なんだか頼りないというか、心許ない印象。まあ、彼らがいつまでたっても幼稚だから、回りの年長者たちもついついちょっかいを出すのだろうけど、それにしても、大人同士の恋愛なのだから、もうちょっと精神的に自立してから成就しないと、長続きしないのでは……なんて思うのは、それこそ老婆心というものか。異常なほど一途な「お子様」と、人の感情に疎い「朴念仁」では、先行きがほんとに思いやられる。それとも、有能な若手学者や天才プログラマーなどという、ちょっと「特殊」な人たちの恋愛だから、この際心の成熟度は度外視してもいいということなのか。
2002/07/06 21:26
天才チェス・マスター
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:鴫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
全日本で無敗を誇る天才チェス・マスターが、なんと機械に完敗。屈辱に震える弓削貴晶の前に現れたのは、高校時代の劣等生・芳村遥佳。校則破りとサボリの達人は、今や米国最大のソフト会社のトップ・プログラマーなのだった。見違えるほど精悍で野性味を帯びた外見のまま、昔と変わらず甘えてくる芳村は一体…。
こういう男たち(甘えすぎる男)が実際にいたら…と思うとちょっと気持ちが悪いが、まあフィクションだからいいか…と思って読み進めました。
まず、しょっぱなから疑問に思ったのは「全日本で無敗を誇る天才チェス・マスターが、なんと機械に完敗」というところ。日本国内でトップの選手が機械に負けたからってこうなるか?! それに、人間と機械が対決するということは、ひとりの人間と、その機械を作った大勢の人たちとが対戦するということなので、負けた、という認識自体に問題があるように思いました。それに作者はその辺の事情を把握してないんじゃないだろうかと思ってしまった…。
でもそれ以外は、情けない男の心情が上手に書かれていてナイスでした。