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  • みんなの評価 5つ星のうち 2.4 1件

電子書籍

著者 八谷響

両親を亡くし、夢も失った圭輔は、母の郷里の叔父泰之の下へ身を寄せる。そこで蔵に住む美しい文緒の世話を命じられるが、その夜泰之に陵辱される。初めは泰之を恐れていた圭輔だが、彼の想いもよらぬ優しさに次第に心を開く。夜毎血縁を忘れ愛欲に溺れる圭輔。しかし、泰之の胸の内には遠い日の歪んだ恋情が未だに燻っていた。泰之が文緒を人知れず蔵の中で育てた理由とは。圭輔は泰之と文緒のことを調べるうち、やるせない結末へと辿り着く。

税込 440 4pt

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みんなのレビュー1件

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評価内訳

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電子書籍

2015/04/12 13:28

美しい文章が紡ぎ出す耽美なる世界

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ナマケモノ - この投稿者のレビュー一覧を見る

何だか中二病っぽいレビュータイトルですが、この作品は一人でも多くの方に読んでいただきたい作品です。
 何よりおすすめなポイントは一般書籍と比べても遜色のない美しい文章と、登場人物たちの秀逸な心理描写。
 お話自体はどちらかというとドロドロとした愛憎ものなのですが、登場人物たちの掘り下げが上手く、彼らが抱える深い葛藤と心の闇にどっぷりと魅せられてしまった自分がいました。
 ラストも読んだ方によって解釈が分かれると思いますが、意味深な終わり方がミステリアスで逆に癖になります。

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