電子書籍
右傾化する日本政治
著者 中野晃一著
日本は右傾化しているのか,それとも「普通の国」になろうとしているだけなのか.いったい,どちらなのか?――政治主導のもと,寄せては返す波のように時間をかけて,日本社会の座標軸は右へ右へと推し進められていった.そのプロセスを丹念にたどりつつ,新しい右派連合とその「勝利」に直面した私たちの現在を描き出す.
右傾化する日本政治
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紙の本右傾化する日本政治
2015/07/28 04:41
私怨にしか聞こえない
9人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:金吾庄左ェ門 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者自身の右派もしくは新自由主義に対する私怨の書にしか読めません。
自由で民主的というのは、対立者あるいは反対者の存在を認めるのが基本だと思うのですが、右派・新自由主義に対して異様なまでにこれを否定し蔑んでいて非常に不愉快でした。
リベラル左派の再建が必要だと力説していますが、それならばまずリベラル左派がなぜ上手く行かないのか?なぜ失敗しているのか?マスコミや右派・新自由主義の責任にせず、もっとしっかりと調べ直す必要があると思います。
それと二大政党が結託して政治の腐敗が進むので、小選挙区制から比例代表制への選挙制度変更を提案していますが、オーストリアやギリシャでは比例代表制の下で二大政党が結託し政治を腐敗させました、結果、オーストリアでは極右政党である自由党(後の未来同盟)が躍進し、ギリシャでは財政が破綻。日本のリベラル左派再建の参考にはならない急進左派連合が政権を握るに至りました。投票率が低いので少数派の代表が選出されるのが問題だとしていますが、フランスでは過半数を獲得できないと候補者は当選できないという制度を採用しています。自分達に都合の良い事ばかりを並べ立ばかりでは、リベラル左派の再建は困難を極めるばかりだと思います。